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スズサイコ・10~雨上がり

 関東地方の梅雨入りは遅れているが、この日は前夜から明け方まで雨が降り朝はどんよりとした曇り空。それならば、ということで町田市の谷戸まで自転車を漕ぎ狙い通り開花を確認した。「スズサイコ(鈴柴胡)」はキョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の多年草。花期は6~8月で茎の上部に集散花序を付け直径1センチほどの星形の花を咲かせる。花は夕方に咲き陽が当たると閉じてしまうので日中に開いた花を見るのは難しい。雨の日は明るくなっても花が開いていることが多くスズサイコ観察日和になる。
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フウ・7~樹皮

 奥高尾“一丁平”付近の登山道脇に生育している「フウ(楓)」。マンサク科フウ属の落葉高木で中国南部原産。市街地では街路樹や公園樹として植栽されているが、こんな山奥にわざわざ植栽したわけではないだろう。低地の樹の実を野鳥が運んでここで芽生えたと考えられる。もみじ台南巻き道にも更に高木のフウが数株ある。写真の樹は昨年花を咲かせ果実を稔らせていたが、今年は裏年で春には全く花が咲かなかった。
 同属のモミジバフウの樹皮はコルク層が発達し凸凹が大きくなり縦に深い裂け目が入るが、フウはそれほど凸凹は無いものの細かく裂け目がある。
 さて人間の脳には3つの点を見るとそれを“顔”と認識する本能がある。これは“ヒト”が誕生して以降、森や野に潜む猛獣などの外敵を察知する能力で“シミュラクラ(simulacra)現象”と呼ばれる。このブログでも様々な植物が人の顔に見えるものを時々紹介しているが、このフウの樹皮もじっと見ていると顔に見えてくる。以下にいくつかリンクしておくのでご興味のある方はどうぞご覧下さい。
●ネムノキの葉痕
●クズの葉痕
●キハダの葉痕
●キンギョソウの果実
●シンロウバイの蕾
●アカメガシワの果実
●ミヤマウズラの花
●ウマノスズクサの花
●アケボノソウの花
●トクサの茎
●ヤマザクラの樹皮
●イカダカズラ(ブーゲンビレア)の花
●スダジイの樹皮
●コブシの樹皮
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ヤマムグラ・2~高尾山2号路

 アカネ科ヤエムグラ属の「ヤマムグラ(山葎)」。本州~九州の山地の林内に生育する多年草で草丈は20~30センチ。5~7月に茎の上部に細い花序を伸ばし直径2~3ミリの花を数個咲かせる。葉は4枚が輪生するが2枚ずつ長さが違うのが特徴になる。これは高尾山“2号路”のもの。
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