脳のミステリー

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282.Music & Sound エムズシステムのスピーカー

2008-07-17 13:53:47 | Weblog
横浜元町は洒落た通りで 高校生の頃のお気に入りはフクゾウ ミハマ 喜久家・・・
大人になってからの馴染みの店はユニオン 近沢レース そしてダニエル横浜家具店!
そのダニエル家具が虎ノ門にショールームを・・・
車椅子生活の私には最高のニュースだった。
湘南の避暑地の生活が長かった私は東京虎ノ門で倒れて車椅子に頼るようになって、横須賀線に乗るのが苦手になった。
必然的に高輪の自宅周辺の港区内が還暦後の縄張り!ということになった。
パリ祭の日に、虎ノ門ダニエルで開催された「演奏家のいない演奏会」ビル・をエヴァンスを聴く・・・
相変わらずの興味津々で最近仲良くしている若奥ちゃまのAさんと私は出かけた。

紹介されたのが何とも「ユニークな筒型キャビネットの紙と木のスピーカー」だった。
これはもはやスピーカーではない。
楽器そのものである。
そこで「演奏家のいない演奏会」が取り上げたのが「ビル・エヴァンス・トリオ」だった。
エヴァンスのアルバムには駄作が一枚も無いと評されることもあるほど、質の高い録音が多い。
従来、ピアノ・ベース・ドラムスなどの楽器奏者は「リズムセクション(伴奏者)」と呼ばれ、リズムを刻む「道具」に過ぎず、後に多数組まれるようになったいわゆる「ピアノ・トリオ」においても、主役はあくまでピアノでありベースやドラムスはリズムセクションの範疇として処遇されていた。だが、ビル・エヴァンス・トリオにおいては、この旧来の慣習を打ち破り、テーマのコード進行をピアノ・ベース・ドラムスの3者が各自の独創的なインプロビゼーションを展開して干渉し合い、独特な演奏空間を演出したとはある記事で読んだ記憶がある。
「演奏家のいない演奏会」で聴くことになったCDは1961年の収録で、その直後に僅か25歳のベース奏者を交通事故で亡くすという訃報付の曰く因縁の録音である。
音を楽しむ感性を揺り起こすエムズシステムのスピーカーは、立体感やライブ感のあるサウンドを五感のすべてで奏でるような贅沢の愉しみを引き出す。
ひとつのスピーカーから波動式に音楽を広げることで空間全体に音楽が響く独自の構造がエムズシステムということだが、技術力ではなく音に包まれた生活という物語で演奏する為の音響スピーカーということだろうか。
一見すると和太鼓のようでよく見ると素材は紙と木、そこから奏でられるのは空間のバイブレーションということだ。この優れ物は、2つのスピーカーを背中合わせに取り付けており、筒型キャビネットの中に搭載した緩衝材が、両端のスピーカーの振動を相殺し、空間自体を共振させて音を作り出す仕組みという画期的なものである。

いくつもの音が出会って美しい調和が生まれるように、五感のすべてで感知した自らのスタイルを重ねることで、人生の愉しみは更に深まる。仕事柄、正に日頃常に頭の一部を占領している日本の伝統工芸の漆の魅力に相通ずるものがある。
五感の中でもっとも複雑な構造をしているのが聴覚だという。本当に人間の聴覚を満足させる音がどれほどあるだろうか。無論、目の前でお気に入りの音楽アーティストが演奏してくれる話は別で、音を体で感じ、心地よく包み込むような音空間の実現とは・・・
そんな贅沢な音空間を実現するには、音を楽しむための束縛から解き放たれた音は、新しい感性を揺さぶる感動をもたらしてくれる。音響工学云々よりもそれを聴く人間の耳が大切だということになる。
豊かな時間に暮らす「贅沢スタイル」を私らしくヒーリングに併せて考えてみる。

エムズシステムのスピーカーを生んだ企業では元来「ヒーリング」を基本にしている。ヒーリングには様々な療法がある。障害を持つ私自身が関係しているものを挙げてみると、アニマルセラピー(特にドッグセラピー)、アートセラピー、音楽セラピー、更にはヒーリングミュージック、そして宗教的技法としては座禅こそ組めないが、自分なりの瞑想に耽ることはある。
私の疼痺痛は空間のバイブレーションにとても敏感だという事は私自身が周知の事だが、今回、体験したエムズシステムのスピーカーによる贅沢な空間共振は私にとっては画期的なものだったと言える。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アップル)
2008-07-21 21:34:48
ビル・エバンスは私にとって癒しジャズです!
モーニングコーヒーを飲みながらのBGMは贅沢な時間です。
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Unknown (ban-kuko ku-)
2008-07-22 07:39:00
そうですよね!
演奏家のいない演奏会を聴きにいく時
会ったことのないあなたを思いながら
出かけました!
忙しい中でも あなたらしい癒しの贅沢な時を持ち続けてください!
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Unknown (波動)
2008-07-23 15:09:31
波動スピーカーのオーナーです。遠方に住んでいるため演奏家のいない演奏会に一度も足を運んだことがありません。日頃自宅の自室で聞いていますが、まさに「音を体で感じ、心地よく包み込むような音空間」が出現します。音の心地よいマッサージを受けることができます。このスピーカーを買い、私は音が本当にヒーリングになるということを実感できました。

値段が高いのが残念ですが、ご自身の耳が旧来のオーディオの音に支配されていなければ(オーディオマニアでなければ)、買って損は決してしないと思います。空間のバイブレーションに敏感でございましたら、まさに最適なスピーカーではないでしょうか。
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