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アケボノスギ・2~葉

 ヒノキ科(←スギ科)アケボノスギ属の「アケボノスギ(曙杉)」。古来の化石により日本を含む北半球に広く分布しその後絶滅したと考えられていたが、1946年に中国四川省で発見され現存しているのがわかった。樹形が美しく今では各地に植栽されている落葉高木で「メタセコイア(Metasequoia)」と呼ばれるのが一般的。その葉は羽状複葉のように見えるが小さな一片の葉が最小単位の単葉。その単葉が付いている中央の軸は枝になる。植物の葉にはいろいろな形がありトチノキの葉は大きな小葉が5枚集まって1枚の葉になる掌状複葉が葉の最小単位。ホオノキは単葉で1枚1枚が独立した葉になっている。トチノキの大きな5枚の葉とホオノキの1枚の葉とアケボノスギの小さな1片が同じ単位になる。
 少し専門的になるが、葉や花や枝は葉に付くことはなく枝に付く。写真の上部中央の横向きの軸(羽状の芯の部分)に葉が付いており更に途中から枝分かれしている。つまりこの軸は枝であることがわかる。アケボノスギが落葉する時はこの羽状のまま落ちるが、こだわった言い方をするとこれは“落葉”ではなく“落枝”となる。
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ツメレンゲ・4~枯死

 ベンケイソウ科イワレンゲ属の「ツメレンゲ(爪蓮華)」。乾燥した岩場などに生育する多肉植物。種子が発芽してから開花するまで3年程度掛かる。開花した株は果実を稔らせるとその後は枯死する一稔性の多年草。しかし株の周りには常に新芽が成長して密生しているので、同じ株が生き延びているようにも見える。写真は枯死した株でその横には2~3年目と思われる株が成長している。
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