バッティングセンター
お父さんが小学生くらいの子どもといっしょに
おじさんが一人で息をきらせてスウィング
恋人たちが笑い合ったり
草野球チームの大人たちがタバコをくわえながら今日の試合について話していたり
店のおばちゃんが暖かく見守って
おっちゃん一人でボール拾ったりする
とっても変化する
時代も
きっと人も人それぞれに
そうして変わらなきゃと思ったりもするけれど
空に浮かぶ凧のように上がろうとすればするほど背中についてる糸やいつもそこにいて糸を支えてくれている人を感じることもある
春の昼
懐かしい夢の音がする
知らない人たちだけれど
確かにそこにはなめらかな時間や陽のしずくが溢れていて
どこかでまた会いたいなぁと思う
...
先日の撮影の合間にバッティングセンターを見つけて、晴れの日に来ようと決めていました。
野外の古いバッティングセンター。
想像どおり、いや想像以上によかったです。
東京でバッセンは初。
深夜のバイト帰りに行ってた大阪の光明池のバッセンや。
大学で初めてできた友達と二人でいった中百舌鳥のバッセン。
心斎橋の裏通りの今はもうないバッセン。
梅田に飲みに行った後に行くでかいバッセン。
京都造形大の前の小さいやつや、愛媛松山駅前のビルの最上階にあるバッセン。
和歌山の田舎に撮影の出張で行った時にチーフと二人で夜遅くまでパコーンパコーンとビール片手に打ち続けたバッセンとか。
何歳になっても輝いていても濁っていても
世界にバッセンがある限り私は優しい気持ちになれるんだと思う。