ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

第33回勝兵塾関西支部月例会 大野 善也 氏~日本海軍艦上爆撃機パイロット(90歳)

2015年09月15日 | 政治
  
第33回勝兵塾関西支部月例会 大野 善也


★ youtubeがあがっていたのだが、雑音がひどくて(特に戦争の実戦をはじめて語られたというのに、そこの音声が特に雑音がひどい)
UPするのをためらっていた。
しかしやはり大野さんのお話をお聴きいただきたくてUPします。
前半はタイトルにあった「ヘレン・ミアーズ」の本の紹介だったが、後半は生々しいご自身の戦闘だった。
大野さん90歳にしてはじめて語る。雑音があまりにもひどいのが、この後半過ぎである。
それでお話の大意(後半)を書くことにした。

前半はこの前の調布市の事故のこと、またやったものでないと原因がわからないこともある、というお話からはじまる。

そして後半過ぎの「レイテ」での実戦のこと。23分過ぎからである。





「レイテ」

レイテの作戦に出て、燃料タンクに被弾してそのまま川べりの砂浜に不時着。
フィリピンの兵隊が犬を連れて捜索に来た。
水に潜ったのだが、「これはもうだめだ」と思ったときに日本語が聴こえ「日本人!」とだけいうのがやっと。
レイテで被弾、グラマン数十機に追いかけまわされやっと逃げたのだが、私のペア・・・(涙)ペアを失いました。
声が聴こえなくなったと思ったら戦死していた・・・これで私は・・・
あまりにも残酷で可哀想だった。この時に生きていれば私と一緒に内地に帰れた。
これが私が軍隊の話をしない原因でした。失礼になると思って・・・。
武装解除した時に私が一番最初に銃殺されるのではないかと、私ほど運の良い人間は1000余人の中でも少ないのではないかと思います。
今度落ち着きましたら、ペアを失ったこと以外をはずしてお話させて頂きます。(以上)

★ 大野氏は13日、「ヘレン・ミアーズ」はやはりアメリカ側から書いたものである、と中山成彬先生に語られていた。
私は8月の勝兵塾ではじめて大野善也氏のお話を聴き、「レイテ」という地名にとびあがらんばかりに驚き、聴き入った。
そして戦死された方に申し訳ないと軍人恩給も受けず、また90歳の今も若き日の戦闘で失った戦友の死をはじめて語りながら涙で言葉が途切れる大野氏に「よくお帰りになってくださいました」と申し上げるのがやっとの私だった。



戦友の英霊を弔ふ/東海林太郎(歌唱) 近衛秀麿作曲




・・・絵はBera Channelさま

コメント
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