薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

東京ドーム・テーブルウェアフェスティバル

2008-01-28 00:14:56 | 個展
ギャラリー旬さんでの個展が無事に終了しました。
折角お越し頂いたのにも関わらずお会いできなかった方々、申し訳ありませんでした。

お会いした方々も、できなかった方々も次回お会いしましょう。


さて…次回はですね…

2/1土曜日より行なわれる
東京ドーム「テーブルウェアフェスティバル」
です!!!

驚きましたか?
本人が一番驚きです。
一昨日土曜日に東京ドームに作品を発送いたしました。

実は1ヶ月で個展二回分の作品を作りました。

今年のブース名は「長野市陶芸協会」
ブース番号93番です。

よろしくです。

陶芸展最終日

2008-01-27 09:53:06 | 個展
本日日曜日は個展の最終日です。

写真は初日のオープニングパーティーの風景です。(食い物しか写ってませんが…)
酒中心のパーティーで、なかなか良かったです。
このblogを見て頂いているお客様に数人お会いする事ができました。

広尾って場所は大使館が多く、ギャラリー旬は外国人のお客様も多いようです。
そのお客様に「エイゴデキマスカ?」
と聞かれてしまいました…
もちろん出来ません!(自慢するな)
その日は英語ベラペラ店員さんがお休みでしたので、会話ができませんでした。

しかし、まさか自分の仕事で英語が必要になるとは思ってもいなかったです。

外国人のお客様にバラカンは人気があるようで、熱心に作品を見て頂きました。

初日は爆弾低気圧が発生し、東京は2年ぶりの積雪。2日目はスゲー風。
気温は長野ほどは寒くはないですが、現地ではかなり寒かったようです。

最強の雨男をぶりを発揮してしまいました。
弘前の個展では60年?80年?ぶりの豪雪。飛行機が着陸できなく上空待機。
新潟市のギャラリーでは天候不順による事故で高速がストップ。
中野市の個展では中越地震による震度5強。
沖縄に遊びにいった時は季節外れの台風。
八戸の個展では強力な台風により新幹線が止まりかけ、ギャラリーにたどり着けない始末。

ま、数えきれませんな…。

しかし天候で売上が左右されるのはホントですので、対策を練った方がいいのかな~(対策なんかないですよね…)

ギャラリー旬さんにお越し下さった方、作品を買って下さった方、ありがとうございました。

ギャラリー旬

2008-01-26 02:46:57 | 個展
写真は広尾にありますギャラリー旬さんでの個展風景の一部です。

廊下には新作の釉象嵌による灯りとりがあり、独特の雰囲気を作っています。
この灯りとりは雰囲気を作りだす最大の武器ですね。

旬さんのお陰で満足のいく個展会場を作り出せました。
地元以外で高レベルの個展をする事は難しく、ましてや都心は最も難しいです。

大変満足しています。死ぬ気で準備したかいがあります。

数年計画による大プロジェクトも、あと数ヵ月で終わります。
お陰様でわずかな期間で都心で個展ができました。
最短だと思います。
さすがに毎月の個展・二人展は疲れました…。

本年秋の15周年記念展にむけ準備をはじめます。
10周年記念同様、大物作品を展示しますので準備に時間がかかります。

今回の旬さんの個展は、ピンク系の作品・組物作品・カップ類が特徴です。
今回のみのマル秘作品もあります。

青瓷の陶芸展です

2008-01-23 00:49:31 | 個展
本日より東京・広尾にて個展がはじまります。
私も今年初の東京へ出張です!


薔薇貫入 本間友幸

日時 1/23水曜日~27日曜日

場所 東京・広尾 ギャラリー旬

港区南麻布4‐2‐49
サンパレスビル1階

時間 12~19時

TEL 0334447665

わずか5日間の個展ですが作品点数270点、組物も多数展示されます。

新年にご挨拶させて頂きましたが、本年より仕事の内容が変わります。
薔薇貫入の小物・組物が多数展示される個展はこれが最後になるかもしれません。

写真の作品は
薔薇貫入釉盃「燃ゆる薔薇」

納品前日には内側・外側の両面に薔薇貫入釉がかかった盃が完成しています。



二重貫入

2008-01-22 00:40:47 | 薔薇貫入釉
写真の抹茶茶碗は今回の個展での最大の必殺技。

この抹茶茶碗を作る研究に9年かかりました。

軽量・両面バラカン・掛け分けバラカン・バラカンの二重貫入

二重貫入とは
貫入が入りだした時に、貫入に色素を入れる技法。
色素を入れた後に入る貫入には色は着かない為、二色の貫入が現れます。

墨汁で染めた二重貫入は別名墨貫入と言います。

抹茶茶碗の内側は淡いピンク色です。
抹茶色がはえます。
外側の赤い二重貫入は強烈な主張を放ちます。


砂漠の薔薇

2008-01-19 21:24:22 | 薔薇貫入釉
本日作品を発送いたしました!
終わった。全てが終わった!(ホントは、はじまってもいない)

