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ハチオウジアザミ

 長池公園"自然館中庭”で育てられている「ハチオウジアザミ(八王子薊)」。キク科アザミ属の多年草で八王子市南西部兵衛川源流部で発見され2012年2月に新種として発表された。近年は日野市でも生育が確認されている。自生地が民有地のため長池公園では一部を公園内に移植して保護育成している。このうち第1デッキに移植したものは近くに生えていたノハラアザミとの間で数年間で多数の雑種が生まれてしまった。そこでその雑種を全て除去し改めて他のアザミ類が生えていない場所に植え替えられた。ハチオウジアザミはタイアザミに良く似ているが、頭花はタイアザミより細く横向きに咲き総苞片のトゲがあまり長くならないのが特徴になる。
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カワラノギク・2~果実

 キク科シオン属の「カワラノギク(河原野菊)」。関東地方の限られた河川に生育する二年草で果実は冠毛の付いた痩果になる。冠毛は長さ3~4ミリでやや赤みを帯びている。
 さてカワラノギクという名前は極めてポピュラーで全国どこでも咲いていそうな感じではある。関東地方でしか見られないのであればアズマノギクとかタマノギク、サガミノギクなどでも良かったのではないかと思えるが、その生育形態は時々氾濫するような河川で細々と生き延びており、他の植物が生え始めるとその勢力に押されて消えてしまう。それを鑑みれば"河原”の名前は当然だろう。
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