日記

Hajime

明日

2010年12月27日 | Weblog

こんにちは
実家の森のもりもりもり写真です
夏森です。懐モリ

寒くなりました
そして乾燥しております
湿度がないと本のページをめくるのが大変なのと、唇が切れて前歯によく血が付きます
それを気づかずに人としゃべって結構恥ずかしい思いをします

新しい本をいくつか買って読んでおります
私は結構古本屋に通うことが多いので、たまに新しい本を買うと変に高揚するのと、いくつかの発見があります

中でも嬉しいのが、新しい本を買った時にその本の間にしおりが挟まっていること
大体何かの宣伝文句やイラストが書かれているのですが、たまに当たり的なしおりが入っていることがあります

マザー・グースの一節をとった
「ひねくれおとこがおりまして ひねくれみちをあるいていた
ひねくれかきねのきどのそば ひねくれおかねをひろってね
ひねくれねずみをつかまえて ひねくれねこを てにいれて
ちいさなひねくれあばらやに そろってすんだということだ」

というリズム感のあるものや、何かの抜粋ではないのだろうけど

「答えはまだみつかりません」

など、ただのしおりなのだけど、ただのしおり以上に本をめくる度にはっとさせられることがあります
このしおりの内容を考えた人は、他の仕事を忙しくこなしつつ、どんな言葉のしおりがいいかなぁと考えているかと想像すると少しほくっとします

きっとこのしおりの言葉を選んで作った人も本が好きなんだろうなぁ、と妙に嬉しくなります
本が好きなんだろうし、本を好きな人のことがきっと好きなんだろうなぁ

というような、そこには押し付けがましい主張や、変なメッセージ性がなくて
しおりの役目としてちょうどいい、何の気なしの言葉があります


そういうことでなんやかやと予定を変更して、明日島根に帰ります
10時間くらいかかるのでゆっくり読める本を選んでいます

実家に帰ると、いろいろやらないといけないことがあって、
薪でお風呂を炊いたり、餅つきの餅米や、臼や杵、餅米を蒸す蒸篭やかまどを準備して餅をつき、森に入ります

ふと思い出したのだけれど、一緒に住んでいた祖父に私が本気で怒られたことが二度あるのですが、
そのうちのひとつはお風呂の炊き方です

最初の松葉や小枝、その奥の大きな薪のくべ方、空気と火と煙の通り道の作り方
いなくなった人が時間をかけてじんわりと自分の記憶から遠ざかっていくのはどうしようもないことだと思うのですが、
一発で薪に火をつける方法や、きちんとした薪のくべ方、自然と私の体にしみついている方法にその人のなんらかの生きた証が私の体を通して残されていて、
たまに言葉にならないような気持ちになります
それから、その人がお風呂の焚き口でじっと火を見つめていた横顔や、焚き口の上のすすだらけになった壁に棒で短い詩を書き綴っては消し、またゆらめく炎を見つめ、思い出したかのように再び書き出す姿を思い出したりします
私もまだうまく火をおこすことができたらいいなぁ

インドに行って砂漠で寝て、ハーフマラソンを走り、アラスカで北極圏に到達し、フルマラソンを完走したり今年もいろいろとありました
そして来年は動く年です
その前に森に入り、冬の海辺を歩いて、動きだすために必要な自分への薪を集めて火をつけようと思います




はわい

2010年12月13日 | Weblog

奈良マラソンの清志郎さん
ちょっと違うブログから画像をいただきました
彼、35km過ぎた辺りで見ると本当に清志郎さんに見えました


で、昨日ホノルルマラソンがありました
地球の走り方でメディアチャレンジに3人参加していて、
日本時間の23時からUstreamで生中継していたので見てました

ホノルル楽しそうだなー
スタートが朝4時だか5時だかでまだ真っ暗

少しずつランナーが集合して、日本人の多いこと!
Ustreamの画面の横につぶやくところがあって、
誰かがつぶやく度に動画がダウン
とてもいいシステムだったのですが、もうちょっとスムーズになって欲しかったです

しかしなが多分日本で中継を見ていた1000人くらいの人たちは、
現地のランナーの熱気を存分に感じられたと思います

花火がなってホノルルマラソンがスタート

暗いうちにスタートして朝陽を見ながらマラソンなんて最高だろうなぁ
と思いながら中継を見ていると、スタート地点に高橋尚子さん発見

先週の日曜に奈良で見たばかりなのに、今日はホノルルとか、多忙!

