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メグスリノキ

 毎年、今頃になると、くしゃみが始まり、目のかゆみも起きて、つらい季節になる。花粉症とはもう25年以上の付き合いになるが、ここ数年は症状も少しずつ和らいできて、薬はたくさん飲まず、時々の点鼻薬で済むようになっていた。ところが今年は、初めてノドの痛みが出て往生している。この痛みは、初めは風邪だと思っていたが、いつまで経っても症状は変わらず、これはどうやら花粉症の一種らしい。半月前に咳が止まらなかったことがあったが、これもどうやら花粉症。 “花” や “芽” や “野” が楽しい季節だが、 “鼻” や “目” や “のど” がつらい季節でもある。
 写真は春の日に輝く「メグスリノキ(目薬の木)」の翼果。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で、その名の通り樹皮を煎じた汁が目薬になる。司馬遼太郎の歴史小説 『播磨灘物語』 では、主人公の黒田官兵衛の祖父、黒田重隆がこのメグスリノキから目薬を作って名を上げるくだりがある。今年のNHK大河ドラマ 『八重の桜』 が大好評だが、来年の大河ドラマは 『軍師官兵衛』。 この黒田官兵衛の生涯が描かれる。
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