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ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

辺城浪子 古 龍

2010年03月15日 | 小説-アジア-
1999年
小学館文庫
☆☆☆



主人公は二人、葉開と傅紅雪
ただ仇討のために育てられた傅紅雪と
江湖を明朗にわたっていく葉開
明の葉開と暗の傅紅雪が運命の糸につながれたように出会うことになる。

敵を探して旅をする傅紅雪に友情を感じる葉開だが、
最後、敵を追い詰めた時に、ある秘密が明かされる。

古龍特有のやや強引ながらも痛快さ、さくさく読める。

辺城浪子〈1〉 (小学館文庫)



マーベラス・ツインズ (3)双子の運命 古龍

2010年01月22日 | 小説-アジア-
2008年
GAME CITY文庫
☆☆


この巻では、小魚児と花無缺の誕生についての物語である。
江湖に名をとどろかす兄弟がいた、
兄は剣の達人で燕南天(えんなんてん)、弟、江楓(こうふう)は江湖一の美貌の持ち主であった。
そんな江楓に移花宮の宮主が恋をするが、江楓が選んだのは移花宮に仕える宮女であった。
しかし、嫉妬に狂った宮主により二人は命を落とすが、
その時二人の間には双子の男の子が生まれていた。
一人は、兄燕南天により悪人谷に逃れ、
もう一人は移花宮で育てられる事になった。
そして、宮主の復讐は双子に向けられるのだ。


マーベラス・ツインズ (3)双子の運命 (GAME CITY文庫 こ 2-3)

マーベラス・ツインズ (2)地下宮殿の秘密 古龍

2010年01月21日 | 小説-アジア-
2008年
GAME CITY文庫
☆☆



花無缺(かむけつ)と対峙した小魚児(しょうぎょじ)は崖を利用して逃げようとしたが、
アクシデントに見舞われる。
そして、女怪、蕭咪咪(しょうみいみい)の地下宮殿に連れて行かれる。
そこで召使のように使われていた青年、江玉郎(こうぎょくろう)と宮殿からの脱出を図る。
この江玉郎は、江湖では英雄とされている江別鶴(こうべっかく)の息子であるが、
実はこの二人はとんでもない人物だった。


マーベラス・ツインズ (3)双子の運命 (GAME CITY文庫 こ 2-3)

封神演義 許 仲琳 (著), 佐竹 美保 (イラスト)

2009年03月15日 | 小説-アジア-
1998年
偕成社
☆☆☆



上・中・下の3巻なる。
偕成社ということで、すべての漢字にルビがうたれていて、大変読みやすい。
さすがに、中国物であるため、とかく難しい漢字がおおい。

この本の良さは、枠外にイラスト付きで登場人物、言葉の意味、武器についての説明がかかれていて、苦痛なく読める。

封神演義自体は、痛快で面白いが、兎に角登場人物がおおく、
さらには、聞きなれない道具や武器がたくさんでてくるのだ。

物語は、妖姫妲己にそそのかされ殷の紂王が国を混乱におとしめる。
周の姫昌は紂王を討つため兵を挙げるが、志半ばで世を去る。
そして、その息子の姫発が即位し武王となり太公望(姜子牙)とともに長い戦いが始まる。

新紀元社からでている封神演義を見ながら読むと、尚面白い。
この本は、封神演義ガイドブックともいえる本で、登場人物についての説明が載っている。


封神演義 安能 務

2009年02月23日 | 小説-アジア-
1998年
講談社
☆☆☆



大変面白い。
基本は、姜子牙(太公望)が武王を助け、紂王を討伐するとう話であるが、
”演義”というだけあって、それだけではない。
姜子牙は紂王を倒すということと共に、
人・仙人・精霊を”封神”するという使命をうける。
だから、道師・仙人・精霊・武人が入り乱れての戦いとなる。
宝貝(パオペイ)という秘密兵器を使用しての戦い。
SF並みの迫力です。

歓楽英雄 古龍

2009年02月19日 | 小説-アジア-
1999年
学習研究社





お気づきだろうか?
この本の帯・・・
上「いきる歓び」
中「競う楽しみ」
下「真の英雄」
で歓楽英雄となってます。そしてこの本は上中下巻の三冊です。

富貴山荘の主、王動のもとに、すっからかんの郭大路がやってきて意気投合する。
ところが、そこに燕七、林太平がやってきて・・・
さらに、山荘のふもとで起こった財宝強奪事件に巻き込まれる。
痛快武侠小説である。