作品点数は270点。
組物をバラせば300点以上です。

荷物は16箱になります。
陶器の梱包はホントに大変なんですよ。
数日かかります。

年始に梱包は200点完了していました。
通常でしたら準備終了ですが、今回の個展だけはギリギリまで準備をしたかったのです。
残念ながら間に合わなかった作品もあります。
新型作品も失敗の連続で…。

写真は「砂漠の薔薇」
砂漠の薔薇は以前blogで紹介しましたので、ここでは触れません。

しかし~東京で地元長野規模の個展ができる事は嬉しいですな。

日本陶芸展入選記念作品

2008-01-18 00:28:18 | 薔薇貫入釉
今更ですが…一年前の日陶展入選記念に入選作品と全く同じ焼き方・材料・釉薬で小物作品を焼きました。
これ、実は初めてです。

写真は薔薇貫入釉六角小皿。
写真では全くわかりませんがフチがあります。もちろん六角。

釉薬は近年、公募展専用に作りましたピンク色の薔薇貫入釉。

地元長野の方は赤薔薇貫入釉はご存知かと思います。

今回特別バージョンバラカンを少数限定で発表します。
ぐいのみ・六角小皿・そして一輪差し!

一輪差しは初個展の頃を代表する作品です。
外側に薔薇貫入釉がかかっています。

一輪差しにも楊枝差しにもなります。

復活の声にお答えして限定発表します。
ピンク貫入二個のみです。


燃ゆる薔薇てはなくヤキシメ

2008-01-17 00:13:41 | 穴窯
旬さんの隠れ個展テーマはピンク。
ピンク系の焼き物とバラカン作品が並びます。

写真の作品は穴窯で焼いた自然釉ぐいのみ。
赤色は粘土によるものです。

今回の個展は電気窯・灯油窯で焼いた作品のみの予定でしたが、変わりタネで真っ赤な自然釉ぐいのみを一点展示いたします。

これは珍品ですな。

志野の火色

2008-01-16 10:32:06 | 穴窯
つづき

写真は昨年の穴窯で焼いたぐいのみです。
火色と呼ばれるオレンジ色が出ています。
まぁ、火色は普通かな。
しかし写真では解りにくいですが、志野釉をムラ掛けしてますので雰囲気のある作品になりました。

技術的には志野釉は薄くかけるほど火色が出やすいです。

昨日のblogの作品がいい例ですが、本間志野は常に厚掛けします。
火色は出にくいですが、その方が重厚な火色が出せると思っています。

昨日の志野ぐいのみは釉薬がフチから厚く流れていますが、厚い志野釉もピンク色に出ています。

志野ぐいのみ

2008-01-15 00:23:11 | 穴窯
志野にも沢山種類がありますが、紅志野と呼ばれる作風が大変好きです。

志野の研究はバラカンよりも早く足かけ12年たちます。

紅志野とは、薪の炎により白い釉薬がほのかにピンクかかるものをさします。
その特徴は最も日本的な焼き物の一つであり、日本陶芸史上初めて白い陶器が誕生しました。

私は近年、仲間と一緒に穴窯を焚いていますが、ようやく自分らしさ・長野らしさがでた志野が少しですが出来つつあります。

志野は岐阜県美濃焼の技法です。
私は長野で作陶していますし、美濃で志野の勉強もしていません。
その人間がどうやって志野を発表できるのか?ずっと考えてきました。
しかし志野の魅力は十分わかっているつもりです。

美濃の材料も手元にありますし、長野の材料も使うことにより本番美濃の志野とは違う志野の発色ができつつあります。

写真の作品はぐいのみ。画面では殆どわかりませんが全面濃いピンク色に窯変しています。

近年焼いた穴窯で最も良くやけた志野です。
ギャラリー旬さんにて一点のみ発表致します。