下に示す数あるメキシコの遺跡の中で、代表的な3大遺跡と云われている丸囲みの箇所を巡る。
第1回 チョルーラ:プエブラ市内よりバスで40分
第2回 テオティワカン:メキシコシティの北バスターミナルから1時間
第3回 チチェン・イツアー:カンクンよりバスで3時間(メリダからの方が2時間と近いが)
1. チョルーラの遺跡
プエブラの近郊、西方に10kmにあるチョルーラの古代遺跡(名称はトラチウアルテペトル大神殿)
のピラミッドは紀元前3世紀以前に作られたと云われている。
同時期にメキシコ中央高原には、テオティワカンが繁栄しており、共に交流があった。
7世紀頃より両都市は衰退し、姿を消しテオティワカンは放棄されたが、チョルーラは「チチメカ」や
トルテカ」といった部族の支配下で存続し、1519年のコルテスのスペイン軍に占拠されるまで
アステカ帝国の衛星都市として栄えていた。
<ピラミッド外観模型>
トラチウアルテペトル大神殿の底辺の広さ400㎡、高さ64mは、知名度で勝るテオティワカンの
「太陽のピラミッド」を凌ぐ世界最大級のピラミッドである。
プエブラの旧市街歴史地区と一緒に、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
チョルーラの街全貌(ピラミッドの頂上より)
チョルーラは西暦1500年頃までは、テオティワカンに次ぐメキシコ第2の大都市であった。(人口4万人)
神殿跡、壁面には貴重な壁画が数多く残っており、現在も発掘中。
ピラミッドの頂上に佇むロス・レメディオス教会
1519年にコルテス率いるスペイン軍によって征服されたのちに、ピラミッドの頂上にスペイン人に
よって1570年にカトリック教会が建てられた。
白を基調としたバロック建築と装飾品が保存。
薄っすらではあるが、メキシコで最も有名な火山ポポカテベトル(左)とイスタシワトル(右)が
北方に 望めた。 ポポカテベトル山 5426m, イスタシワトル 5286m
これでチョルラーの遺跡巡りはお終い。