ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

地図の読めない女、師匠に出逢う。

2018-01-21 08:08:00 | 京都

ラインベックにいた人形たち。

当ブログにも何度か書きましたが、私はとても方向音痴です。

昨日のラインベックに行った時も、最寄りのバス停に降り立った瞬間から方向を見失い、住所のメモを片手に何人もの人に道を尋ねました。丁寧に口頭で説明してくれる人、スマホで住所検索してくれる人、皆さんとても親切でしたが、極めつけは警備員のおじさん。

「京都はね、町名を聞かれてもわからない」

とまずはクールな回答。問われるまま住所に書かれている通り名を2つ告げると、目の前を横切る道路を指して、

「これが中立売(なかたてうり)通り、そして縦に走っているのが大宮通り」

今度は明解に説明してくださる。さらに、

「で、こっちが北」。

が、南北を言われても方向音痴の人間は、その意味するところがまったくわからないので

「あのー、住所は『中立売上ル』とあるんですけど、『上ル』はどっちに行けば?」

恐る恐る尋ねたら、おじさん間髪入れずに

「上るは北、だからこっち!」

ビシッと示された方向に歩いて行ったら、……あった!

それまで散々その辺りをうろついても全くたどりつけなかったのに

京都歩きの神髄をみた、と思いました。地図の読めない女、ついに卒業か!?(ただし京都限定)

結果は近日公開(具体的には未定(笑))。しばしお待ちを

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京町家のパンケーキ【ラインベック】

2018-01-20 21:32:40 | グルメ

地元感満載の自転車 

最近また上昇中のモーニング熱に浮かされ、美味しい朝食を求めて西陣の方まで行ってきました

お目当てはパンケーキ・モーニング そして京町家です。

からりと戸を開けるとレトロモダンなパネルたちがお出迎え。

この日は極寒でしたが、足もとがしんしんと冷える中、ガスヒーターで温まった昭和な空気がとっても懐かしい感じ

レトロなインテリアはオーナーのコレクション

アメリカン・テイストな小物はアメリカ留学経験のあるオーナーならでは。

ここのオーナーである平野顕子さんは45歳にしてアメリカ留学し、そこで師匠に出逢ってケーキを作り始めたというガッツあふれる女性。生家は能装束の織元だそうで、パンケーキと町家の組み合わせは自然な成り行きだったのかもしれませんね。

さて!

パンケーキ

今回はプレーンをチョイスです。昨今主流のパンケーキよりは、ふわふわなんだけれど生地がしっかりしていて、子供の頃に食べていた小麦粉にベーキングパウダーを混ぜただけの素朴なホットケーキに近い気がします。滑らかな舌ざわりは作り手の丁寧さが伝わってきますし、シロップもナイスアクセントで、何より出来立てなのでとっても美味しい あっと言う間にいただいてしまいました。

テーブルにノートが置いてあって、お客さんたちが気ままに書きこんでいます。絵を描いている人、マス目ゲームを書いて遊んでいる人とさまざまで、岩手や千葉から来たという人もいました。みんな寛いでていい感じ

今度はクリームがいっぱいのったコテコテのパンケーキを食べに来たいと思います

ごちそうさまでした。

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閑話休題

2018-01-19 20:48:41 | 動物

スズメに、ガンを飛ばされる^^;

 

寒い日が続きますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先週出かけたところはあるのですが、間が空いてしまったのでまずは今日撮ってきた鳥でゴキゲン伺い

近所の大通り沿いにため池があって、そこに水鳥がやってきます。

集団でご飯さがし。

腹減ったっつーの。

飲み水は譲らないわ。

ホントにこんな足跡なんですねえ。

以外と重労働だぜ。

あん?

 

夢中な鳥は意外に目つきが悪いです(笑)。

とある朝の光景でした

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ボストン美術館の至宝展【神戸市立博物館】

2018-01-10 21:45:13 | アート

傾いててすみません

神戸市立博物館で開催中のボストン美術館展に行ってきました

ゴッホ目当てだったのですが、アジアからヨーロッパ、そして古代エジプトから村上隆まで、まさに古今東西の幅広い芸術品を一挙に観られてとても面白い展覧会でした。

古代エジプト品は精巧な技術と装飾品の豪華さがスゴイ だいたいBC2900年ってどんだけ昔よ! と心の中で突っ込みまくりです。調べたら日本なんてまだ縄文時代。同じ時期にこれほど豊かな文明があったなんて信じられません。オリックスをかたどった壺や王様の顔など見事な写実は優れた道具と技術があってこそのもの。それを支えるのは潤沢な資金ですよね。生活レベルもさぞ高かったのでは(一部の上流階級だけかもしれませんが)。

