徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
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気象通報式における補足

昨日の羽田空港の気象通報式で、これまで解説していない表記がありましたので、それについて補足します。

*一つ目
SPECI RJTT 220810Z 14006KT 9999 TS FEW030CB FEW035 BKN080 16/05
           Q1005 RMK 1CB030 2CU035 5AC080 A2970 MOD TURB 16000FT
           10NM W ORGAN BY B734 AT 0803 FBL TS 7KM SW MOV UNKN=
FBL TS
これは、国内記事 (RMK) で報じられる内容ですが、

観測時刻において、雷電 (TS) が観測された場合には、雷電の強度を TS に前置して通報することになっており、
-FBL(弱) Feeble (Light)
-MOD(並) Moderate
-HVY(強) Heavy
の3種類の強度を示す前置詞があります。
上の通報式ではFBL TS ですから、“弱い雷電を観測した”となります。


*二つ目
METAR RJTT 220800Z 13006KT 9999 FEW030TCU FEW035 BKN080 16/04 Q1005
           RMK 1TCU030 2CU035 5AC080 A2969 TCU 15KM SW CB MOV UNKN
           VIRGA SW=
VIRGA
これはそのまま、virga = 尾流雲です。
国内記事 (RMK) においては、
-----
視界内に存在する飛行に影響を及ぼす現象が観測された場合に、現象と共にその位置・移動方向・飛行場からみた存在方向を8方位+真上( OHD: over head )で示される。
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に基いて報じられたもので、
上の通報式では VIRGA SW ですから、“空港から見て南西方向に尾流雲を視認した”となります。

“尾流雲”って何?
virga = "Wisps of precipitation streaming from a cloud but evaporating before reaching the ground."
なのですが、そろそろ雲の話もしなければなりませんね。

雲博士、助けてください

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