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野鳥・23~キセキレイ2

 東京薬科大学の“たにしヶ池”は半分ほど凍りその上を「キセキレイ(黄鶺鴒)」がトコトコと呑気に歩いていた。セキレイ科セキレイ属の留鳥もしくは標鳥で平地や山地の水辺に生息している。写真は30~40メートル先のものを望遠レンズで撮ってトリミングしているのでピントが甘いが、実際の足と氷面に映る足はくっついて見えるので氷の厚さは数ミリしかないだろう。
 さて戦国武将の伊達政宗はセキレイの姿を意匠化して“花押”にしていた。1591年(天正19年)、政宗は天下統一目前の豊臣秀吉に奥州一揆の首謀者としての疑いを掛けられたが、その証拠は一揆を企んだ文書に政宗の花押があったことだった。しかし謁見前に側近・片倉小十郎の知恵で秀吉に見せる文書の花押のセキレイの目に針で穴を開けておいた。薄氷を踏む思いで秀吉に謁見した政宗は、前年の小田原攻め遅参の弁明時に次いで2度目の覚悟の死装束。このあたりが“伊達男”の真骨頂だろう。持参した花押を見せながら『私の直筆のセキレイの目はこのように針で穴を開けている。証拠品のセキレイの目には穴が無いので花押は偽物でござる。』と弁明した。秀吉がこれを本心で信じたとは思えないが政宗を罰することはなかった。
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ヤマウルシ・4〜冬芽

 ウルシ科ツタウルシ属の「ヤマウルシ(山漆)」。全国の山地に生育する落葉小高木で雌雄異株。春の葉の展開とともに円錐花序を出し直径4~5ミリの小花を多数咲かせる。寒冷地では秋には綺麗に紅葉するが暖地などでは黄色くなることもある。写真は冬芽と葉痕の様子。
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