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ナギナタコウジュ・5~花

 シソ科ナギナタコウジュ属の「ナギナタコウジュ(薙刀香じゅ※)」。各地の山野に生育する一年草で草丈は30~60センチ。秋に長さ7~8センチの花穂を出し片側に小花を咲かせる。全草に良い香りがあり反り返る花穂の姿を薙刀に見立てている。写真は小花の様子で唇形の花冠の長さは3~4ミリ。雄蕊は4本で下方の2本は長い。雌蕊は花冠の中にあり見えない。
 ※じゅの漢字は草かんむりに需
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カワラノギク・3~ロゼット

 立川市の愛好家、鈴木功氏によって育てられている「カワラノギク(河原野菊)」。キク科シオン属で関東地方の相模川、鬼怒川、多摩川の河原などに生育している。レッドデータでは東京都では既に絶滅(EX)となっており多摩川では見られなくなっているようだ。鈴木氏は多摩川での復活にチャレンジされたが、度々発生する大雨による洪水で自生地の回復は徒労に終わってしまった。今はご自宅の果樹園の脇で苗を育てられている。
 カワラノギクは一稔(一回稔実)性の二年草で花期は10~11月。種子が散布され翌年発芽すると1年目の秋は写真のような姿に成長する。この後、冬はこのロゼットで過ごし翌年開花して結実しその一生を終える。
 一稔性植物は多年草にもあり、シシウドは発芽してから4〜5年目で開花し果実を稔らせて一生を終える。またタケの仲間は60年や120年掛けてやっと開花し種子を作ると枯れていく。
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