薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

釉象嵌

2007-08-27 10:52:34 | classic
続き

この記念展では「釉象嵌」の技法を発表しました。
貫通した穴に薔薇貫入釉を埋めてしまうという荒業です。

通常陶芸では作品に溝を彫り、その溝に本体とは違う粘土を埋め込みます。
象嵌は絵の具とは違い、本体との一体感があります。
粘土はそれぞれ収縮率が違う為、象嵌はヒビとの戦いです。

釉象嵌は焼くと釉薬が流れてしまう為、穴をふさぐ事が難しいです。
その前に釉薬をかけたくても、肝心な生地がないので釉薬を埋める事ができませんし…。

薔薇貫入釉釉象嵌灯りとりは、ステンドグラスの灯りとりの魅力も表現できます。