ハーバード大学と共同で発掘したそうですが、土の中からこんなものが出てきたら夢中になるのもわかります。最初の展示ということもありましたが、この日もエジプトコーナーが一番混雑していました。 

日本美術もめぼしい作家はひととおり揃う充実のラインナップです。仁清の香合や乾山の角皿、絵画は酒井抱一から蕪村、司馬江漢などなど、どれも名品でコレクターのセンスが光ります。教科書にも出てくるフェノロサやモースが実際に日本を訪れたときに地道に蒐集したそうですが、どういうところに魅かれたのか、とても興味があります。当時の日本人自体にもどんな印象を持ったのでしょうね。個人的には渋めの鼠志野がお気に入りでした。 

そして、本展覧会の目玉の一つが英一蝶の『涅槃図』です。芭蕉や其角と交流もあり、吉原で幇間(!)もやっていたというその人生に興味ありの画家です。

劣化が進んでいたのでこの度の里帰りに合わせて1年かけて修復され、その様子がビデオで紹介されていました。

ありとあらゆる人間や動物が一堂に会する涅槃図は作家の腕の見せ所であり、またそのモチーフから、作者自身の深い思い入れと祈りがこめられていると思うのですが、それを日本人でない方たちが大事に保管、修理してくださるのは同じ日本人としてうれしいですね。 

ヨーロッパは印象派を中心にこれもまたいい絵が揃っていました。全体的に美しい景色と静謐な空気が感じられるもので、ハンバーガーやディズニーランドのイメージが強いアメリカでこんな絵が人気を得たことが少し意外でした。

ゴッホは肖像画が2点。郵便配達人はゴッホにしてはおとなしめですが、表情やたたずまいからゴッホがこの人物を愛していたことが伝わってくるし、一方、ルーラン夫人ゴッホらしい鮮やかな色づかいで、その温かい人柄を偲ばせます。穏やかなゴッホが感じられて、きっとこの2人といる時間はとても幸せだったんだろうと拝察します。 

現代美術はあまり詳しくないので、今回初見の人が多かったのですが、個人的には良かったのは版画。質感の荒さや濃淡のメリハリなど、作り手の自由度が写真よりも反映される気がして、リアルとは少しずれた景色にイマジネーションが広がって見飽きません。

アンディ・ウォーホルのジャッキー(ジャクリーン・ケネディ)が展示されていました。ヘンな言い方ですが、やっぱりアートなんだなって思いますね。色をのせた白黒写真の肖像画を2枚並べているだけなんですけど、『アート』なんですよ、これが。この感じわかっていただけるでしょうか。さすがウォーホル。素晴らしいセンスです。

 

神戸市立博物館はいつも楽しみな記念写真コーナー。今回のテーマは『涅槃図』。

集まった動物たちがそれぞれ棒つきの切り絵に加工されていて、これを持って撮影できます。動物たちに紛れて絵の一部になってくださいという意図でしょうか。

これが…。

こうなる(笑)。 

入滅の現場ということを考えれば、笑顔というのもちょっとはばかられる気もします。でも動物たちが可愛いので、皆さん撮影時はやはり全開のスマイル^^

ま、そうですよね

この展覧会の後、神戸博物館は改修のため休館になります。けっこう来てるのでちょっと寂しいですが、念入りに館内を鑑賞して帰りました。

しばしのお別れ。

 

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神宗(かんそう)のディスプレイ

2018-01-06 18:51:33 | アート

亡霊ではありません。

年が明けて約1週間。お屠蘇気分も抜けて来たころですが、大阪・高麗橋に本店がある老舗昆布屋『神宗』では、まだお正月らしいディスプレイが残ってました。

ガラケーしか持っておらず、しかも夕方でピントがあってませんが

近代ビルのなかにすっぽり江戸時代のお店が入りこんだような不思議なところです。ふだんは振袖のいとさんが蔵から顔を覗かせているのですが季節に応じてディスプレイが変わります。

個人的に気に入っているのは何といっても天神祭の時に展示される『夏祭浪花鑑』。

以前このブログでも紹介しましたが、油照りの夏の気分をぐっと盛り上げてくれます。

他にもディスプレイがあるのでしょうか。定点観測してみたいと思います

おすすめは煮汁ソフトクリーム

 

 

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