迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

[京都花見酒日記]その3・鴨川を歩く

2008年04月01日 | 旅する。
4月1日

マイクが由緒正しい日本の朝食を作ってくれた。昨日から昆布を水に漬けておいた本格派のダシである。

2種の冷や奴のひとつは胡麻と塩、もうひとつは刻んだ大葉にしょうが。大根とニンジンの味噌汁、蒲鉾にわさび醤油、プレーンの卵焼き、そして雑穀入りのご飯。

私は目取真俊『魂込め(まぶいぐみ)』を読んでから散歩に出た。

鴨川の河川敷は歩くヒト、走るヒト、自転車のヒト、弁当食べたりギター弾いたり携帯いじったり話したりボーっとしたり、いろんなヒトがいる。

川べりの桜はまだ五分から八分、蕾が多い。

[京都花見酒日記]その2・近衛通り

2008年04月01日 | 旅する。
3月31日

京都駅から206番のバスに乗り、近衛通りで降りて少しさまよってマイク邸に着いた。

長家式の町家を改装した作りで、1階に3部屋、2階に3部屋、通り庭に床を上げて台所にし、その奥の庭に洗面所、トイレ、風呂がしつらえてある。

この改装のせいで通り庭の上の明かり取りがつぶれ(吹き抜けは2階の物置)、奥の庭は坪庭になり、台所から洗面所への天井が異様に低い。

最近の改装工事ではないので、とくに魅力的な現代的町家ではないにせよ、しかしその広さと風情は格別である。

とりあえず2階の南側を借りることにし、庭を望む和室のコタツで熱いお茶をいただいて旧交を温める。

外は雨模様なので近所にてまずは一献を傾けんと、「月光草」なる店で上京区の地酒「泉一」をいただく。

なかなかおいしい肴に気持ちのよい雰囲気で、いい気分で引き上げ、そのあとは國田屋酒店でオススメのにごり酒を買って帰り、戻ってまた飲む。

春の京都は冷えるせいか、酒がすすむ夜である。