日記

Hajime

2006年09月26日 | Weblog

僕が僕自身のこの手を離さずに
君が君自身のその手を離さずにいられたなら

きっと僕らあの月まで手が届くでしょう


だからどうかあきらめないで

そこに何もなくても
道間違えても

あの星まで
夢を行く

僕が僕のこの手を
君が君のその手を離さずにいられたら

僕ら手を握ってゆけるだろう
あの星まで僕ら夢を行く

笑って笑って夢を見る
笑って笑って夢を行く

流れ行く時の中僕ら笑って夢を見る

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ハードカバーのように分厚くなく、薄っぺらでもない短編小説のように過ごしやすい秋に一歩一歩近づく日です。
全ての季節が僕は好きだけど、細かくいうと毎日が僕は大好きです。
少しづつ曖昧な色が映えるこの季節、毎日僕は恋をして、毎日焦がれて、笑っています。


イロトリ鳥

2006年09月23日 | Weblog

きらきらと眩しいほどに真っ白な
どこまでも
どこまでも広がる今日という新しい1ページに
君が握ったその筆で
僕が握るこの筆で
どんな色で何を描く?


今日という日はあまりにも新しい
買ったばかりの靴みたいに眩しくて
どこまででも行けるよ

いろとりどりの世界で僕らを待つ日々

きらきらと君は君の真っただ中
僕は僕の真っただ中


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ある意味では長い長いベルトコンベアに乗って向かう日々なのかもしれません
けど、その流れのつながりの中で日々はいつも新しく、新鮮できらきらしています

それは何か今日も与えられた真新しい1ページでそこには今日という日をそれぞれが思う存分自由に描けると思うのです

例えばもしかしたら単調な日々の流れであっても
朝一番のコーヒーが昨日より少し濃かったり
風の向きが昨日とちがったり
今日は昨日と違うパンツをはくのだし
今日は今日で全く新しい一日で、やっぱりそれがすごくハッピーなできごとでうれしい

優しく、暖かく、厳しく、激しく、興奮してリラックスして今日を迎えようと思うのです

彼が旅をやめた理由。

2006年09月20日 | Weblog

秋の少し乾いた眩しい光が部屋のカーペットに窓枠の形を大きく台形に変化させて差し込んでいた。
夏の終わりから秋にかけてのこの時期の太陽は差し込むように鋭い光だがとても柔らかで、何かを包み込むような、暖めるような春のあの光よりももう少しだけ、夏のズンとした熱くて重たいあの光よりももう少しだけ、冬の雲間から差し込む地球と太陽をつなぐヘソのをみたいな光線よりも少しだけ光の鋭さとその暖かさにはギャップがある。
屋根という屋根はその光を浴びて真新しい車のボディのようにつるつるときらきらと輝き、天はとても高く感じられて、光は本当に優しい。
光があまりに強いので木々の影はよりくっきりと地面に姿を映し、世界の全てのものがあやふやじゃなくくっきりと姿を、形を表しているように感じられた。
こんな日に宇宙から地球をみたらあまりにもいろんなものがくっきりと見えるのかもしれない。

リョウトは何年か前ヨーロッパを旅していた。
ちょうど今の時期、夏と秋がとけあいながら少しずつ季節が変化していく頃、朝一番ボルドーからスペイン国境付近の街に向かう朝4時過ぎ発の特急列車に乗っていた。
30分も電車に乗っていると、市街を抜けずっと田舎の風景の中を電車は走った。
まだ薄暗く、外の景色はまだはっきりと見えなかったので、電車の中を見渡してみるとそこにはリョウトと同じ様な年格好の若者のバックパッカーばかりだった。そのためその車両には満員であると同時にそれぞれのバックパックが溢れていて、それは通路まで大量に溢れ出し、身動き一つとれず自分の席を確保することでやっとだった。
リョウトもまたバックパック一つが荷物であり、朝一番の特急列車でフランスとスペインの田舎の国境付近をうろつく東洋人が見渡すかぎり自分一人だということが心をいくらか興奮させた。

外の景色は一面の野原で何か背の高い木々があちらこちらにかすかに立っているのが分かったが、窓の外の視界は夜と朝のつかの間の時間で空は深い紺と淡いピンクが混じりあった色の世界、地面は朝露が野原の緑をいっそう濃く創りあげていた。
そして地面と空のそれぞれの色の世界の中間世界ではずっと彼方までぼんやりとした霧が漂っていた。
果てしない霧の中にうっすらと電車の速度についてくる明かりがあり、それは太陽だったが霧の世界のなかではただ濃い白の点だった。
世界はまるでその白い点から吐き出された細かい霧で覆われているかのように思われた。
やがて視界は空の色も、地面の緑も、かすかに見えた木々もぼんやりとした白い霧が隠し、真っ白な世界の中にもっと白い点だけが存在する世界になった。
リョウトは一瞬空を飛んで雲の中にいるように感じられた。

