今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ブラック・ジャックはどこにいる? 南淵明宏 2006年1月25日 PHP研究所

2015-10-17 06:57:45 | 108円
入りきらない。
ブラック・ジャックはどこにいる? ここまで明かす医療の真実と名医の条件 

年間200例の心臓バイパス手術を執刀する日本屈指の心臓外科医、南淵明宏医師――。本書は、現役のスペシャリストの医師が、自身の体験をもとに医者の真の姿や悩み、日本の医療界の問題点を本音で語った初のエッセイ。「医者のサービス精神を真に受けるな」「本当の手術成功率とは?」「病院の設立母体に注目しよう」など、患者が良医に巡り合うために知っておきたい病院選びのコツ等、満載の一冊。
裏表紙より。
元の本は2003年7月。
最近ノド痛いなーと思っていたからか、医療系の本に手が伸びた。
これがお前の求めた真実だ!



第1章 医者だって手術は怖い

恐怖心こそが手術を成功に導く

 一般に外科医の日常は、手術への恐怖で満たされている。というよりも、「恐怖で満たされているべきである」と私は考えている。なぜなら、こういった執刀医の恐怖心こそが手術を成功に導いてくれるからだ。恐怖ゆえに不断の集中力が生まれ、惨事を逃れたい一心で難事を打ち負かす闘志が心胆にわきあがる。もし自分が恐怖心を感じない人間になってしまったら、私は医者を辞めるべきであると決めている。苦しいことだけれども、私はこの恐怖心を大切にしたい。
「怖いものなんて何も無い」ってのが「何も考えていないだけ」な奴は反吐が出るね!




第2章 この国の医者のつくり方

医者ってそんなに偉いのか?

 医者は偉い人でも何でもない。医者という医療サービスをおこなっている人間を利用して、自分の力で病気を治すという考え方が患者さんには必要だと思う。
医者に対する感謝や敬意が過剰というより、
その他の(命が関わらない)ことへのそれが希薄なのかもしれないね。




第4章 知っておきたい病院選びの裏ワザ24

医者が病気になったとき、誰に診てもらうか

「先生は、自分が病気になったときに、自分に治療してもらいたいと思いますか」
と聞いてみるのもおもしろい。おそらく、答えに詰まる医者のほうが多いだろう。
ヒドイ、ハナシ、ダナー。



第5章 ブラック・ジャックはどこにいる?

ブラック・ジャックにめぐり合うには?
 ブラック・ジャックそのものは、実在しない。しかし、ブラック・ジャックのようになりたいと思っている医者はたくさんいると思う。そして、ブラック・ジャックのようになりたいけれどなれない、ということで悩んでいる医者もたくさんいる。
水谷ボイスの幼女と2人暮らしは難しいだろ


 医者というものは、自分一人では「良い医者」になれない。医者は、患者さんがいて、患者さんから学びながら、徐々に「良い医者」になっていくものだ。また、社会が「良い医者」を強く求めることによって、「良い医者」が育つ環境もできてくる。
 そういう意味では、医者というのは、患者さんに育てていただくもの、社会が育てていくものと言ってもいいと思う。世の中のみんなで「良い医者」を育てていって、一人でも、二人でも、本当に「良い医者」が出てくれば、それは地域住民の、そして国民の大きな共有財産になるはずだ。
政治家でも公務員でも、お好きな職業でどうぞ。

医療ミスがやたらと騒がれる現代は、
医者、患者共に意識の転換期なんじゃないかなーと思う。
『甘やかされた』医者が増えたのも、今までの「ツケ」と考えないと。

・・・・・・ピーナツのライナスだっけなぁ、
「先人の失敗のツケを払うのはいつだって子供たちなんだ!」(うろ覚え)



医者や患者について色々と考えさせられる本。
職業や立場関係無く、「人間として」重要に思えることも。
読めば「医者も人間」という言葉の意味を知ることになるであろう・・・・・・!