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ハンショウヅル・1~開花

 長沼公園“霧降の道”で咲き始めた「ハンショウヅル(半鐘蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で、その下向きの花を“半鐘”に見立てている。花は長さ3~4センチで花弁のように見えるものは4枚の萼片で先端は反り返る。
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スズムシソウ・1~奥高尾

 ラン科クモキリソウ属の「スズムシソウ(鈴虫草)」。“鈴虫”の季節ではないが唇弁が“鈴虫”の羽に似ていることから名付けられている。花はラン科特有の構造で右上部に伸びているのが背萼片。その基部の左側に蕊柱があり左側の薄紫色が唇弁になる。唇弁のすぐ下にある細い対が側萼片でその下の三日月形は側花弁になる。写真では1本しか見えないが反対側にも1本ある。茎から伸びている赤紫色の部分は花柄子房で180度捩じれているのがわかる。キツネノマゴ科イセハナビ属のスズムシバナが以前はスズムシソウと呼ばれていたが本種とは全く違う。これは奥高尾のもの。
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クサソテツ・2~群生

 長池公園“築池”の湿地に生育する「クサソテツ(草蘇鉄)」。コウヤワラビ科(←クサソテツ科・オシダ科)クサソテツ属の落葉性シダ植物で春に栄養葉を伸ばして群生する。葉は明緑色で草質は柔らかい。そのためか写真の群生の葉はかなり虫に喰われている。コゴミも美味しいが新葉も美味しいのだろう。葉身は50~60センチで側羽片は中ほどのものが一番長く先端側と基部側は短くなる。先日、裏高尾の小仏川沿いでクサソテツの小群生を見たが、新芽のコゴミがほとんど切り取られていた。稀少種ではないが、野のツクシやゲンゲを摘むこととは違うだろう。
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