ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

『太陽の塔』内部公開はじまりました!

2018-03-19 21:10:59 | アート

本日10時から!

本日19日からはじまった『太陽の塔』内部見学に行ってきました

10時30分からの回で入場です。

10時前に到着したときには、入り口付近にはテレビ局のカメラも多数。大注目の初日です。

残念ながら中は撮影NGですが、ネットを検索したら写真はたくさん出てますね。

ちなみに配られたパンフレットの中身はこんな感じ。

10時30分の入場者をさらに16人ずつのグループに分け、順番に案内してくれるので、一つ一つの展示をじっくり鑑賞することができます。

最初の展示は『地底の太陽』。万博後行方不明になっていたものを今回資料を元に復元したものだそうです。岡本太郎独特の曲線のうねりが迫力満点

そしてお待ちかねの生命の樹。当時展示されていた生き物たちは多くが処分され、また残っているものも傷みが激しかったため、今回の公開にあわせて復元・修復されたものがほとんどで、塔の内部自体も耐震補強のため以前より細長くなっているそうです。万博当時はエスカレーターでしたが、重量を軽くするため階段に変わっています。

アメーバや三葉虫の古代生物から進化していって、恐竜、そしてネアンデルタール人へ。私たち人間は積み重ねられた膨大な時間の恩恵の上に生まれた小さな存在でしかありません。地底でのたくましい分厚さにくらべ、人類の先へと伸びる道は、あまりに細くたよりなげです。

「私たちの未来はどうなっちゃうんだろうね」

隣で友人がつぶやきました。

パンフレットに岡本太郎は「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えていたとあります。

内側にこの生命の樹を抱えた太陽の塔があれほど揺るぎなく大地に根ざしている理由がわかる気がしますね。

ところで、生命の樹で残されているのはゴリラなど一部だそうですが、もう一か所、あるんです。

それは、太陽の塔の『手』。内側の鉄骨が当時のまま残されています。万博当時は右腕からエスカレーターで外に抜けられたんだとか。

これはかなりテンションあがりました。とっても緻密に構成されていて、その技術が素晴らしいし、なにより48年前にここを通り抜けた人たちの熱気が伝わってくるようです。

万博は当時の人にとっては「事件」だったに違いありません。そして、その祭りの狂熱に流されることなく、いのちの根源を残そうとした太郎氏の魂に脱帽です。

また来ます!

 

 

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梅とねこ【梅宮大社】

2018-03-14 19:28:03 | 京都

いい天気です♪ 

当ブログにお越しくださる皆さま、ご無沙汰しております。お元気ですか

菜の花を愛でてからあっという間に梅の季節となりました。本日訪れたのは梅宮大社。松尾大社駅からまつおばしを渡って直進すること約7分。こじんまりとした、でも歴史を感じさせるかわいらしいお社です。

作りは松尾大社と似ていますね。

本日のお目当ては梅の花もさることながら、ここにいる猫ちゃんたちに会うこと^^

動物写真家の岩合光昭さんも訪れたそうで、すっかり有名ですね。

はい、いらっしゃいました

こちらは完全にお休み中。

このお社にいるのは野良ではなく住職さんの飼い猫です。たくさんいるらしく、白猫ちゃんたちだけでなく、扉の中から飼い主さんに押し出されるようにさらにもう一匹がお出まし。

おお、なんかテレビで見たことある景色!

人気を心得ているのか、彼(彼女?)は縁側に出るや、さっそく毛づくろいを見せてくれました。

上手になめます。

人慣れしているのか、存分にシャッターを切らせてくれましたが、ひととおり毛づくろいが終わるとさっさと軒下に退場なさいました。うーん、プロです。

もちろん、梅も忘れずに。

この後お庭を拝観しました。回遊式庭園で気取りすぎない雰囲気がとても居心地よかったです。梅は上品な香しさと、背が低いので間近に花を観賞できるのが楽しいですね。

目を上げると、1羽のシロサギが優雅に羽根をおさめて木に止まるのが見えました。そのゆったりとした呼吸に、これが自然のリズムなんだよな、と改めて実感。街の喧噪に身を置いていると、ついつい忘れがちです。

お庭には梅だけでなく、たくさんの花が植わっているそうです。季節を変えてまた来たいと思います

 

コメント (2)
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菜の花忌【司馬遼太郎記念館】

2018-02-12 21:38:02 | アート

雪のあとの快晴。

当ブログにお越しくださる皆様

ご無沙汰しております。寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか

カメラを持つ手もかじかむ今日この頃、外に出る気になれずに読書をする時間が増えています。最近ハマッているのが司馬遼太郎作品。

というわけで、司馬先生の命日である本日、東大阪市の司馬遼太郎記念館に行ってまいりました。

ご存知の方も多いかと思いますが、今年は『菜の花忌』と呼ばれる命日にちなんで、地域の方々が丹精した菜の花が直前に大量に刈り取られるという心痛む事件がありました。

実際、最寄り駅から記念館へと続く菜の花の列は黄色よりも緑色が目立ち、無残に刈り取られた跡を見て心が沈む道中でした。

ところが、その気持を一気に明るくしてくれたのが、展示室の入り口にずらりと活けられた満開の菜の花たち。今回の事件を知った鹿児島県指宿の方たちが励ましの思いをこめて1500本の菜の花を贈ってくださったんだそうです。

