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アカシデ・7~果苞

 カバノキ科クマシデ属の「アカシデ(赤四手・赤垂・赤幣)」。その果苞は長さ1~1.5センチとイヌシデよりもやや小さく基部が3裂する。果実は堅果で長さは3ミリほど。アカシデとイヌシデの違いは、葉の形状、毛の有無、冬芽の色合いなどのポイントがあるが、この果苞の違いがわかり易い。
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イヌシデ・4~果苞

 女流作家/朝井まかて氏の『最悪の将軍』(集英社文庫)を読んだ。“犬公方”と呼ばれとにかく評判の悪かった徳川5代将軍綱吉の半生を描いている。しかし読み進むにつれ果たして綱吉は最悪の将軍だったのかと考え直される。綱吉の統治した元禄・宝永期は決して安定した時代ではなく、飢饉や二度の大地震、富士山噴火という天災が相次ぎ、経済も行き詰った苦難の時代だった。民の安寧を一心に願う綱吉。それに反して人心は離れる一方。赤穂浪士の討ち入りを綱吉の立場で考えるのも興味深い。さすが直木賞作家でありお薦めの力作だ。先日、日本経済新聞夕刊の1月4日から始まる連載小説は朝井氏の『秘密の花壇』と発表された。物語は“南総里見八犬伝”などで知られる江戸時代後期の戯作者/滝沢馬琴の人生を描くもので、馬琴は花を愛し花壇の手入れするガーデナーだったようだ。この作品も楽しみにしている。
 さて写真は「イヌシデ(犬四手)」の果実と果苞。基部に見える果実は長さ4~5ミリの堅果で、果苞の長さは2センチほど。果苞は片側に鋸歯がありナイフ型になる。イヌシデはカバノキ科クマシデ属の落葉高木。
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