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サルトリイバラ・2~果実

 野猿峠付近の林縁に蔓を伸ばしている「サルトリイバラ(猿捕茨)」。シオデ科(←ユリ科)シオデ属のつる性落葉木本で雌雄異株。春に目立たない花を咲かせ秋に赤い果実を稔らせる。果実は直径8~9ミリの液果で中に種子が1~3個入っている。サルトリイバラには“サンキライ(山帰来)”の別名があるが中国に生育するサンキライは在来種のサルトリイバラとは別物になる。“山帰来”はその昔中国で山に捨てられた病人や高齢者がサンキライの根、つまり生薬のドブクリョウ(土茯苓)を食べて元気になって戻ってきたことで名付けられているが、いつの頃からかサルトリイバラと混同されてしまった。
 さてこの時期にはサルトリイバラの冬芽観察が面白い。これまで『阿波踊り』『赤ずきんちゃん』『赤いドレスの女』『指揮者』『走る人』などを見ている。
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イタドリ・2~草もみじ

 タデ科ソバカズラ属(イタドリ属)の「イタドリ(虎杖)」。北海道~九州の陽当たりの良い山野や河原などに生育している多年草で雌雄異株。春の新芽は柔らかく酸味があって食べられる。折ると『ポコン』『カポン』と折れるので酸っぱい『カポン』が転じて“すかんぽ”と呼ばれている。写真は浅川土手一面に拡がっていたイタドリの“草もみじ”。
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