撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

ブレッド湖(スロヴェニア)と教会

2018-07-30 23:03:32 | 海外生活

 共に中欧のリゾート地として人気を博しているブレッド湖とハンガリーのバラトン湖、二つの

間の距離410 kmは、ほとんど高速道路(M7~M70~A1~A2)で結ばれているので

4時間ほどで行くことが可能である。 日本で言えば差し詰め東京ー大阪間だろうか、無理すれば

日帰りでもという近さであったが、初めての訪問である。 

まずは何と言っても、旅行パンフレットの定番の風景、ユリアンアルプスの峰々を背景にした

聖マリア教会が佇むブレッド島。

 

<ロケーション>

 

1.ブレッド湖全景

 ◆ ブレッド城から眺めたブレッドのダウンタウン

 人口11,000人、長距離バスターミナルは北東岸(写真左側)、鉄道駅は更に4km先(写真右側)

 東西2.1km、南北1.4km の氷河が融けて出来た湖。 一周 6km ほどで徒歩で2時間で回れる。

  

 ◆ ブレッド城から眺めたブレッド島

 

 ◆ もう一つの名勝地、ブレッド城と白亜の聖マルティヌス教会(対岸からの眺め)

 

 ◆ 対岸には旧ユーゴスラビアの大統領チトーの別荘がある。

 

 ◆ ブレッド島にはプレタナ (Pletana)と呼ばれる20人乗りの手漕ぎボートで渡る。

      環境保護の為に、油を使う動力の使用は禁止されているそうだ。

 

 ◆ よって湖の水はとても澄んでいて、蓮の花が咲き、水鳥が戯れる。

 

2.聖マリア教会(聖母被昇天教会) Cerkev Marijinega vnebovzetja

 ブラッド島に着いたら、教会まで98段の階段がお出迎え。

 

 登り切った頂上に時計塔(鐘楼)と小さな教会がある。鐘楼の高さ54m、1534年に建造。

 

 

 教会の入口の扉には受胎告知の場面レリーフが彫られている。

 

 

 教会のオリジナルは、1004年に木造の教会があり、地震等の天災で数度の改築を経て、

 1698年にバロック様式で改築されたのが現在の形である。

 門や窓には以前のゴシック建築様式のなごりを残している。

   

 

 祭壇の中央は聖母マリア像、両サイドに11世紀のブレッド領主ヘンリック2世と妻の

 クニグンダの肖像画が飾られている。 祭壇の前にロープが下がっており、それを引いて

 鐘を鳴らすと願いが叶うという伝説。 鐘はローマ法王から贈られた物。

 

 

3.聖マルティヌス教会 (Cerkev sv. Martin)

 教会は15世紀にゴシック様式で建てられたものを1905年にネオゴシック様式で改築。

 1000年前には、既にこの場所に最初のチャペルが存在していたという古い歴史を持つ。

 

 祭壇部;最後の晩餐やイエス・キリストの磔までの受難ストーリーの壁画は豪華で一見の価値あり。

 

 祭壇の反対側(教会の入口側)

 

4.ブレッド城 (Blejski grad)

 スロヴェニア最古の城とも言われ、ブレッド湖を見下ろす高さ約130m の断崖の上に、

 11世紀初めにロマネスクとゴシック建築様式が混在した形で建立された。

 

 ブレッド湖が一望できる展望テラス

 

 城内にある小さな礼拝堂は美しい壁画で囲まれている。

  

   

       これにて「ブレッド湖(スロヴェニア)と教会」はお終いです。

 

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