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ヒマラヤスギ・13~雌蕊

 マツ科ヒマラヤスギ属の「ヒマラヤスギ(喜馬拉耶杉)」。枝に上向きの雄花序と雌花序を付け11月頃に開花する。雄花序は長さ5センチほどになりたくさん付くので良く目立つが、雌花序は小さく葉に隠れ更に高い枝に少ししか付かないので見つけるのはかなり難しい。写真は雌花序を拡大したものだが大きさは5ミリほど。ひとつの"への字”形の鱗片が1ミリほどでその中に見えるギザギザのものが雌蕊だろう。この姿を撮りたくて夏からずっと探していた。とても美しい。これがシダーローズの初めの姿になる。
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チャノキ

 晩秋に下向きの花をひっそりと咲かせる「チャノキ(茶の木)」。ツバキ科ツバキ属の常緑低木で原産地はインドや東南アジアと考えられている。日本では奈良時代には既に飲用の記録があることから、それ以前に中国から伝わっていたようだ。一方、山口県宇部市の古第三紀時代(4000万年前)の古い地層から茶の葉の化石が見つかっており在来種だとも考えられている。茶畑では新芽を常に刈りこむために花を見ることは少ないが、野山に生えている野生種では晩秋に美しい花を見ることができる。
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