馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

弦交換の後は・・・弦の伸びが止まるまで ひたすら巻き上げる

2024-05-07 14:22:17 | 馬頭琴の弦の張り替え

馬頭琴の弦を交換した後は、新しい弦の伸びが止まるまで、ひたすら巻き上げ続けなければ、調弦が安定

しない。新しい弦は、伸びが止まって安定するまでに、5センチ程度は伸びるものだ。半音高く調弦して

30分位後に再び半音高く調弦する、を半日くらい繰り返すと・・・伸びが止まる。1日に1回だけ調弦

したのでは、1ヶ月位の時間が必要だ。伸びが止まるまでは調弦しても直ぐに、音程が下がり塩梅が悪い

5センチ程度弦が伸びると、伸びが止まって安定する。モンゴル国の普通の糸巻きなら、途中で弦を巻き

直さないと、軸に巻かれた弦と馬頭の穴の側面との接触の圧力が強くなり過ぎて、巻けなくなる。ギアを

用いた糸巻きでも、軸に巻かれた弦の巻き数が多くなり過ぎて、固定したナットや馬頭を押す様になると

抵抗となってスムーズかつ感度の良い調弦が出来なくなる。伸びが止まってから行わないと、二度手間だ

ギター改造グループで見た、金属弦用の道具である。細いナイロン糸ほどでは無いが、金属弦でも伸びが

止まるまで調弦が安定しないので、手で引っ張ったり、こんな道具を使うらしい。馬頭琴では使えません

小雨が降ったり止んだり、冷たい強い南風、気温19〜22℃。 午後2時の気温19.1℃、湿度96%

9時20分に家を出て、徒歩&バスで整形外科でリハビリ、待合室60%。調剤薬局で漢方薬を受け取り

OK ストアで買い出しをして帰宅する。 黒霧島・スジャータホテル仕様珈琲・伊藤園の青汁、水物が重い

(11・324)36.3℃(70〜114)

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馬頭琴の弦を・・・日本国内で 入手すると

2024-03-12 15:03:01 | 馬頭琴の弦の張り替え

日曜日の会場に空きが無く、天気も気温も大丈夫そうなので、喫茶多摩川青空馬頭琴の弦交換工房を開設

することにした。先だって買った弦を結えるためのデンタルフロスの塩梅が悪く、生徒が使用中の具合の

良いデンタルフロスも入手済みである。因みにこのデンタルフロスは、クリニカふくらむスポンジフロス

で、交換する肝心の弦・・・である。手持ちの弦は、編み込み無しの弦が2セット・編み込み済みの弦が

2セット。もう1組、2本を分離させる段階で失敗して、かなり複雑に絡んでしまった弦が有るには有る

・・・が。生徒2号が北京で入手した編み込み無しの弦を、譲って頂ける段取りにはなっているのだけど

国内で弦を扱っているところが無いか? ググってみた。弦・松脂・上駒・下駒を、セットで売っている

サイトが見つかった。松脂のパッケージからすると、中華製の二胡用かもしれない。上・下の駒も・・・

不用である。で、彷徨った挙句に、画像の商品を見つけた。編み込み無しで、結構なお値段だなあ。弦の

編み込みを経験・体験したことのある方なら、編み込み済みだったら適正な価格だと・・・思うだろうが

モンゴル国の馬頭琴の方が弦長が長いし、普通の糸巻きの馬頭琴なら軸に巻く為に、弦自体も内モンゴル

製よりも長めである。馬の鬣の様に罵倒の後方にふわっとさせるのが好きなので、長めの編み込み無しの

弦が私の好みである。一般の方であれば、モンゴル国製の編み込み済みの弦ならば、自力で交換可能だと

・・・思う。現地で売られる弦の品質も様々で、現地の良い馬頭琴奏者にお薦めの店を尋ねるのが最善だ

小雨も風も次第に強くなり、冷たい北のそよ風、気温6〜10℃。 午後3時の気温6.6℃、湿度は97%

(11・150)36.5℃(77〜126)

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三つ編みの 特訓中の 生徒像・・・弦交換の 鬼門はふたつ

