脳のミステリー

痺れ、言葉、触覚等の感覚に迫るCopyright 2001 ban-kuko All Right Reserved

奥村土牛の『醍醐の桜』

2014-04-27 15:46:30 | Weblog
3月弥生は桜前線というより桜流しとも言われている方が趣があって好きです。

そして、4月の雨は木の芽を張って草の葉を伸ばして花を咲かせます。

春、3月4月は桜の季節・・・これは誰もが知っています。

そこで、5月初めまで東京広尾の山種美術館で催されている奥村土牛の「桜」に今更ながらのように思いを馳せています。

吉野の花見     盛大な花見を催した豊臣秀吉は・・・
♪年月の 心にかけし 吉野山
 花の盛りを 今日見つるかな♪

私はあやかって・・・
♪花盛り 時の流れに 逆らえず
さくら流しを 見送らんとす♪

自分の詞に酔っている内に・・・4月も最終の週になってしまいました。

そして・・・土牛の更なる画は・・・ご存じ・・・醍醐の花見です。

醍醐の花見  秀吉最後の豪遊は山城醍醐寺三宝院で催した花見でした。

醍醐味という言葉がすぐに浮かびますが、物の味には甘さ・酸っぱさ・辛さ・苦さ・塩辛さの五味があって、牛や羊の乳から精製した最上の味の物を醍醐といい、仏の悟りや教えにも例えられます。

仏教での五味は、乳味・酸味・生酥味・熟酥味・醍醐味と言って、醍醐味は最高の味として苦悩や心痛の火を消して、知恵が完成した円満かつ安楽の境地に入るという事だそうです・・・日本って奥深いですね~

土牛の画を見ていると、チョッと醜い大木から小さな桜が咲いては散り、花開いては風に吹かれ・・・

高齢者の道程をまっしぐらの私は・・・

あの奥村土牛の大木の様に、支えの棒、そう杖の支えをうけて、例え醜くなっても命ある限り、可憐な花を咲かせたいな、と思いました。

新緑の5月は目前です。

野の草花も綺麗です。

野草という名の草はありません。

各々に名前が付いていて、夫々が咲き誇っています。

つい先頃、漆芸の仕事で各創作品に名前を付けました。

豪州の美術館からの依頼でしたが、折角『漆』はJAPANというのだから英語の名だけでなく日本語の名も説明入りで、というお願いでした。

茶の湯に使われる『棗』は抹茶を入れるのに用いる木製漆塗りの蓋物容器で、植物の棗の実に形が似ていることから、その名が付いたとされていますが、落葉高木のナツメは夏になってから芽が出るからナツメという名前がついたのです、と説明したら感心していました

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。