猫のアソビバ

2002年8月25日開設
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やすらかに

2010-08-18 | Weblog

「赤ちゃんを産んだ日は気がたっているので
巣をあまりのぞいたり触ったりしてはいけない」
ので、17日はそっとしておいてました。

今日、餌の減り具合だとか水の減り具合の点検を
するために ちょこっとだけ、チラッっと
のぞいてみました・・・

ら・・・・・
あれ?おかしい。

異常にすぐに気が付きました。

おすげちゃんが餌皿の中で1匹だけ寝ていました。
赤ちゃんは餌皿の外に転がって(母を探してか?)盛んに
体を動かしていましたが
鳴いたりはしていないのでお腹がすいてる訳ではないのかな・・
とも思いながら1匹手に取ってみると体は冷たかった。
胃にはお乳がいっぱい入っているのがスケて見えました。

ほら、おかしい。
人間の手がケースの中に入って来ても
おすげちゃんが動かない。

あ・・・血・・・。

少しの敷草と餌皿の中のひまわりの種に
血が付いているのがわかりました。



そっと、背中に触れました。

冷たい・・・。


あぁ、おすげちゃん・・・あなた・・・。
なにがあったの?


とてもわなわなしながら
裏返してみると・・・

お腹の下の方の毛がなくなっていて
血で濡れていました。

まだ息はありました。

さっきお乳を胃にためていた子を確認したこともあり
まだお乳は飲めるのかもしれない、と思いましたが
おすげちゃんがもう助からないことも
本当に悲しい現実でしたが、その時点でわかりました。
力付けようと猫ミルクを作りましたが
飲みませんでした。

赤ちゃんはノーマル2・ホワイト1
少ない・・・
おすげちゃんはもっとたくさん産む子です。
1歳半で妊娠しているので
年齢のせいで少なくなっているのでしょうか?
それとも・・・・・まだお腹の中に・・・?


いろいろ悩める事態ですが、私が早く判断しないといけない・・と。
悲しんでばかりもいられず、ノーマル1を
おすげちゃんの元に残し、他の子達をあわてて
手に取り温めました。

体はすぐに温まりましたが、赤ちゃん達は
必死にお乳を探していました。
私の手のひらのしわというしわの部分に
小さい口先を押し当てて吸おうとしていました。

だけど猫ミルクを与えても飲みません。

小さすぎるのか・・・。

世界最小のハムスターの
生まれたばかりの赤ちゃんの口といったら
そんなの何を入れるのも無理です。
入るのは同じ種類の母ハムスターのお乳だけ。

一週間経てば人間の手からでも
ミルクを飲むことは今までの経緯からわかっていたので
ホワイト1を別ケースで同時出産している
ジャスミンの左腕の位置に転がしました。

ジャスミン自身、5匹を出産しているので
それで6匹になります。
それ以上の負担を与えるのは非常に怖いものでした。
(ジャスミンの赤ちゃんやジャスミン本人までもが
死んでしまう可能性があるからです)

ジャスミンは目の前に転がって来た赤ちゃんの匂いを
クンクンクンクン嗅いで・・・
その後、前足でお腹の下に転がし入れました!

ありがとうジャスミン。

手の中に残った1匹はおすげちゃんの元に
先に戻した1匹と同じように置きました。



そして・・それから・・よく考えました。

戻した赤ちゃん2匹は今は元気。
おすげちゃんは、まだお乳は出ているみたいだけど
間もなく亡くなる、もう時間の問題。
体が冷たくて、温めても赤ちゃん達のようには
体温が戻らない。

赤ちゃんに猫ミルクを作っても飲まない。

母ハムには8個のお乳がある。
これは自然界的には「8匹まで育てられる」
ということなのかもしれないけど
過去に8匹出産したガレットはパニックになって
赤ちゃんを食べてしまった。
きっと「8匹」は他の体の大きなハムスターにとっては
大丈夫な数らしいが、ロボロフスキーにとっては
非常に大きな負担となる。

飲んでくれなくても、人間があの小さいお口に
猫ミルクを塗ってやるしかない。





数時間経つとおすげちゃんは旅立ってしまっていました。
赤ちゃんが1匹、お乳に吸いついたままの姿で
一緒に亡くなっていました。

でも1匹、まだ元気に動いている赤ちゃんがいます。
この子もお乳のある場所に懸命に吸いついており
体をひっぱってもなかなかはがれなかったくらいです。

亡くなって硬直してしまったら
おすげちゃんがいくら良いお母さんでも
もうお乳が出るわけはありません。

とりあえず、手の中で体を温めました。

温めるとすぐに体温が戻り、やはり手の中の
しわに口先を押し当ててお乳を探す仕草をするのを
見ると、たまりませんでした。


7匹・・・
たぶん、ジャスミンが7匹を離乳まで育てるのは
無理な数です。

だけど1週間だけなら、赤ちゃんだって体が小さいんだし
そんなにたくさん飲まないはず。
1週間したら引き取ろう。

そう思い・・・
次の瞬間には体を猫ミルクで拭いた赤ちゃんを
前の1匹の時と同じように
ジャスミンの前に置いていました。
(ミルクで拭いたのは元の母ハムの匂いを消すためです)

ジャスミンは前の時と同じように
その子の匂いを嗅いで、お腹の下に入れました。

ごめんね・・ジャスミン。
自分の赤ちゃんだけでも大変なのに
よその子を2匹も預けてしまって・・。




ジャスミンの下には現在7匹の赤ちゃんがいます。


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