日本郵便の発表によると、今年元旦に全国で配達された年賀状は前年比約6パーセント弱で16億4000枚だった。8年連続前年比割れで、全盛時の1993年に比べると4割減だという。わが家もご多聞にもれず減ってきた。これは、もっぱら僕ら夫婦の加齢によるものだと思っていたら、主な原因は電子メールやSNSの普及による若い世代の賀状離れによるものらしい。
年賀状だけではない。伝統の新年正月が年々すたれてきて老人には寂しい限りだ。先日、老妻が15日のドンド焼きの前に正月の松飾を近くの神社へ奉納に出かけたら”〆縄、松飾お断り”の立札が立っていたという。昔、僕が住んでいる町が東京市荏原郡であったころには、この地区でも「賽(せ)の神」と呼ばれたドンド焼きの行事があったと町内誌に書いてあったが。
初夢は”一富士二タカ三ナスビ”と昔はよくいわれていたが、老妻が今年はそれをみなかったのだろう。今年わが家では七日の七草粥(粥)を食べるのを忘れてしまった。書初めという行事もあったが、僕も老妻もしなかった。この分では多分、かってはわが家の小正月の年中行事だった小豆粥もないかもしれない。この季節、”おこと始め”の行事もあったが、認知症の始りか、いつ、どんな行事だったか忘れてしまった。
代って商魂たくましい異国のお祭り「バレンタイン」が、まだ来月だというのにチョコレート店の店先に”予約承り”のポスターがみられる。昨日、わが家の郵便箱には、年賀状のお返しが4枚入っていた。賀状は元旦に、お屠蘇気分で見るものだと思っていた僕には頂戴していて申し訳ないが、今ひとつ有り難さを感じない。
ここまで書いたら、今日11日は、関東では「鏡開き」の事を想い出した。神棚からお供え餅を下げて食べることにしよう。
年賀状だけではない。伝統の新年正月が年々すたれてきて老人には寂しい限りだ。先日、老妻が15日のドンド焼きの前に正月の松飾を近くの神社へ奉納に出かけたら”〆縄、松飾お断り”の立札が立っていたという。昔、僕が住んでいる町が東京市荏原郡であったころには、この地区でも「賽(せ)の神」と呼ばれたドンド焼きの行事があったと町内誌に書いてあったが。
初夢は”一富士二タカ三ナスビ”と昔はよくいわれていたが、老妻が今年はそれをみなかったのだろう。今年わが家では七日の七草粥(粥)を食べるのを忘れてしまった。書初めという行事もあったが、僕も老妻もしなかった。この分では多分、かってはわが家の小正月の年中行事だった小豆粥もないかもしれない。この季節、”おこと始め”の行事もあったが、認知症の始りか、いつ、どんな行事だったか忘れてしまった。
代って商魂たくましい異国のお祭り「バレンタイン」が、まだ来月だというのにチョコレート店の店先に”予約承り”のポスターがみられる。昨日、わが家の郵便箱には、年賀状のお返しが4枚入っていた。賀状は元旦に、お屠蘇気分で見るものだと思っていた僕には頂戴していて申し訳ないが、今ひとつ有り難さを感じない。
ここまで書いたら、今日11日は、関東では「鏡開き」の事を想い出した。神棚からお供え餅を下げて食べることにしよう。