今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダム第08MS小隊(中) 原案/矢立肇 著/大河内一桜 1999年6月1日 角川書店 2回目

2015-10-04 08:02:17 | ガンダム
2回目だよー。→1回目



1-2章あらすじ
コジマ基地を壊滅させたジオンの新兵器アプサラスをかろうじて退けた08小隊。
ジオン軍が侵攻する中、孤立した08小隊はゲリラの村に潜伏する。
束の間の休息とも言える日々にくつろぐ08小隊の面々だが、、
まともに動かないガンダムを前にシローは1人焦り続けていた・・・・・・。



第三章 交錯

「逃げるのがヘタな兵士は、長生きできないってね」
村の女たちの『格好の生贄』となった姐さんでありました。
姦しいってレベルじゃねーぞ!


「なあに、男たちよりはマシさ」
「・・・・・・・・・・・・?」
「あいつら、誰が誰を落とせるかで、賭けてやがるんだからね」
ほほう。

今この村で『落とせるか』どうかといえばもちろん・・・・・・
「おいおい、誰かテッドに賭けてやれよ。友達がいのない奴らだな」
「だったら、おまえがテッドに賭けろよ」
「バカ言うな。勝負は勝負だ」
テッド、泣いてもいいのよ?


『友達がいのない奴ら』の輪にサンダースも参戦。
「軍人さんってな、もっとお堅い連中だと思っていたよ」
「軍隊だって変わりはないさ」
 サンダースは、男たちの中に、どっかと腰を下ろした。
「撃墜数、一番手柄、女性士官のスリーサイズ、俺も色々と賭けたもんだ」
「死神」の件を抜きにすれば、実はノリが良いサンダースでした。
・・・・・・3つ目のはどうやって確認すr



「どうだか。それに、私どっちかっていうと、隊長さんの方が好みなんだけどなあ」
「ウソ?」
「ホント。な~んか、熱血でいいじゃない」
m9(^Д^)プギャーwwwwww
大丈夫だよエレドア。
この村にいるのは非公式だから『連敗記録』には加算されないよ。


「まあ、友情壊すのも嫌だから、少尉さんには手出ししないけどね」
 頭を抱えるエレドアに、ペロリとジャンヌは舌を出してみせた。
「友情? ああ、キキのことか」
「やっぱり、あんたたちも分かってるんだ」
バレストどころか村にいる全ての人間に『バレバレ』という。
気付かないシローは人間ではないレベルなのでカウントしていません。



「もらいっ!」
 キキは、そのうちの一通を、素早く取り上げた。そして、手紙を持ったまま、ブラッドハウンドの外に駆け出した。
ミケルの恋人、B.B.からの手紙を本日大公開!


「あなたの手紙は、いつも待つだけの私にとって、ただ一つの慰めです。ひゃー、歯がうくーっ」
 読みながら、キキはブラッドハウンドの周りを駆け回る。ミケルもそれを追い、二人はブラッドハウンドの周りをぐるぐると回り続けた。
ひゅーひゅー!
つづき!つづき!

「えー、なになに、だけど、いつも怖い・・・・・・」
 キキの走る速度が、ふと、遅くなった。
「・・・・・・これが、最後の手紙じゃないかと思うから」
〝駆ける″から、ゆっくりと〝歩く″になっていく。
 足が止まった。
 そして、キキは手紙を読むのをやめた。
 それ以上は読めなかった。
そして現在、B.B.との手紙のやりとりは不可能。
時間がたつほどに戦死したと思われても仕方ない状況。
それでもガンダムの修理の他、子供たちの先生役もしっかりやってるんだからなぁ。


「ところで、キキはどうなのさ」
「あたし?」
「隊長のこと、好きなんだろ」
「あっ、あたしは・・・・・・」
 そう否定しようとして、キキはやめた。ミケルは自分に、包み隠さない本当の気持ちを話してくれた。自分も、その相手にウソをつきたくはなかった。
こんなに純粋でかわいい娘なのになー!ナー!


「言ってみなよ。そんなふうに悩むの、キキらしくないぞ」
 ミケルは、わざと挑発するような言い方をした。
「悪かったね。こう見えても、多感なお年頃なんだから」
 そう怒ってみせながら、心の中ではキキは別のことを言っていた。
こんなに純粋でかわいい娘なのになー!ナー!



