この間、初日だったと思っていたら、もう楽日も来週に
なってきた。
8月に1回見るだけである。
実は、きのう観劇してきた。公演回数が多くなってくると
日に日に素晴らしい舞台になっているという評判。
きのうも、また泣いてしまった。膝にタオルのハンカチを
用意しての観劇だった。
エリックがクリスティーヌに仮面の下の顔を見せて
立ち去られてしまうころから、目頭が熱くなってきていた。
躊躇しながら仮面をはずしたときのエリックの気持ちが
わかるから余計に悲しくなってきた。
この作品では、エリックと父親のキャリエールの銀橋での
場面が、いつ見ても感動する。
キャリエールがエリックに父親と名乗り、
もしかして父親ではないかと思っていたエリックとの歌唱が
涙なしでは見ておられない。
キャリエール役の彩吹さんの歌唱が、心の奥底まで
響くような叫びに聞こえる。
無邪気な少年ぽさを秘めたエリックの春野さんの歌唱も
素晴らしい。
きのうは、二人が抱き合っている時間が以前よりは長かった
ように感じた。
ここで、私の涙腺はピークになって涙が零れ落ちていた。
さらに、涙を誘う場面がある。
捕らえられたエリックがキャリエールにピストルで撃って
欲しいと言う場面だ。
わが子を撃たなければならない父親の心境は
どんなに辛いものだろうか。
撃たれたエリックがクリスティーヌに抱きかかえられる
ところも、またウルウルしてくる。
こういう現象は、私だけではなくて客席のあちこちから
すすり泣く声が聞こえてきていた。
宝塚のいいところは、ここで緞帳が下りるのではなくて
フィナーレの場面がまだある。
何回見ても男役のダンスはカッコいい!
春野さんの掛け声で、一層、群舞が熱を帯びてくる。
あと1回は、きょう見る予定。
私にとって、これで終わりかと思ったら淋しいものがある。
この目に焼き付けてこようと思っている。
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