日記

Hajime

Tommy Joseph

2010年07月29日 | Weblog
今、アラスカはインサイドパッセージ(東南の方)の島々を周っている

いろいろな出来事があったのだけど、
写真をたくさん撮っているので帰国したら写真と一緒にアップしようと思う

今日はアラスカの州都ジュノーから朝8時過ぎの飛行機でBaranof Islandのシトカという小さい街にやってきた

昨日、ジュノー郊外で野生のブラックベアに間近で遭遇して、血の湧き立つような興奮というか脳内エキス大噴射があったのだけど、その他ビーバー(水辺に作るビーバーの家がすごかった)や今日はクジラ、ラッコなど野生の生き物を見て、ブラックベア以外は不本意な撮影(遠すぎるしレンズが200mmなのでお手上げ)だったけど大自然に生きる命を体感できている


体感できている、という言葉で済むのかどうかわからないけれど
言葉にしようがない「感じる」ということでしか表せない、
ラストフロンティアというのがまさにぴったりの場所だ


ところで今日、
星野道夫さんのトーテムポールを見に行ってきた
海岸にぽつりと佇んでいた
公園でもない、人気もない静かな海岸に海を見つめて立っていた

トーテムポールは決して語りかけてはこないけれど、
それがいいし、そこがいい
私はそういうものが好きだ


そしてそのトーテムポールを3か月かけて作った
トリンギット(クリンケット)族のトミーに幸運にも会うことができた

がっちりした巨体とは裏腹に、彼もまた何かを語るような人ではなかった
木を削り、この地域に伝わる伝統的な面やトーテムポールを作り、
私が話しかけるとわずかに微笑み、うなずく
そんな人だった


ケチカンという街のサックスマン・トーテム公園で出会ったネーザン・ジャクソンというトーテムポールアーティスト(トリンギット族)も同じような目をしていた
彼の作る面やトーテムポールも感嘆ものだった

そういう人が素敵とかかっこいいとか
そういうことではないのだけど
出会いや縁として、今回の旅で忘れられないものになりそうな鋭くも澄んだ目つきをしていた

明日はまた飛行機でジュノーに戻り、
明後日はまた飛行機でグレイシャー・ベイ(氷河湾)近くのガスティバスという場所へ向かう予定