2023-02-03 15:16:00 | 馬頭琴の弦の張り替え

馬頭琴の弦を替える際に、編み込みがされていない弦の場合だが、ふたつの鬼門が存在する。ひとつ目は

巻いてある内・外の2弦を分離する作業だ。尻尾(結ばれていない方)から、解くのが必須である。他の

弦をくぐったりしなければ、数秒で終了する作業だ。が、くぐってしまったり、結ばれた側から解こうと

すると・・・絡む。絡んでしまった時に、力任せに引っ張ったりすると、弦が摩擦熱で縮れて・・・更に

状況を悪化させる。ひたすら丁寧に、絡んだ弦を1本づつ、丹念に解いてやるのが・・・最小限の時間で

対処・処理する賢明な方法である。ここで躓くと、相当やる気が失せる。躓いても、音質に問題は無いが

次の鬼門が、三つ編み・・・である。慣れてしまえば、2本の弦を交換するのに、1時間も必要としない

が、たいてい三つ編みで苦戦する。編み目が揃っている方が美しいが、ギクシャクした編み目であっても

それが何らかの不具合を発生させる事は無い。が、美しく揃った編み目が出来上がると、気分は高揚する

前回、弦交換に初挑戦した生徒が、三つ編みで苦戦した。なので本日は、復習をした。手持ちの交換した

古い弦の、馬頭側の部分を輪にして結び、練習の際は何かに引っ掛ける輪っかにする。松脂の付いた弦を

切り捨てる。で、三つ編みを始める。緩まなければよく、強く引っ張る必要も無く、一定のテンションで

弦を引っ張り続ける。その為、両手の薬指・小指で両外の弦を引っ張り続ける。両手の親指と人差し指で

編んだ部分を摘んで、緩まないようにする。この特訓を最初にしておけば、前回の弦の交換作業は、もう

少しスムーズに作業出来たかもしれないなあ。来年の弦交換の為に、時々練習しておいて・・・ください

病床使用率は1.5%減り44%・重症者様病床使用率1.3%減り22.5%・感染者数前週比は67.3%

斑らな雲が空を覆って、北のそよ風が冷たく、気温3〜7℃。 午後3時の気温は5.5℃、湿度は41%

(11・187)36.6℃(78〜125)

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三つ編みをする生徒像・・・私の習得した技術を 誰かに伝えたい

2023-01-27 16:00:09 | 馬頭琴の弦の張り替え

馬頭琴の弦を張り替えるタイミングは、大別してふたつ有る。ひとつは弦が切れて、全体の本数が減って

しまい、音量が保てなくなる場合だ。跳ね弓の練習を集中的にすると、弦と弓の接する位置から弦が切れ

始める。私の経験では2週間ほどで、弦を張り替えた事がある。当初の弦の本数から、20〜30%程度

本数が減った時は、張り替える時期である。ふたつめは、弦が寿命を迎えた場合である。大雑把に言えば

弦を張り替え弦の伸びが止まった段階から、弦の劣化が始まると考えられる。知己のエレキベース奏者に

よれば、本番のステージ毎に弦を交換するそうだ。金属の巻弦なので、弦を張った事による劣化以外にも

指の汗による劣化なども交換する要件なのだろう。弦の響き方は、徐々に劣化してゆくので、一般的な耳

では・・・判断し難いのだ。曖昧な言い方になるが、1年に1回程度を目安に張り替えるのが良いだろう

レッスンを始めてから1年3ヶ月を過ぎた生徒の、弓の毛替えを済ませて、新たな松脂を試し始めたので

弦も張り替える事にした。弦を外して、普段は手の入り難い部分の松脂や埃を掃除して、私が外弦を張り

替えるのを解説しつつ見せる。で、内弦を生徒に張り替えてもらう。画像は三つ編みに苦悩する生徒の像

である。結論から言ってしまうと、年に1回程度の頻度では、手順を覚える事すら難しくて、コツである

とか微妙な加減だとかの習得には、程遠いかもしれない。が、兎にも角にも好奇心旺盛な生徒が目の前に

居るのだ。それに私の習得した技術を、誰にも伝えないのもこれまた勿体無いし・・・虚しくもあるのだ

病床使用率2.1%減り39.9%・重症者用病床使用率1.6%減り22.2%・感染者数前週比62.7%

薄鉛色の雲が空を覆い、風は無いが冷たい大気、気温1〜6℃。 午後4時の気温4.0℃、湿度は58%

(11・187)36.3℃(82〜130)

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