そしてスタート地点でばりばり日本語でマイクで応援
まるでもはや日本のようでした
海外のランナーはどんな心境なんだろう
参加者の6割が日本人だとか

いつかは走ってみたい海外マラソンだけど、
もうちょっと日本人の少ない大会がいいなー




マラソンの記録

2010年12月06日 | Weblog

こんにちは
足がびきびきです


奈良マラソンから一夜明け、完走の喜びを実感するだろうと思っていたのですが、
今日の昼過ぎから次はどの大会に出ようか考えていました

それは率直な感想としてめちゃめちゃ悔しいからです
あぁ早く走りたい
そればかり考えています
今はとても走れる状態ではないですが、悔しくて悔しくて悔しくて!
かなりタフなコースだったということで、4時間半でもいいと言い聞かせたのですが、今は完走の喜びよりも何よりもただ悔しいです

さっきまでは絶対次はフラットなコースでいい記録を、と思っていて、来年再来年のこの時期は新たな関西の大会としてOosakaマラソン(2011年10月30日)か神戸マラソン(2011年11月20日)か京都マラソン(2012年3月)〔全て第一回大会〕に参加しようと思っていたのですが、今は逆に奈良マラソンを再び走ってサブ4(4時間切り)をしなければそれは逃げではないのかとリベンジの気持ちがふつふつと湧いております

というのも昨日参加された方の意見で来年はきついコースの奈良より別の関西の大会(どれも第一回だし)に出る予定、という意見をちらほら見聞きし、
なんかちょっとそれなら私はもう一回奈良でリベンジしてやろうという気になったからです


と、とりあえずしみったれた恨み節はおいといて、奈良マラソン、全体的な感想としては、
最高でした!
もうこの一言です

前日、鴻池競技場へフルの受付に行った時は前夜祭的なイベントも行われるということもあり、
すでに物販や屋台の店が出ていて、多くのランナーさんたちで賑わっていました

私はとりあえずプレス受付をして、高橋尚子さんのランニングイベントを見たり、会場の雰囲気を感じながらメモをとったりしていました
今まで4つの大会(うちひとつは取材ではなく)に行ったのですが、前日にここまで盛況している大会は初めてでした
奈良名物の葛湯や葛うどん、柿の葉ずしや各種スポーツウェアのショップが軒を連ね、大勢の参加者の合間を縫って歩くだけでも翌日の大会に向けて気分が盛り上がりました

前日は市の陸連の会長さんと奈良市内のランニングコースを取材、
そして友達の家に宿泊

そして当日、8時過ぎに会場入り
整列はゼッケンのA~H(申告タイム順)の順で、私はプレスだったからなのかゼッケンにその記号がなく、頼んでCに入れてもらいスタートしました(スタートで出遅れた小布施の経験を生かせました。これはラッキー)


スタートは9時

まずは結構急な下り坂を1kmほど下り、大通りにでて朱雀門への緩やかな下り坂
朱雀門を過ぎたら5km、折り返してさっき下った坂を今度は登り

そこから一気に東大寺までの緩やかな坂を登りきって右に折れ、また急な下り坂と登り
それを登りきると10km、ここまでの記録10kmを53:05

なんだか体が重く、5~8kmまでちょっと腰が痛かったので1時間くらいかかったかなという印象だったのだけど、まずまずの出だし
沿道には応援の方が沢山いて、声援に耳を傾けつつのんびり走りました。この辺りから腰の痛みも引いて走りもスムーズでした

しばらく直線が続き、16kmあたりで街から山へと向かう道へと曲がります

ここからいよいよ最初の長い山登り
というか、前日のコースの下見ではここまで来なかったので、往路にこんな登りがあるということを知らずちょっと焦りました
復路はここが長い下りになるかと思うとあまり突っ込んではいけないと押さえ気味に登りました
で、20kmくらいまでゆるーい登り、20kmのタイムは1:46:21
ここもまずまずのタイムでした

