迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

インド・ネパール第39日~第41日 アフマダーバード、ムンバイ

2009年12月16日 | 旅する。
DAY39
12月14日 月曜日 アフマダーバード(→ムンバイ)

朝食、のちチェックアウト。

リクショーで駅まで行き、ミナレットが2本立っているシディーバシールモスクへ。英語も場所も知らないドライバーに道を教えながら。

少し散歩して、今日のメインの階段井戸のためのリクショーを交渉。最近は観光よりもこの交渉の方が真剣勝負でやりがいがある。

本末転倒か。

いやまあ、これも旅の醍醐味。

しかし、英語はともかく、ツーリストが少ないのか、観光ポイントを知らない。どーにかダーダーハリ、アダーラジ、ジャイナ教寺院の3つを回って300ルピーで出発。

なぜか最初にジャイナ教寺院。聞けば、ドライバーはジャイナ教徒だった。

ダーダーハリでは、ヒンドゥーの井戸に着き、ここではない、と言うと近所で聞き込みを始めた。

来たことがなかったらしい。

無事に目的の階段井戸に着けば降りて一緒に見て回る。ガイドではなくて、ただの一緒に観光である。

さらに遠くのアダーラジでは、もちろん場所を知らなくて、しかしまあ小さな村でそうそう迷うわけもなく、あっさり見つかってまた一緒に見て回る。





支払いの段になって500ルピーのお釣りに150ルピーだけくれて、にやっと笑う。ジャイナ教徒は商売上手なのである。

細かいお金の持ち合わせのなかった私の完敗。しかし、気持ちのいいドライバーではあった。350ルピーはちいと高いとは思うが。

昨日のレストランの隣で、同様にターリーを食べる。

散歩してネット屋を探す。ウェイティングまでしたが日本語は読めもしない。

少し近所を歩いてみたが、あきらめてホテルへ。

ホテルにはビジネスセンターがあり、半時間30ルピーと高いが背に腹は変えられない。ホテル内なので環境はいいし、結局4時間もネット。

しかし、日本語は読めるが書けず、迷ったがブログも英語でエントリーしておく。

駅にはホテルの車で送ってもらうサービスを利用。大名気分、いやマハラジャ気分というべきか。

ムンバイ行きの夜行はアフマダーバード始発なので遅れることもなく、静かに出発。



DAY40
12月15日 火曜日 (アフマダーバード→)ムンバイ

ムンバイには50分遅れで着いた。

ホテル難のムンバイで、またホテル探し。セントラル駅近くのYMCAを狙っていたのだが、例によって道を聞いてもほとんど間違っているインド人に翻弄され、結局じいさんの運転するタクシーを拾うがYMCAは満室。

タクシーのじいさんに任せて、グラントロード駅近くのホテルに700ルピーで部屋を確保。他都市ならこの値段でかなりいい部屋を取れるが、ムンバイでは裏町の安宿でしかない。まあ、取れただけでめっけもん。





近所でランチ、あまりにも塩気の多いチョウメン(中華炒麺)に辟易。

ドクターバウダージラッド博物館、旧名ビクトリア&アルバートミュージアムにタクシーで行く。ムンバイは移民が多く、タクシードライバーは英語も地名も場所もわからない。仕方ないので、バイキュラ駅の北東と説明し、通りを走っていたらそれらしき建物が見えたので止める。料金交渉はメーターから換算表があり、相場がわかればそうそう困らない。

ムンバイはヒンドゥー保守の州政権下で改名が多く、それも名前が長いので困る。

博物館のあとはバイキュラ駅から4ルピーでCST駅へ、また一周して撮影する。

戯れに歩く。本屋を見つけ、料理本を買う。プラオとブリヤーニの作り方。

さらに歩くが、あまりの暑さに疲れ果て、手近のカフェへ。ピザなんて食べるが、水1Lが60ルピー、しかもメニューに載せていないという策謀にひっかかり、かなりショック。インドをこれだけ旅しても、こんな高級そうな店でも、油断ならない。

日没が迫ってきた。

フォート地区の古い建物に目を奪われながら、マリーンドライブまで歩く。

きれいな夕日が海へと落ちていく。

なんだが、水平線近くはガスがかかっていて靄のなかに夕日が消えてしまう。

チャーチゲート駅近くからタクシーを拾うが、ホテルのアドレスでも地図でも場所がわからず、たまらずに途中で降りて歩く。

なんだかオリエンテーリングみたいで、少し楽しい。それらしき一帯をジグザグに探索してホテルに到着。



DAY41
12月16日 水曜日 ムンバイ(→成田)

インド最後の朝。

観光の予定は何もない。

朝食はグラントロード駅の近くで、マトンキーマフライとチャイ、32ルピー。

帰国用に荷物をまとめ、ホテルに預けて、グラントロード駅からチャーチゲート駅へ。もう節約する必要はあまりないのだが、気持ちいいので歩く。ここからコラバまでは旅行の最初に歩いた道で、なんだかセンチメンタルジャーニーみたいだ。

あの美術館、あのカフェ、あの銀行、あのジュース屋台。

見覚えがある。当たり前だが。

スーパーでガラムマサラなど数種のミックススパイスを購入。

通りを歩いて、時々冷房の効いた高級ショップで涼む。

カフェモンデガーでカプチーノ。





インド門、タージマハルホテルまで歩いて回る。

物売り、靴磨き、物乞い、自称ガイド。

最初のインドと最後のインドがムンバイだったのは、気まぐれというより必然だったような気もする。

さまざまな宗教、言語、ファッション、フード、文化、民族がフュージョンされて昇華した都市。



半時間で40ルピーと記録的に高いが日本語が打てるネット屋から、とりあえずまもなく旅は終わる、というご報告です。



ちなみに17日朝に成田空港に着く予定。