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野鳥・20~キセキレイ1

 天野公園付近の舗装道路で見掛けた「キセキレイ(黄鶺鴒)」。セキレイ科セキレイ属の留鳥もしくは漂鳥で体長は20センチほど。住宅地でも良く見られるがハクセキレイに比べると警戒心は強い。私は初めての出会いだったが、ハクセキレイのように尾羽を上下に振っているのですぐにその仲間のキセキレイだとわかった。ちなみに“標鳥”とは“渡り鳥”のように長距離を移動することはないが季節により日本国内を移動をしたり、山地と平地などの間を移動する鳥を指す。一方“留鳥”は移動することなく同じ場所に留まっている。
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クチナシ

 アカネ科クチナシ属の「クチナシ(梔子)」。5~6月に芳香のある白い花を咲かせ果実は冬にオレンジ色に熟す。この果実を乾燥させたものが生薬の梔子(しし)或いは山梔子(さんしし)で古くから消炎や止血剤として利用されている。またその果肉は染料や食べ物の着色料として利用されており“たくあん”や“栗きんとん”の着色はクチナシによる。
 さて将棋界では今、20歳の藤井聡太5冠とタイトル通算99期の羽生義治九段との王将戦7番勝負が行われており、先日の第1局は藤井王将が勝利した。藤井王将の全冠獲得(8冠)を早く見たいし羽生九段のタイトル通算100期も応援したい。藤井王将の実力なら数年のうちに必ず8冠保持は達成すると思われるので『1期くらい羽生さんに譲ってよ。』と言いたいところだが、それは俗人の考えで実際は真剣勝負。世紀の名局を期待しよう。
 将棋盤や碁盤の4つの脚の部分を“くちなし”と呼ぶ。これはクチナシの果実を象ったものであり対局者以外は『口出しするな!』という意味にも通じている。昨年11月のA級順位戦永瀬拓矢王座と佐藤天彦九段の対局で佐藤九段が30分以上マスクを外し永瀬王座が『マスク不着時間が長過ぎるので反則ではないか』と指摘した。連絡を受けた日本将棋連盟は規定により佐藤九段に“反則負け”を言い渡した。この処置に対して『途中で誰かが注意してあげれば良いのに』と言う人がいるが、それはいわゆる“助言”“口出し”に当たるのでこの裁定は正しいと思う。佐藤九段は不服申立書を提出しているが裁定は覆らないだろう※。実際のクチナシの果実は6角形をしているが将棋盤の脚は縁起の良い8角形に作られている。
※13日夜のニュースで、12日の日本将棋連盟常務会で佐藤九段の不服申立が却下されたと伝えられた。
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