と、言い放ってやりたい場面もここにいたら感じることは少なくない
先日、松江に友部正人さんが来られてライブをしていた
それを聴きにいった
少しずつ染み入る友部さんの唄は
良いとか悪いとかそういうものではなく
ただ染み入るという唄があるのだと感覚で受け取らせてもらえるものだった
一番印象深かったのは「どうして旅にでなかったんだ」という曲
ずっと外へ旅をしてきたけど
私は生まれ育った場所に近いところに戻って来て数ヶ月、呻きに似たいらだちを抱え続けた時ばかりだったけれども
この街で初めて感動する場面に出会い
戻って来たという短い言葉では言い尽くせないような、戻ってくるというこれまでの様々な経験からくる決心自体が間違いではなかったような気がしたライブだった
この街自体はどうしてもまだ好きになれそうにないけれど
それでもしばらくはここでやっていこうと思う
今までの経験は全て無駄ではない、旅に出ていたことは決して無駄ではないと思わせてくれるような
もう一度ここから出て助走をつけて飛び立つ力をくれるような素敵な曲と夜だった
友部正人 どうして旅に出なかったんだ