供犠 M.モース:著, H.ユベール:著, 小関 藤一郎:訳
「あらゆる差異を考慮しても、聖化のメカニズムはあらゆる場合において同一である。」(p16)
外国語の翻訳はなかなか難しいもので、とりわけ「基本単語」と言われる単語の成句には要注意である。
「この単語は知ってる。こういう意味でしょ」という姿勢は危ないのである。
例えば、上に引用した訳文の原文は、以下のとおり。
Toutes proportions gardées, le mécanisme de la consécration est le même dans tous les cas:
手元の辞書(白水社の現代フランス語辞典)によると、toute(s) proportion(s) gardée(s) は「規模の違いを別にすれば」となっており、ここは「多かれ少なかれ」などと訳したほうがよいと思う。
ちなみに、かの福田恆存先生でさえ、American League を「アメリカのリーグ」と訳したことがあったらしい。
なので、基本単語であっても、「おやっ?」と思ったら迷わず辞書を引くのがよいのである。
基本動作を丁寧にしておけば、おそらく、柳瀬尚紀さんから「訳殺」などと言われることはないだろう。
私などは、毎日辞書に感謝している。
「あらゆる差異を考慮しても、聖化のメカニズムはあらゆる場合において同一である。」(p16)
外国語の翻訳はなかなか難しいもので、とりわけ「基本単語」と言われる単語の成句には要注意である。
「この単語は知ってる。こういう意味でしょ」という姿勢は危ないのである。
例えば、上に引用した訳文の原文は、以下のとおり。
Toutes proportions gardées, le mécanisme de la consécration est le même dans tous les cas:
手元の辞書(白水社の現代フランス語辞典)によると、toute(s) proportion(s) gardée(s) は「規模の違いを別にすれば」となっており、ここは「多かれ少なかれ」などと訳したほうがよいと思う。
ちなみに、かの福田恆存先生でさえ、American League を「アメリカのリーグ」と訳したことがあったらしい。
なので、基本単語であっても、「おやっ?」と思ったら迷わず辞書を引くのがよいのである。
基本動作を丁寧にしておけば、おそらく、柳瀬尚紀さんから「訳殺」などと言われることはないだろう。
私などは、毎日辞書に感謝している。