『お染久松』
久しぶりに昆布の老舗『神宗』へ行きました。こちらはいつも文楽にちなんだ展示があって楽しいのですが、この日の展示は『新版歌祭文』から「お染久松 蔵の中」。油屋の娘お染と店の丁稚久松との悲恋というまことに大阪らしい題材です。
なさぬ仲の二人は最後に、蔵の内と外で心中を遂げるのですが、この憂いに満ちた表情はまさに恋する乙女のものですね。
その後通りがかった梅田・紀伊国屋書店前では29日の日本ダービーのイベントで、馬に乗っての撮影会の真っ最中。
ジョッキー気分を味わえます。楽しそう
お染の恋することもままならない時代から、隔世の感がある風景に妙な感慨を覚えました。
わずか一駅の距離に、二つの時間が流れているのが大阪っぽかったです