見事な借景。
渡月橋から歩いて十分弱ほどのところに世界遺産の天龍寺があります。
京都五山の第一位という由緒あるお寺で、足利尊氏が開基、夢想疎石作のお庭が有名なところです。
さすがの格式の高さですが、この日は桜たちのおかげで一段と華やか。
春爛漫。
この日は野点をやっていました。
葉桜もいいですね。
枝垂れ桜の見頃は終わりは迎えようとしていましたが、元気な緑や花はたくさんあって目移りしてしまいます。
馬酔木は満開。
素晴らしいバランス。
今回行って感心したのは、庭木の配置の絶妙さ。残念ながらカメラの設定選択が良くなかったらしく、画面がチリチリしてしまって良さが半減してしまってますが^^;
この配色と枝の重なり具合の塩梅どうですか! 野趣あふれながら決して野生ではない美しさ。この配置は、夢想疎石以来受け継がれているもののしょうか。それとも、後世の作庭家の苦心の賜物でしょうか。
本物はもっときれいなのですが、チリチリ画面が残念です・・・。
大坂の陣の発端となった方広寺の鐘銘「国家安康」の解釈をめぐって家康が豊臣家に難癖をつけた時に、五山の僧侶たちがその後押しをした、という記述が『真田太平記』(池波正太郎)に出てきて、生臭い政治に大きく関わっていた事実に少し鼻白んで、天龍寺へのな思い(笑)が少し薄れかけていたのですが、こんなキレイな庭を見せられては、またとなってしまいます(増えてるし(笑))。
ここには四季折々の花がたくさんあるので、季節を変えてまた来たいです^^