19歳のベルギー人女性が話しかけてきた。彼女はイルカ・プロートという名で、ベルギーからスペインへ向かう途中だった。
リョウトはしばらく彼女とたわいもない話をしていたが、まだ外の世界の風景と電車の中のギャップについてこれず、上手く集中して会話が出来なかった。
そんな中で一つだけプロートが言った言葉だけがリョウトの頭の中に張り付いた。
「旅というものは永遠に終わることはないわね。肉体で旅をしなくても人はずっと旅をするでしょう。けれどそれをやめてしまうことも簡単にできるわ。それでも私はどんなかたちでも旅を続けようと思う。」

リョウトは日本に帰ってきてしばらくは旅に行くのはやめようと思った。
自分が一番見たかった風景に出会える事ができたことと、およそその風景は自分の心の風景の一部にあったものと一緒であったからだ。
つまり、どこか知らない場所で彼が求めていた風景、満たされる風景は彼自身の心の中にある風景と同じもので、その風景はどこかに行かなくとももはや目を閉じただけで見えるほどに強いイメージとなり彼の中に存在しているのだ。
その情景を日本にいて少しずつ形に表したいという想いが膨れ上がり、具体的な旅はしばらく控えることにしたのである。

彼は日本にいても心の旅は続けている。
違う場所へ行く旅と同じように、いえそれ以上に不安で険しく、危なく、それでいて時に風景以上に美しいものにも出会い感動することができる。

リョウトは昼下がりふとそんな旅を思い返したのである。
窓の外にはあの時と同じ匂いの風が漂い、木々の枝を通り抜けていた。


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この時期の空気がとても好きです。
きれいで、広々としていて、その中に少しだけ切なさの粒が混じっていてとてもきれいで好きです。
思わず別に何もない景色もただぼーっと眺めてしまうような、それでいて跳ねたくなるようなそんな季節。
心の故郷を楽しく切なく思い描ける季節。

前回のブログで写真を何枚か載せたのですが、携帯で見れないと連絡をいただいた方々大変すみませんでした。

では、また。
  はじめ

ええ、クチバシからつま先まで私もピンクだと思い込んでおります

2006年09月11日 | Weblog

それを信じる

それを信じたい


その可能性を自分が信じなければ一体何が変わるだろうか

自分の中のそれを呼び覚ます

僕の中の
あなたの中の

それを見てみたい

出来る事がわずかか、多いのかじゃなく

やれることに懸けてみる


目を閉じた暗闇の中でも
汚れきったドブ川の中でも差す光のように

その一筋の可能性に自分が懸けなければ何も変わらない


それを信じる

その為に動く

それに生きる

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出来るなら誰もが一人の人間であることを忘れずに生き、接したい。
出来るならそんなあなたと話がしたい。
私はそんな風に在りたい。
そう願う。







ひらりるれろ

2006年09月07日 | Weblog

めぐる めぐる
ぐるぐるめぐる

夏の終わり 
秋の始まり

季節が流れ変化していくように
人もどんどん変化する

時に変化していくことはとんでもない勇気を出さないといけないこともある
楽しめることばかりじゃないさ


そんな時こそ笑ってみる
日々、勝負ではないのだけど
あえて優しい相手に勝つよりも
自分という強敵に打ちのめされる
その度に強くなれ

めぐる めぐる
めぐる季節のように変化してゆく
笑う 笑う
生まれたての目で笑う

音欲

2006年09月04日 | Weblog
鳥肌が立つような
しらないうちに声がこぼれるような

そんな瞬間に出会いたい

そんな音を出したい

そんな欲求もある
そんな欲求もあるのだ
自分を過小評価してる場合ではない
過大評価するほどのプライドなんかもいらない

表現力も感情も兼ね備え
ただ楽しんで
ただ肩の力を抜いて
腹には力を込めて

きらきらしたものを発射!!

そんな瞬間

一体どこへ行ってしまうのか
そうです あそこです


あそこに行ってしまえば
ああもう好きにしてください
どこにでも連れて行ってください
というかんじ


見せてやる僕のそれを
そして見せてくれないかあなたのそれを

そんな欲求の夜
ちょっと一緒にいかないか

そんな欲求の夜
音欲ぎらり
音欲ぎらり