主人公郭大路はバカつくほどのいい奴で、
許婚にはだまされるし、気になる子は男の子だと勘違いして悩みまくる。
武芸は一流だが、なんだか抜けてる主人公という古龍の魅力がたっぷり出ている作品である。

覇王残影 藤 水名子

2009年01月17日 | 小説-アジア-
2001年
新潮社
☆☆



中国時代小説である。
隠密都尉・朱炎が後漢の都、洛陽でおこる事件に挑む。
隠密都尉とは、公に出来ない事件を秘密裏に解決する、したがってその存在を知られてもいけない。
そして、その隠密司馬の若き頭領が朱炎である。
大層、腕が立つのだが、昔の恋人を忘れられないでいるちょっと女々しいところがあるが、痛快でテンポがよく面白い。

楚留香 蝙蝠伝奇 古 龍

2009年01月08日 | 小説-アジア-
1998年
小学館文庫
☆☆☆



古龍にハマるきっかけになった作品である。
まず、カバーが気に入った。
かっこいいイラストだったので、とりあえず購入した。

楚留香はいわゆる”義賊”で、
現場には香りを留めていくというこ洒落た泥棒である。
中国武侠小説にミステリのスパイスが効いてます。

主人公の楚留香は、容姿端麗で文武両道だが、嗅覚に問題がある。
この、なんだか解らないが完璧でないという設定も気に入った。

この本のはじめは、「借屍返魂」という話から始まる。
この借屍返魂とは、中国では死んだ人間が他の人間の体を借りて生き返るという話がある。このあたり、文化の違いが面白い。
左軽侯のひとり娘が息を引き取った、
ところが、ながく諍いが続く敵の家でも娘が息を引き取ったが、
なんと、その息を引き取ったはずの娘が左軽侯の娘であると言って息を吹き返す。
この不思議な事件に楚留香が挑む。

中国畸人伝 陳 舜臣

2008年12月31日 | 小説-アジア-
1990年
中公文庫
☆☆



稀代の天才であるがゆえに、奇人の振りをせねばならなかった人、
自由であるがゆえに奇人のようであったひとなど、
中国の歴史上奇人ぶりを発揮した人の紹介である。
朝廷でのいざこざにまきこまれぬよう、おかしな振りをするものや、
ああいえばこういう減らず口で世を渡った人。
跡取り問題に巻き込まれぬよう、気のふれた振りで過ごす者。
ただし、ここで紹介されていたのは、
大天才や大変な富豪である。
はっきりいって、一般人の中の一般人である私はなにも心配することはないのだ。

マーベラス・ツイン 古龍

2008年12月30日 | 小説-アジア-
2008年
コーエー
☆☆



特に好きな作家であるが、なかなか日本語訳が無いのが現実だ。
今回”光栄”からの出版ということでどうなっているのかと思いきや・・・
この挿絵はちょっとつらい・・・・
出版社のカラーだと思うがライトノベル仕様となっている。
しかし、古龍は読みたい!!
と、いうことで読んでみました。

原題は「絶代双驕」こっちのほうがかっこいいと思うんだが・・・
さて内容ですが、古龍といえば武侠小説!江湖を舞台に拳法・剣法乱れまくりです。

双子の兄弟はとある事件により離れ離れに育てられる。
生まれて間もない為、お互いを知ることなく
一人は極悪人谷といわれる場所で悪人達に育てられるも、
義侠であった父の血をひき、心は義の心を持って育っていた。
それが、本作の主人公の一人小魚児。
もう一人は移花宮の貴公子として育てられた花無缺。
しかし、花無缺は移花宮の宮主に小魚児を殺す様に教育されいた。

小魚児はずっと過ごしてきた悪人谷を出て旅をすることになる。
江湖でも名をしられた武芸の達人たちを師匠にもつ小魚児は江湖でも引けをとらない活躍をするも、
花無缺と出会うことで、自分の武芸は井の中の蛙であると痛感する。
もちろんこの二人が兄弟であることは二人は知る由もなく、
花無缺はひたすらに小魚児を倒そうとするが・・・

ライトノベルズ風となっているが、
内容は間違いなく”古龍”でした。

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