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アリストロキア・サルバドレンシス

 子供の頃からSF好きでテレビの『鉄腕アトム』『鉄人28号』『タイム・トンネル』『サンダーバード』などを良く見ていた。小学生の頃初めて見たSF映画は『海底二万哩』。加山雄三さん主演の『エレキの若大将』や『海の若大将』は憧れの姿だったが、同時上映の『怪獣大戦争』なども大好きだった。難解な映画『2001年宇宙の旅』はビデオを繰り返し見て小説を読み直し何とか理解した。H.G.ウェルズの『タイム・マシン』やJ.ヴェルヌの『地底旅行』『八十日間世界一周』などが愛読書で手塚治虫先生の『火の鳥』にも嵌っていた。
 私が社会人になった頃に『スター・ウォーズ』が映画公開されその三部作(1977年・1980年・1983年)は独身時代に何度も観た。その16年後の1999年に始まった新三部作は妻を映画館に連れて行き、2015年に始まった続三部作はそこに息子が加わった。シリーズ最後の作品の“エピソード9”は2019年に公開されその翌年私はサラリーマン生活を終えた。42年に亘るスターウォーズシリーズは私のサラリーマン時代と見事にシンクロしている。そのためか息子は今や私以上のスターウォーズファンで一昨年10月に生まれた初孫は、今、ヨーダ柄のベビー服を着ている。
 写真はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の「アリストロキア・サルバドレンシス(Aristolochia salvadorensis)」。エルサルバドル原産の常緑つる性木本で、地面スレスレに枝を伸ばして“ダース・ベイダー”そっくりの花を咲かせる。花径は4センチほどで目に見える2つの白い部分は昆虫を誘き寄せる目印と考えられている。花には花弁が無く赤紫色の部分は萼片が発達したもの。私の寝室の本棚の上にはダース・ベイダーの実物大の黒い兜が置いてある。これは神代植物公園“大温室”のもの。
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ハナミズキ

 私の正月は毎年駅伝観戦から始まる。元旦のニューイヤー駅伝は横浜の実家に向かう車中でラジオを聴きゴールは実家のテレビで見届けて家に戻る。2日、3日は朝からテレビにかじり付き箱根駅伝をスタート前からゴール後までしっかり見る。
 私は13年前に箱根駅伝10区間を実際にこの脚で走ったことがありコースの景色や傾斜は全て頭に入っている。2区の権太坂と戸塚の壁、地味な4区と7区はアップダウンの連続、5区の山登りと6区の山下り、8区の遊行寺坂など今でもしっかり覚えている。標高874メートルの国道1号線最高地点は大学生時代の自転車旅行でも通過していた。予選会が行われる自衛隊立川駐屯地滑走路と昭和記念公園はハーフマラソンレースで何度も走っている。
 我が母校は昨年シード権を落としたが予選会で4位に食い込み本戦では6位で来年のシード権を確保した。本戦の総合優勝は予想通り駒澤大だったが、興味深いのは予選会順位と本戦との比較。予選会1位の大東大は16位、予選会2位の明治大は12位、予選会3位の城西大は9位となり、予選会6位で55年振りの出場となった立教大は18位に沈んだ。予選会から2ヶ月間には伊勢路を走る全日本駅伝などもあり体調のピークをそれらに合わせなければならずそれが如何に難しいかが良くわかる。
 写真は松木日向緑地南側の道路沿いに植栽されている「ハナミズキ(花水木)」。ミズキ科ヤマボウシ属(サンシュユ属)の落葉高木でこの界隈では街路樹などに多く利用されている。4~5月に淡紅色の総苞片を出しその中心に散房花序を付ける。果実は秋に赤く稔り野鳥によって拡散される。この果肉には発芽を抑制する成分が含まれておりそのまま地面に落ちても発芽しない。野鳥が食べて果肉が取り除かれ排泄された種子が発芽準備OKになる。
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