生徒がボウイングで、ノイズを発生させている。で、弓が発生させるノイズの原因に関してのチェックをした。大前提として、弓のスティックの反りが強すぎると、弦(げん)と弓の弦(つる)が接するだけで無く、弓の真ん中辺りで弾いた時に、スティックも弦(げん)と接してしまい、ノイズの原因となるのだ
生徒の弓のスティックの反り具合は適正なのだが、スティックと弦(げん)が接してしまって、ノイズを発生させている。原因は、弓の弦(つる)の張り加減が弱い場合だ。緩めた弓の調整ネジを、一定の力で回してゆくと、同じ力では回らなくなる状態になる。弓の反りと弦(つる)の張力がプラス・マイナスがゼロの状態で、これ以上締め上げた場合は、弓のスティックの反りが平坦になって、弦(つる)を過剰に引っ張ってしまう。馬の尻尾の毛の弦(つる)が弦(げん)を引っ掛ける構造は、人間の髪の毛の表面と同じ様に、馬の尻尾の毛の表面にもキューティクル(鱗)があり、キューティクルが弦(げん)と摩擦を起こして、その作用を松脂で増幅させる。強く弦(つる)を張り過ぎると、鱗が潰れ引っ掛かりを弱める
反りの適正な弓を、上記の様に張ると、右手薬指と小指の重さで、弓の弦(つる)に微妙なテンションを与える事が可能となる。この調整でもノイズが出続ける場合、次に考えられる要因は・・・松脂が怪しい
松脂を塗り過ぎると、ノイズが発生してジャリジャリと言う音がする。弦(げん)の松脂が付いた部分の直ぐ上を、両手の親指と人差し指で摘んで左右に引っ張って弾いて、松脂の煙幕が出る場合は・・・塗り過ぎだ。松脂の煙幕が出なくなるまで、この動作を繰り返す。2時間の練習で1回、松脂を塗れば十分だ
生徒の弓の弦(つる)は、毛替え(毛の張り替え)をしてから約2年が経過している。弓の弦(つる)に塗られた松脂が固着し、空気中に漂う埃などを吸着して、表面のキューティクルの段差を埋めてしまって効率が落ちてしまっている事が考えられる。その場合には、毛箱を外して、弓の弦(つる)を石鹸などで洗ってよく濯いで、乾かしてから毛箱を元に戻し、新たに松脂を塗り直して、ほぼノイズが・・・消えた
立ち読み防止の為なのか? 雑誌の開く部分にテープが貼られていて、中身の確認が出来なくてストレスである。更に、剥がれ易い粘着力のテープだと言うが・・・剥がれ難いのだ。爪で引っ掻いているうちに紙の表面に傷が付く。器用な方だと思っているのだが、7〜11のテープは・・・ストレスの要因である
薄鉛色の雲が空を覆い、風は無いが凍てつく大気、気温1〜8℃。午後3時の気温7.0℃、湿度48%
(2・135)36.2℃(78〜118)雲を背負って朧な・・・富士見庵