撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

リュブリャナの教会

2017-11-09 00:24:58 | 海外生活

  ヴェネツィアからクルマでハンガリーに戻るには、概ね2通りのルートが考えられる。

オーストリアを通るコースともう一つはスロベニアを通るコースである。 美しい街々、景色を通り

抜けるということでは、どちらも甲乙つけ難いコースであるが、今回は後者のスロベニアのコースを

選び、首都であるリュブリャナの教会に立ち寄ることにした。

         リュブリャナ城から市街地の中心、プレシェーレン広場と三本橋界隈を望む。

<ロケーション>

 教会に進む前に、リュブリャナ城について触れてみたい。 オーストリアのハプスブルク家が

1144年に領土拡大を目的に、いままであったスパンハイム家の要塞を破壊し、そこに新たに築城。 

15,16世紀にトルコ軍からの侵略に対して、強化・再建が重ねられ、以後フランス軍からの

占領も経て、1815~1895年に、再びオーストリア・ハンガリー帝国支配となる。第一次世界大戦

後はスロベニアに戻って来て、現在に至る。

   城出入口


  城の中庭 :  街の中心部からの標高差70mのグライスキ・グリチュ山の頂上にある。 

 

 聖ジョージ礼拝堂:1489年ゴシック様式で建てられ、天井のフレスコ画が特徴。

   


 1. フランシスコ教会 (Franciscan Church)

    街のメイーン交差点プレシェーレン広場に佇むピンク色の教会。

 1646~1660年にバロック様式で建てられ、正面のファサードは1706年に追加。

   

 

 祭壇は、1736年に彫刻家フランチェスコ・ロブバ (Francesco Robba) によって造られた。

 ロブバはヴェネツィアの彫刻家 (1698-1757)

   

 

 天井のフレスコ画は、マティ・ステルネン (Matej Sternen) によって1936年に描かれた。

 ステルネンはスロベニアの印象派の画家 (1870-1949)

   

   

 2. 聖ニコライ大聖堂 (Nichojas cathedral)

   オリジナルは、1262年にゴシック様式の聖ペテロの教区教会として建立された。 

  1361年と1469年の2回の火災で消滅し、再建を繰り返し、現在の教会は1706年に

  バロック様式で再建。

  西側正門と青銅製の彫刻扉(1996年に教皇ヨハネ・パウロ二世の訪問記念で造った)


   南側の教会側面(ファサード)と後ろは緑色ドーム(高さ24m)

    


    南側側面扉:6名の枢機卿と横たわるキリストを表わした彫刻扉

       


 教会南側のファサード


  北側のリュブリャナ川から見た教会のドームとツイン塔。


 祭壇


  天井のフレスコ画は、ジュリオ・クアグリオ (Giuglio Quaglio) の作 (1723年)

    クアグリオは、イタリアの画家 (1668-1751)

        


 3. ウルスリネ教会 (Ursuline Church of the Holy Trinity)  

   1718年~1726年の建立。 別名「三位一体聖堂」とも呼ばれている。


 振り向けば、リュブリャナ城の絶景が.....(右の建物は大学)


 4. 聖ヤコブ教会 (Charch of St. Jakob) 

 オリジナルは、1613~1615年にゴシック様式で建てられた。 1701~1703年にバロック

  様式で再建。 1598年よりイエズス会の教会となっている。

     


 5. セント・フロリアン教会 (St. Florian's Church)

     1696年に建てられたローマカトリック教会

    


<その他のリュブリャナお薦めビュー・スポット>

① ドラゴン橋:1901年完成 

  


② 市庁舎前広場

   


➂ 旅情誘うリュブリャナ川


         これにて、「リュブリャナの教会」はお終いです。


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