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野鳥・25〜ハシブトガラス

 鑓水板木の杜緑地付近の野原にいた「ハシブトガラス(嘴太烏)」。時々『カーカー』と澄んだ高い声で鳴いている。ハシブトガラスはカラス科カラス属の留鳥で本来は森林に生育していたが近代化によりビル街などで多く見られるようになった。都心の繁華街でゴミ袋の残飯を漁っているのはこのハシブトガラスがほとんど。肉食傾向でピョンピョンとジャンプするように歩き獲物は高く安全な場所に運んでから食べる。その額は出っ張り上嘴との境が滑らかな曲線にならず嘴は太く先端は大きく曲がっている。
 カラスと言えば童謡“七つの子”が思い浮かぶが作詞家の野口雨情が見ていたのは山に古巣があるこのハシブトガラスのようだ。その“七つの子”の歌詞について、昔からそれが“7歳の子”なのかそれとも“7羽のヒナ”なのかと論争が繰り返されてきた。そもそもカラスは7歳になればもう大人だし、一度に7羽のヒナを育てることもないのでどちらも当てはまらない。野口雨情は息子が7歳の頃にこの歌を作りまた野口雨情自身も7歳の頃に母親と別れたということがあり“7歳の子”説が有力視されたが、野口雨情は当然この論争を耳にしており後年『歌詞をどう理解するかは歌う人の勝手でしょう』と言ったとか。

♪♪からす なぜなくの
  からすは 山に
  かわいい 七つの子があるからよ
  かわい かわいと からすはなくの
  かわい かわいと なくんだよ
  山の 古巣へ 行ってみてごらん
  まるい目をした いい子だよ
(『七つの子』作詞:野口雨情 作曲:本居長世 大正10年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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トケイソウ・3~果実

 トケイソウ科トケイソウ属の「トケイソウ(時計草)」。熱帯アメリカ原産のつる性常緑多年草で6~8月にまるで時計のような花を咲かせる。英名は“passion fruit”でこの仲間から品種改良されたものがパッションフルーツとして中南米などで栽培されている。写真は上柚木地区の民家の生け垣のもの。ここでは何回か花を見ていたが、ブログ読者からの情報で初めて果実を見ることができた。
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