さて、問題の『ニブチン』は1人焦燥感に駆られていました。
(そろそろ決断しないといけないのか。このまま、ここにいては・・・・・・)
シロー機はどうにかなったものの、やはりカレン機の方は厳しい模様。

戦況について考えながら、『アイナの時計を弄んでいる』と・・・・・・
「これ――!」
 そこには、写真が入っていた。
 アイナと、見知らぬ男――ジオンの軍服を着ている――が写っている。
【悲報】アイナと恋人の2ショット(のように見える


「俺、アイナのこと・・・・・・好きだったのかな」
 そうかもしれない――と心の中でシローは答えた。
 アイナはきれいだったし、一緒に危地を脱したという連帯感もあった。ドキドキするような状況で一緒にいた男女は恋愛関係に陥りやすいと、誰かが本に書いていた。あれは、いつ読んだ本だっただろうか・・・・・・。
小賢しい心理術の筆頭
最終目標が違うんじゃないかなぁと思う訳です。

「反対されるほど燃える」なんてのもよく聞く話。
適度な風を送ると火は大きくなるってことだよね。
消したい場合は、放置しておくと燃える要素が無くなって勝手に消えまス


『御守りのご利益』を失くした気分のシローのところへ来客が。
「俺に用なのか?」
 完全に居座るつもりのキキに、シローは迷惑そうに言った。
「じょーだん。なんだって、シローなんかに。用があるのはミケルだよ。先生しに行ったってのは計算外だったね。まったく、あたしとしたことが」
( ・∀・)ニヤニヤ
あ、シローはあんまり『ニブチン』が続くようならぶち殺すぞ(´・ω・`)



「ほら、ミケルが彼女に手紙を書いてるだろ。それを出してきてやろうと思って」
キキは優しいなー・・・・・・


「ミケルが、そう頼んだのか」
「ちっ、違うよ。これは、あたしが勝手に・・・・・・」
「だったら、余計なお世話だ。俺たちには、ラブレターなんかに、かまけてるヒマはないんだ」
※10月5日修正「ヒマなんか→ヒマは」
「一目惚れした女の時計」を後生大事に持ち歩く男の言う事かー!


「戦争するのが、そんなに大事なのかよ」
「そうだ」
 シローは断言した。
「俺たちがジオンを倒さなければ、戦争は終わらない。だから、俺たちは戦うんだ。自分のために戦ってるお前らの戦争とは・・・・・・」
おっと、それ以上は表で話そうか(#^ω^)


「逃げられる戦争しかしてないくせにっ!」
「不利になれば、軍隊なんて一目散だ。戦争の役に立たないあたしたちより、戦車や食料の方がずっと大事なのさ。今回だって、そうだろう。コジマ基地の連中はどこにいるのさ。同じ軍人のシローだって置いてきぼりにして、さっさと逃げ出したじゃないか」
 言っているうちに、キキは怒りを通り越して、悲しくなってきた。
 シローたちは、他の軍人とは違っていると思っていた。なのに、ちっとも自分たちのことを分かってくれていなかった。
相手の好意に気付かないどころかその想いを踏みにじる・・・・・・有罪(ギルティ)!
ドギューーーン

「視野が広くなった」のは、あくまでも戦闘中の話なのよね。



「多すぎるよ」
 悲しい思いで、キキは言った。
「シローは、知らないことが多すぎるよ。本当は知ろうとしてないんじゃないの。都合の悪いことは、知らないで済ませようとしてるんじゃないの」
『ニブチン』ではちょっと許されないレベルですねー。


「シローには分からないんだ。戦争のことも、人の気持ちも」
「人の気持ち? ミケルのことなら・・・・・・」
ここまで来てまだ・・・・・・!
本当にぶち殺すぞ(´・ω・`)


 伝える。
 いまなら、伝えられる。
 本当ならこんな形じゃなくて、もっと・・・・・・。
 でも、もういい。
 もう、いいんだ。
 キキは真っ直ぐに、シローを見つめた。
「あたしは、シローのことが・・・・・・」
・・・・・・!


 キキの頭の上で、赤い球が光った。
(モノアイ――!)
 シローは瞬時に気づいた。
人の恋路を邪魔するザクは!馬に蹴られて地獄に墜ちろ!





