美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

入所して思うこと

2020-07-24 14:40:17 | 
夫が特別養護老人ホームに入所して、2週間ばかり経ちました。

夫に会ったのは、入所の日(7/6)、健康診断の日(7/10)、1回目の面会の日(7/15)、時間も15分から30分くらいです。

担当してくれる方たちにも、ほんの少ししか会えていません。

でも、私は、夫は、ショートステイにいる頃より元気になったと思い始めています。ショートステイにいる頃は、面会に行ってもあまり表情を変えず、ぼーっとしているように見えました。

面会ができなくなっても、週1回、パジャマを持参していましたので、出てきた方に、「元気にしていますか?」と聞くと、「変わりません」という返事が多く、あまり元気ではないのだと思っていました。

特別養護老人ホームに入所した日は、絶対目を開けてやらないという感じで目を開けず、家に帰れないことを不満に思っているようでした。

健康診断の日は、少し疲れたのでしょう、あまり元気とは言えない感じでした。でも、目は開けて、「こんにちは」と声に出して言いました。

最初の面会の日、うがいと手洗いをして、熱を測ってもらい、対面シートを隔てた面会でした。手を握るのはいいと言われたので、私は、夫のそばに行き、手を握っていたのですが、少しすると、私の手を振りほどくようにして離し、対面シートの向こうに座っていた妹に、手を伸ばしました。

妹はびっくりして、夫の手を握り、「お兄さん、握手握手」といって手を振りました。

私もびっくりして、えっ、なんで私の手を振りほどくの!と思ったのですが、ハーなるほど、と納得しました。

家に帰らせてくれない私に怒っているのでしょう、「うちに帰りたいよねー」というと、うんうんとうなづきました。

そんな自分の感情を、表現するのは、とても元気になったということです。

担当の方々も優しく、声をかけてくださるようです。

先日は、電話で髪のカットのことを聞いてくださったのですが、その時、私が「元気にしていますか?」と聞くと、「ええ元気です。今も髪が長くなってうるさいでしょ? と聞くと、うんうんとうなづいてくれました。時々は、声を出して返事もしてくれます。」と言われました。

そんなことを聞くと、本当に夫のことを考えてくれているのだと、安心します。

今はまだ、ちょっとの期間ですから、これからどんなことが起こるかはわかりません。でも、夫が自分の思いを伝えようとしはじめたのは、とてもうれしいことでした。

この次の面会は、7月27日です。今度はどんなふうにわがままを言うのか、ちょっと楽しみにしています。


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