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野鳥・111~ホトトギス

 奥高尾“一丁平”から大平林道に向かって“防火帯”を降りていると『キョッキョキョキョキョ』の鳴き声が次第に近くなってきた。立ち止まって鳴き声の主を探してみるとどうやら数メートル先の谷側の高木に止まっているようだ。そこでカメラのレンズをマクロから望遠に替えてファインダーを覗くとその姿が確認できた。ところが逆光で真っ黒にしか写らない。そこでカメラの露出を補正して何とか胸の模様がわかるようにした。モノクロ写真のようになってしまったがご容赦頂きたい。
 「ホトトギス(杜鵑・時鳥)」はカッコウ科カッコウ属の夏鳥で5月中旬頃に日本に飛来する。ホトトギスは主にウグイスの巣に卵を産むためウグイスが生息している場所にいる。ここでもウグイスの鳴き声が良く聞こえていた。ホトトギスを表す漢字は多いが、そのうち“時鳥(じちょう)”は本来はその時節柄に鳴く鳥という意味だった。その意味ではウグイスも“時鳥”だが今ではホトトギスだけに使われるようになっている。今日は時の記念日。

♪♪卯の花の匂う垣根に
  時鳥 早も来鳴きて
  忍び音漏らす 夏は来ぬ
(『夏は来ぬ』
作詞:佐々木信綱 作曲:小山作之助 明治29年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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ウリノキ・5~高尾山5号路

 高尾山“5号路”で咲き始めた「ウリノキ(瓜の木)」。ミズキ科(←ウリノキ科)ウリノキ属の落葉小高木で大きな葉がウリに似ていることから名付けられている。花期は5~6月で葉腋から花序を出して下向きの花を咲かせる。花弁の長さは3~4センチの線形で開花すると外側に強く巻いて輪になる。雄蕊は6~8本で葯は黄色く、雌蕊は雄蕊より長く柱頭が飛び出している。
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ツルチョウチンゴケ

 奥高尾“逆沢作業道”で見つけた「ツルチョウチンゴケ(蔓提灯蘚)」。チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属の蘚類で山地の湿った岩などに生育する。透明感のある葉は長さ7~8ミリで浅い横ジワがある。蒴柄は長さ1~2センチで蒴はやや下を向いている。この蒴を提灯に見立てたのだろう。

♪♪あのころのふたりのアパートは
  裸電球まぶしくて
  貨物列車が通ると揺れた
  ふたりに似合いの 部屋でした
  覚えてますか 寒い夜
  赤ちょうちんに 誘われて
  おでんを沢山 買いました
  月に一度の贅沢だけど
  お酒もちょっぴり 飲んだわね
(『赤ちょうちん』 作詞:喜多條忠 作曲:南こうせつ
歌:かぐや姫 昭和49年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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