山を登りきると次は天理までひたすら山下り
ここの情報はあったので、この坂が復路は登りになるということを考えるとちょっとぞっとしました
あまりにも長くてきつい

腰と膝の負担にならないようにやや慎重に下りました

山を下りきると天理市内へ24km付近でコースの折り返し、ちょっと膝にきたので山登りの前に止まって屈伸、
沿道で応援していたおじさんに
「こっからは山登りやぞ」

「はい、こっからがこのコースの一番の難関なんですよね」

「そうやねん、きついぞ、もうやめるか?」

「まだまだいきますよ」

このやりとりで妙に気持ちに火がついて、
かかってこいや坂!と27kmからの山登りを始めました


しかしきつい
約1kmの登り坂と紹介してあったけど多分もっと長いし、想像以上に足にくる
さっきまで勢いよく走っていたランナーたちが次々と立ち止まる、立ち止まって息を切らして空を見上げている
いつの間にかアゴが上がっている
このカーブを曲がれば頂上かと期待してもさらに坂道は続く
精神的に苦しい
止まろうか、いや止まりたくない、絶対止まりたくない、でもきつい
周囲のランナーの苦しそうな息づかいが聞こえてくる
前でまた誰かが立ち止まる
坂を見上げる
思うように足が上がらない
給水所が見える
水分補給は嬉しいけど、下りでこの給水所がまだ坂の真ん中あたりだと知っていたから、
むしろ知っていたのに、知っていたからこそ愕然とする
まだ登るのか、鬼か、いや馬鹿かドSか
止まるか、止まろう、もう止まろう、ちょっと休もう、いや止まってなるものか
ボランティアスタッフや沿道の応援の声援が聞こえる「あと少し!」と
そうだあと一踏ん張りだ
もうちょっとで頂上だ

目前で左ふくらはぎが痙攣し始める
路肩に逸れて座り込む
苦しくはない
でも足がついてこない

また走り出す
すぐに痙攣が始まり、また屈伸をする
坂を登りきる
このあたりで約30km、30kmは2:55:51、ペースが落ちているがまだがんばれば4時間を切れる

今度は山を下り始める
この下りを利用してタイムを縮めよう

それが失敗の元、
長い距離を走ってないという練習不足から足というより腰がついてこない
高校生の沿道ボランティアたちが大声で応援してくれている
ハイタッチ

あとは気力だ残り10kmめ

屈伸とランを繰り返して32km付近、
どこからか「雨上がりの夜空に」が聞こえてくる

一瞬目を疑ったが、目の前に清志郎がいた
ハイテンションで踊りくるっていた
実際にはそっくりさんだったけど、メイクや衣装、髪型までそっくりで一面の田んぼをバックにランナーを励ましながらハイタッチして歌っていた
なぜだかこれには泣けた

おいらのぽんこつー
とうとうつぶれちまったー
どうしたんだへへいべいべー
バッテリーはびんびんだぜ いつものようにきめーてー
ぶっとばそうぜー


無性に泣けた
そして何より疲れた足を忘れるくらいテンションが上がった
私も周りのランナーもキヨシロー!と叫んで田んぼの道をくたくたで駆け抜けた

改めて他の人の感想をネットで見ていると、この清志郎そっくりさんのコメントが沢山あって驚いた
それくらいすごいインパクト
なぜ街なかではなく田んぼをバックに彼が、
雨上がりの夜空を爆音で鳴らしながら踊り狂っていたのか



街に戻ってきて34km過ぎ、この辺りでは何度も止まった
その度に沿道の
「おかえり、ようがんばったなぁ、あともうちょいやで」

「もうちょっとでゴールやから絶対完走できるで!」

「えらかったなぁ、ほらアメちゃん食べや」

という暖かい応援にはげまされ、ここまでくるとなんだかもうそのひとこと一言に涙をこらえるのに必死
今までひとりで練習してきたし、友達や家族がここで応援しているわけではない、
けれどこみ上げてくる
なんだか無性にこみ上げてくる
走ることはだいぶ自己満足だし、応援してくれる人なんて全然知らない人だ
それでもこのコースを走ってよかったと、応援してくれて本当にありがとうと思う

