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オランダキジカクシ・1~雌花

 キジカクシ科(←ユリ科)クサスギカズラ(草杉蔓)属の「オランダキジカクシ(阿蘭陀雉隠)」。いわゆる栽培作物の「アスパラガス(竜髭菜=Asparagus)」で雌雄異株。地中海東部原産の多年草で5~7月に黄白色の小さな花を咲かせる。若い茎が食用になるが雄株は果実や種子を作る必要が無いので雌株よりも成長が早く春の新芽はより太い。そのため栽培されているものは雄株が多く雌株は見ることが無い。ところが昨年の秋にここで果実を見ていたので雌花が咲くのを待っていた。花径は2~3ミリで筒状になり花被片は6枚。中に先端が3裂した雌蕊の柱頭が見える。これは鑓水の大栗川沿いのもの。
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エビネ・2~花

 奥高尾に多く生育している「エビネ(海老根)」。ラン科エビネ属の多年草で“エビネ”は属の総称にもなるので本種は「ジエビネ(地海老根)」とも呼ばれる。ラン科の花はどれも6枚の花被片から出来ているのは何度も触れているが、上部の赤紫色の傘の部分が背萼片でそのすぐ下の左右の2枚が側花弁。下向きのやや大きめの2枚は側萼片になる。中央の白い部分が唇弁でその基部に蕊柱がある。エビネは栽培が比較的簡単なので公園などでも普通に見られるが自生種を見るのは嬉しい。この根がエビに似ていることからの命名だが、花がエビの尻尾に見えなくもない。
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キヨスミヒメワラビ・2~鱗片

 別所中学校付近の林縁に生育している「キヨスミヒメワラビ(清澄姫蕨)」。関東地方以西に分布する常緑性シダ植物で、葉柄に白色半透明の鱗片が密生するのが特徴。この様子から「シラガシダ(白髪羊歯)」とも呼ばれる。オシダ科カツモウイノデ属で良く似た夏緑性のヒメワラビやミドリヒメワラビはヒメシダ属で違う仲間。
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