第四章 進駐

 突如、バルク村に現れたジオン軍は、あっという間に村を制圧してしまった。
\(^o^)/
まだ08小隊の面々が拘束されたり、ガンダムが見つかったりってことはないけど・・・・・・

ジオン軍を率いているのは、なんとアイナと2ショットで写っていた男。
「武器で脅すような無粋な真似をしてすまない。しかし、誤解しないでほしい。我々の目的はあくまで研究であり、君たちに危害を加えるつもりはない。ただ、実験機の修復が終わるまで、住居や食料、それと少しばかりの労働力を提供してもらいたいだけだ。もちろん、それらに対しては相応の対価を払おう」
08小隊との戦いで大きなダメージを受けたアプサラス。
この侵略は、ジオンの前線基地の指揮権を持つユーリと反りが合わず、
アプサラスの修理が進まないことに業を煮やしたギニアスの蛮行だったのです。


『アイナの恋人』が気になって仕方ないシロー。
ギニアスから目を離せないでいると、彼の傍らには・・・・・・
 今度こそ、シローは立ち止まってしまった。
運命の再会である。


とりあえず今すぐ拘束される可能性は低いものの、08小隊はさっそく作戦会議。
「隙のない陣形だ」
 広げた地図を見ながら、サンダースが呟いた。
「地域住民の制圧で、最も大切なのは武器を奪うことでなく、反抗する意志を奪うことだ。完全に武器を奪って住民を追い詰めては、逆に反抗の引き金となりかねない」
「へえ・・・・・・」
「だから、住民を刺激しない程度に武器を残した。その上で、隙のない陣形を見せつけることで、相手に反抗しても無駄だと分からせる。敵には、なかなか分かってるヤツがいるようだな」
カレンやサンダースも納得のジオンの策。
バレストもそれが「分かる」男だろうし、ジオン兵の数は『たった30人』。
人手不足で森にあるガンダムが見つかる心配も無さそう。

いやーどうやらやり過ごせそうですなー・・・・・・
「いや」
 壁際で黙っていたシローが、不意に口を挟んだ。
「少なくとも、ジオンの一人は俺が連邦軍だと気づいている」
な、なんだってー?



流石にこの状況は気が気でないキキ。
ジオンは『残党狩り』に来たんじゃないからとりあえずは大丈夫じゃよ。
「・・・・・・もし、ヘタに動いたら?」
 だって、ヘタに動きそうなんだもの――と、キキはシローの顔を思い浮かべた。
「そのときは、我々の手で、連中をジオンに突き出す」
「そんな!?」
 何か言おうとする娘を、父は厳しい目で見返した。
・・・・・・止むを得ない。
だ、大丈夫ダヨ!
いくらなんでも、この状況で「ヘタに動く」なんてあるはずが・・・・・・


シローを連邦の少尉と知る人間、アイナがいることを仲間たちに話したシロー。
アイナはまだ周りに話していないようだけど、それがいつになるかはわからない。
しかし、ただ逃げ出せば不審に思われるのは明らか。
となれば・・・・・・
「連邦軍が、外から侵攻してきたと思わせるんだ。我々のことは、ジオンと連邦の戦いに巻き込まれて死亡したと証言してもらえばいい」
「なるほど。連邦軍が残っていたんじゃなくて、後方から敵中深く侵攻してきたってわけですね。そうすれば、ジオンも前線だけに集中できなくなって、一石二鳥かも」
サンダース、アッタマイイ!(チャチャーン)


おk、その作戦でやってみ
「俺は、アイナに会ってこようと思う」
( ゜д゜)


(゜д゜)

 知りたい。
 シローは痛切に思った。
 アイナのことが知りたかった。
 アイナの口から、話を聞きたかった。
いくらなんでも無茶言うな・・・・・・


 それぞれ言い方は違えど、その意味する所は一つだ。
そして『好きにする』シロー。
『部下に恵まれ』過ぎだばーか!
死んだらぶち殺すぞ(`・ω・´)



「どうして、ここに? シロー・アマダ少尉」
 やがて、シローは目のやり場に困りながら、話し始めた。
有罪(ギルティ)!
ドギューーーン



「シローが次に来るときまでに、探しておきます」
 アイナは、困ったように微笑んだ。
口止め交渉成功。

『人形』とまで呼ばれるアイナの心の奥底には、「白馬の王子様願望」があったに違いない。

・・・・・・ああっ!?
「白馬だ」
→「しろいうまだ」
→「しろーぅまだ」
「シロー・アマダ」

なんということでしょう!



4章終了で今日はおしまい。
これからが本当の地獄だ・・・・・・!


→3回目(後日予定)