薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

昨日穴窯に火をいれました

2006-08-31 10:02:12 | 穴窯
穴窯初日。

毎回こんな感じです。

薪を急激に燃やすと温度が上がり過ぎて
作品が爆発するので、窯の前で焚火をして徐々に温度をあげています。


これが薪窯。

2006-08-29 00:58:33 | 穴窯
ブログに何度か登場している、戸隠の穴窯ですが、
26日土曜日より、穴窯に作品を詰めています。
写真は穴窯を後ろから撮影したものです。
わかりますか?

昨日で三日目。
全て作品を詰め終わりました。
明日から窯焚きです。

果たしてブログは毎日更新できるのか?
わかりませ~ん。


和菓子

2006-08-22 00:21:11 | 薔薇貫入釉
薔薇貫入釉の器で、最も人気のある器は菓子器です。

写真は四方皿に「翁堂」(松本市)さんの和菓子をのせたものです。
どうですか?

薔薇貫入釉の色・雰囲気・重さ等を考えると、お茶席で使う菓子器
にはぴったりてす。

もちろん、和菓子以外でもはえますよ。

なお、四方皿は普段は作っていません。
翁堂さんに一枚だけ納品させて頂いてますので、
宜しければ翁堂さんで和菓子と一緒にお買い物をして下さい。

限定の薔薇貫入釉

2006-08-21 00:28:02 | 薔薇貫入釉
薔薇貫入は黒色の粘土に白い長石釉を厚くかける事により、グレー色の薔薇模様が浮き出ます。

その白い長石釉に、色をつける事により、様々な薔薇を作ってきました。

詳しくは後日、過去の個展内容をブログに書きますのでみて下さい。

一年ごとに限定色を発表してきましたが、その中で一番問い合わせが多いのが、「赤薔薇貫入釉」と「オレンジ薔薇貫入釉」です。

もちろん限定色ですので、現在制作もしていませんし、小品では在庫もありません。

やはり「薔薇」というと赤というイメージがあるようで、皆さん欲しいといってくださいます。
しかし、本間は作りませんよ。限定ですから~。
と、断り続けてますが、最近は県外のデパートで個展をしはじめてますので、断る事はなかなか難しい問題なんです。
デパート、画商さんからの要望は無視できません。
基本的に県外のお客様は、限定色を見る機会がなかったので、今は作ってないとは言いにくいんですよね。

写真のカップは赤薔薇貫入釉のフリーカップ。
中身は梅酒。
赤色というと使い道がなさそうですが、コーヒーや梅酒を入れると、より美味しそうに見えます。
梅酒の場合、酒が濃い色に見え、酒がすすむカップになってしまいます。


薔薇貫入釉には刺身をのせて。

2006-08-18 00:45:49 | 薔薇貫入釉
昨日の続き。

写真は「寿司屋左衛門」の“にぎり”と“味噌汁”。
この直後本間氏の胃袋に消えていきました。

薔薇貫入釉は美しさを追求していますが、実は用の機能も悪くないんですよ。
薔薇貫入釉の皿にマグロを乗せて下さい。
赤が引き立ちます。
薔薇貫入釉の高貴さが、マグロの旨味をより強調します。

フグ刺を薔薇貫入釉にのせて下さい。
よく水色の柄の白磁皿や青磁皿に乗っていますが、薔薇貫入釉の繊細さが
フグの美味しさ、透明度をより引き立たせます。

是非薔薇貫入釉には刺身を乗せて下さい。

追伸
余談ですが、写真のウニは甘味があり、長野で食えるウニとは思えません。
トロは口で溶けます。
ボタンエビはぷりぷり。こんなにでかくて良いのか!
アワビはコリコリ。
予約制の茶碗蒸しは・・蓋をあけるとウニがトッピングされ、中にはカニと
ホタテが入った海鮮茶碗蒸し。
どうやら、本間が大好きな寒ブリも、昨年新たなルートができたようで~。
早く12月にならないかな。



やっぱ牛乳でしょ。

2006-08-14 00:07:30 | 薔薇貫入釉
薔薇貫入釉はヒビの重なり。
何故か液体を入れると、貫入が消えてしまいます。
乾くと貫入が浮き出てきます。
使い続けると、液体を入れても貫入が消えなくなります。

面白いですね。

人工的に貫入を消えなくする方法はあります。
しかし一番貫入が消えなくなる方法は、使う事です。
一番良い方法は牛乳を塗る事です。
カップでしたら、毎日牛乳を飲んでもらえば、一ヶ月前後で全く汚れがつかず、貫入も消えなくなります。
是非、牛乳を飲んで下さい。
個人的にはオブセ牛乳が好きです。←関係ないですね。

薔薇貫入釉は何焼か?

2006-08-13 00:32:51 | 薔薇貫入釉
薔薇貫入釉は何焼か?
ジャンルでいえば、「青磁」になります。
しかし産地を除き、○○焼にこだわっているという陶芸家はあまりいません。
本間は自分の表現に適した材料、技法を使って作っているので、全てオリジナル
陶器です。

陶芸の展覧会でよく耳にする「これは何焼ですか?」という言葉ですが、全く意
味がありません。
例え産地の陶器であっても、陶芸家の器には聞く必要はないです。
作り手は器そのものを見て欲しいと思っています。

「何焼ですか?」と聞いた瞬間に、売り手は 「この方は何も陶器を知らない」と
バレますよ。