馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

チ・ボラグ先生(データ) オナラト氏(現物所有)の弓・・・再現出来ないか?   

2023-12-26 13:33:23 | 弓の話

画像は2005年頃に、チ・ボラグ先生率いる中国国立野馬馬頭琴楽団コンサートマスター、オノラト氏

から譲り受けた弓である。毛箱の幅が広めで私の手には大き過ぎたので、呼和浩特のナルソー氏の工房で

毛替えのついでに、黒檀製の幅の狭い物に交換して頂いた。ナルソー氏は「こんなボロな弓に勿体無い」

と言ってたけど。メッキの銀線が腐食して切れたので、自分で鯨の髭の樹脂製イミテーションを入手して

巻き替えた。調整用のネジの毛箱側の真鍮製のナットも、摩耗してガタついたので・・・自分で交換した

生徒1号・2号共に、内モンゴル製の馬頭琴を使用している。なので、この数年、ほぼ毎週この弓を使用

して指導していて、2人の生徒にも試してもらう機会が多々有って・・・すこぶる具合も評判も良いのだ

馬頭琴の弓選びの基本条件としては、弓の基本性能・弓と弾き手の相性・弓と馬頭琴の相性が有ることは

以前書いたと思う。で、オナラト氏の遺品の弓は、この3点を十分満たしている・・・だけでなく、生徒

1号が弾いても明らかに音が良くなる。生徒2号の感想は、この弓で弾くと倍音が良く出る・・・だった

私が意識のある状態で死を迎えたとしたら、生徒1号か2号のどちらかに引き継がれるだろう。で、ある

事を思い出した。四半世紀前にボラグ先生が小田原のアルシェで、使用している弓の採寸をしていた話を

当時の担当者は中西さんだったか、アルシェのサイトで見当たらなかったので引退したのか? 中西氏に

ナルソー氏の工房で作ってもらったフェルナンブコ製の弓の、反り具合の調整をして頂いた際に、ボラグ

先生の弓を採寸しデータとして残してある事を教えられた。再現するなら当時15万円で、西洋弦楽器の

注文の弓としては破格に安く、馬頭琴の弓としては超の付く高級品である。で、あるプランを思い付いた

アルシェにお願いしたなら、オナラト氏の遺品の弓を、再現してもらえないか? ボラグ先生の弓も再現

できるかもしれない。買わない宝くじでも当たらねば、費用が工面できないな。クラウドファンディング

でも出来ないかなあ? この馬頭琴的には歴史的にとても有意義なプロジェクトも、何人の民が賛同して

くれるだろうか? 誰か奇特な方でも現れて、手伝うというか面倒みてくれないかなあ・・・と思うのだ

雲ひとつ無い晴れ空、強めの南風が冷たく、気温1〜13℃。 午後1時の気温12.5℃、湿度は42%

夕暮れ時から、本年最後の歯の治療へ。前回の外れた冠の接着がズレているので、来年も治療続行だなあ

(11・181)36.5℃(78〜120)

コメント
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