37km、残り5km
もうなんだか足がよく分からない、パンパンだ
立ち止まる間隔も早くなっている
急な坂を登ってとにかく区切りの40kmを目指す


41kmあたり、残り1km
最後の最後、鴻池競技場までの登り坂
ここだけは立ち止まってなるものかと駆け上がる

競技場へたどり着く
中に入るとアーチになったゴールが見える

ゴールするって不思議だ
もうあそこをくぐれば走らなくてすむ、というより
ゴールできるってすごいな、清志郎(そっくりさん)や応援してくれた人のおかげでゴールさせてもらったという感じ

ゴール手前にゲストランナーの高橋尚子さんがいる
ハイタッチ

そしてゴール

「おかえりなさい、お疲れさまでした!」

スタッフにバスタオルと完走メダルを首にかけてもらう
ありがとうと言う
ありがとうと言いたくなる、この人や応援してくれた人やお世話になったまいえさんやまいえさんのお母さんや、
協力してくれた人や気遣って靴やランニングタイツをくれた人に



今から、
この感じを忘れないうちに原稿を書きたいなぁ
個人的には悔しい気持ちも大きいけれど、この大会の醍醐味や目に見えない感動を、心温まる沿道の一声やひとりでは小さいけれど少しずつ大きく心強くなっていってこんなにも大きな大会になった奈良マラソンの楽しさを、
少しでも感じられるように私は言葉にして書いてみたいとそう思う足がくがくの今日この頃であります

本当に最高な初フルマラソンでした!



完走

2010年12月05日 | Weblog

こんにちは
今、奈良から帰ってきました

とりあえず結果、完走しました!
記録は4時間30分

とにかく坂道の多いコースで、
いろいろなブログで
「記録の狙えない大会」
と言われていましたが、
私は30kmまで4時間を切れそうなペースで走れていて、
よくばってこれはひょっとしてサブ4行けるかもと思ったりしたのだけど、
30km手前の長い坂道にやられて、残り10kmはタイムがた落ちでした

5時間切りを目標にしていたので、4時間30分は初めてのフルにしては満足だし、
何より完走できたこと、競技場へと向かう最後の坂道だけは絶対に止まるまいと登りきって、
競技場でゴールが見えたときにはとても感動したのですが、
もう少し記録をのばしたかったという悔しさもあります

次回は4時間を目標にします
できれば坂道の少ないフラットなコースで。。。。

膝と腰は痛くならなかったのだけど、
今まで痛くなったことがないような足腰の筋肉の痛みがあってフルマラソンの厳しさを知りました

それにしても奈良マラソンの坂はすごい
魔物というか奈良だけに焔光をまとったすごい形相の不動明王が目の前に立ちはだかったとでもいいたくなるような
皆さん何度も止まっては屈伸し、歩き、そして負けじと走りだしていました
私も何度も何度も立ち止まりました
坂を登った後の下り坂もこたえるのか痙攣がひどかったです

でも沿道の応援がとても優しくて
奈良市内に戻ってきて35kmを過ぎたあたりから
「あともうちょっとだからがんばれ」
「よく戻ってきたね」
と声をかけられる度にその一言が心にしみました

止まりたくないのに足が動かない時や、痙攣した時に何度励まされたことか

とにかく完走できたのでよかったです
でも悔しいのでもうちょっと練習してサブ4目指します

泊めてくれたまいえさんとまいえさんのお母さんには本当にお世話になりました
朝早いのに送ってくれたり、ご飯を作ってくれたり
個人的なことですが、そのおかげで走りきれた部分もあります

いつか恩返ししたいと思います



では、また奈良マラソンの詳細は書こうと思うのですが、
今日は体がびきびきしてるので今から爆睡します

では




出発!

2010年12月03日 | Weblog

こんにちは
明日奈良マラソンへ向け出発です

体調を整えつつ、今日は最後に飲みました日本酒がっつり

アラスカのフェアバンクスで知り合った気象や気候の研究をされている中井さんと久々の再会

彼は研究者なのですが、とてもいい写真を撮ります
特にオーロラの写真を繋げたものは説明するよりも、
見てもらう方が、というより見てもらわないとそのすごさが伝わらないので、
彼のコマ写真を下にupしてみました

フェアバンクスでのオーロラのブレークアップの瞬間です
地球ってすごいです!


今日はよく飲みました
酔っぱらったけど、明日は早起きで奈良入りして、
絶対走りきります





Breakup and pulsation of Northern lights in Fairbanks, Alaska (5 April 2010)