人を傷つけるのも人間、そして救うのもまた人間。輝く黄色が心にしみます。

雪だるまくんがお出迎え。

そして圧巻の展示室。なだらかな曲線を描く壁一面に司馬作品と蔵書の一部が、11mの高さの天井の上までびっしりと並べられています。まさに司馬遼太郎の『宇宙』です。

これだけたくさんの知識や物語が一人の人間の頭脳の中に収められていたなんて信じられません。(しかも蔵書は一部しか展示されていないらしいです。)『竜馬がゆく』執筆当時は、古本屋から龍馬関連の本が無くなったなど、その読書量の多さはよく耳にしますが、実際に物量として目撃するとそのすさまじさが身体にびしばし伝わってきます。安藤忠雄氏設計の建物の形がまた良いんですよね。絶妙な採光と宮殿のような高い天井は、司馬氏の脳の中にすっぽり包まれるようでとても落ち着き、世界の豊かさを感じられます。今、ここに存在していることが嬉しくなる、そんな空間です。

展示室の後は庭を散策しました。自宅の書斎を庭側から見学できるようになっています。もちろん家には塀があって外の世界から隔絶されているのですが、門を一歩出れば普通の町ですし、近くには学校や病院もあって市井の人々の日常生活が営まれています。そんな中にある書斎にこもって、歴史の渦に飛び込み、あの数々の作品を生み出す想像力。作家という人種の凄さです。

 

執筆の合間にサンルームで庭を鑑賞していたそうです。

「私には、幸い、この世にすばらしい友人がいる。歴史の中にもいる。」(21世紀を生きる君たちへ)

司馬氏は創造空間で数多の英雄豪傑と交流し、親交を重ねていったのでしょう。あの展示室を見れば、歴史の中に友人がいると司馬氏が書いた意味が、よくわかります。

『21世紀を生きる君たちへ』は全文が展示室に額装されていました。司馬遼太郎の世界への愛と憂いと希望に満ちた言葉です。今、世界はその希望どおりになっているのでしょうか。21世紀に生きる人間の一人として、少しでも力になれるよう真摯に考え未来のために努力していきたいです。

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応挙は雪松、 呉春は白梅。【逸翁美術館】

2018-01-28 22:34:26 | アート

 

さて、池田にやってきたのは逸翁美術館の展覧会鑑賞のためでした^^

お目当ては応挙の『雪中松図屏風』。三井記念美術館にある国宝『雪松図屏風』の習作と言われている作品です。三井美術館の『雪松』にくらべれば構図も締まりがないですし、墨の濃淡や線の一本一本も探りつつ描いているのか、いわゆる本意気でない感じ。三井美術館の『雪松図屏風』は数年前に一度観たきりですが、あの迫力と完成度は研鑽と探求の賜物なのだとわかり、とても興味深く鑑賞しました。

ところで、今回の展覧会はタイトルどおり応挙らの円山派と呉春らの四条派の作品を展示しているのですが、その見分け方ってご存知でしょうか?

館内の解説によれば、対象が飛び出してくるように見えるのが円山派、対象の奥に広がる世界を感じさせるのが四条派だそうです。確かに応挙の雪松は眼前に迫ってくるし、呉春の白梅は、自分の記憶にある闇夜の冷気やそこに浮かび上がる白い花びらのくっきりとした輪郭を蘇らせてくれる、とても叙情的な作品でした。バックが黒じゃないっていうのが良かったですね。色が素敵です。

東京で鑑賞していたときは、作家の出自なんてあまり気にしていませんでしたが、今回、応挙の『嵐山春暁図』が出ていて、見覚えのある山の形と木々に、時代こそ違え、応挙も私と同じ景色を見ていたのだと知って、とても親しみが湧きました。応挙や呉春、そしてその弟子たちが、季節の草花や愛らしい小鳥たちを描いて市井の人たちを喜ばせ、京都の地を愛し続け、そうした流れの中に竹内栖鳳や柴田是真など現代の作家の名前があって、さらにそれを受け取る私たちに繋がっている。展覧会とか、何々派、などと言われるとかしこまって鑑賞しがちですが、いつの時代も些細なことに泣き笑い、心が動いたからこういう作品を描き、愛でるんですよね。そう思って観ると、作者だけでなく当時の庶民の息遣いも感じられる気がします。現在の自分を取り巻く町や景色が紡いできた時間を通して、これまでの風景が違って見えてくるような、そんな展覧会でした

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雪だ!【池田城址公園】

2018-01-27 19:26:28 | 大阪

雪がまぶしいです

寒い日は続くのに積雪にはなかなかお目にかかれませんでした。でも今日はばっちり!

ふわふわの雪ですね。

池も凍ってます。

ここは大阪府池田市にある池田城址公園。積雪&快晴ということで朝9時くらいでしたが、たくさんの人が雪を楽しんでました。

かわいい^^

なぜこんなところにいるのか。理由はあすご紹介です!

 池田城に興味のある方はこちらもどうぞ

信長も利用した城跡~池田城址公園~

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