「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”揚げ足とり” ”泥試合”の国会論議何とかならないか

2016-02-20 06:34:10 | 2012・1・1
衆院予算委で久しぶりに民主党の野田佳彦前総理のお顔を拝見した。野田氏は、衆院の議員削減について、安倍総理がいまだに実施しないのは2012年11月に、私との間で交わした約束違反であると迫った。確かに、安倍総理(当時は自民党総裁)は、総理であった野田氏との党首会談で、内閣辞任と衆院解散を条件に野田氏に対して議員の定数削減を約束していた。国民の大方の頭には、まだ、この党首会談の記憶がある。このこともあってか、安倍総理は、曖昧だった議員削減方針について、前倒しして削減に着手するよう自民党に指示した。

野田氏の国会質疑は、さすがに総理経験者だけに、品位があり、納得できる内容だったが、野田氏の前を受けて質問にたった民主党の西村智奈美議員は相も変らぬ他人の”揚げ足取り”で,自民党の丸山和也議員の”黒人、奴隷大統領”失言を取り上げた。国会議員が何故、こういった非常識な発言をするのか問題だが、本人は失言について謝罪しており、予算委で長々と取り上げる問題ではない。さすがに、たまりかねて答弁にたった安倍総理も、自分に対する”睡眠障害”発言に対して人権侵害だと怒りを表わしていた。こうなると”泥仕合”である。

テレビの国会中継は、一般国民に対して国会論議をナマで伝えると意味で意義がある。しかし、昨日も安倍総理が、たびたび苦言を呈していたが、野党のヤジが多すぎる。このヤジをめぐって質疑が中断されることもある。野党議員の程度の低さもあるが、答弁にたつ閣僚の”おざなり”の勉強不足もめだつ。結果として、国民の間の政治不信にもつながり、議員の定数削減の声は、一層強くなってくるのでは。

東京最古のインドネシア.レストラン「せでるはな」の閉店

2016-02-19 07:03:43 | 2012・1・1
東京で最も古いインドネシア.レストランであった目黒の「せでるはな」が、1月に閉店した旨、当主から電話で連絡があった。昭和37年に六本木で開業、今の地に移ってからでも半世紀以上だ。創業者の田中さん(故人)は、戦争中海軍の小スンダ民政部の軍属だった方で、敗戦後の昭和21年、現地で結婚したインドネシア人の夫人と、まだ幼かった長女を連れて復員してきた。

僕は開店直後からの「せでるはな」の常客で、メナド美人の夫人が料理する家庭料理が好きだった。中でも「テンペ」とか「ガドガド」「サテ」といった「せでるはな](sederhana=簡単料理)の味が絶品だった。夫人がキリスト教徒であったことから、店ではアルコール飲料(minuman keras)も飲めて、復員から帰った先輩たちと一緒に、「ブンガワン.ソロ」とか「愛国の花」のインドネシアバージョン「ブンが.サクラ」などを合唱したものだった。

歴史の表面から消えっかってきたが、敗戦時、旧蘭印(インドネシア)各地からの復員は難事業であった。復員は民間人と妻子連れの軍属が優先され、田中さんも戦後間もない昭和21年に祖国の土を踏んだが、大都市は焦土と化し食糧難であった。生前、田中さんから聞いた話では、海軍管轄下からは田中さんと同じような家族連れが百人近くいたそうだが、そのほとんどは、日本の厳しい生活に耐えられず離婚、オランダ経由で祖国に帰ってしまった。田中さんの場合は、実家が裕福だったこともあり、子供さんたちは、私立の学校に入れ、最終的には医大を卒業させ、お医者さんにさせている。

「せでるはな」の閉店を聞いて、僕は一つの時代の終りを実感した。昭和の時代には、東京のインドネシア戦友会総会には、百数十人が集まり、在京インドネシア大使館からも大使が参加した。東京にも「せでるはな」のほかにも六本木に「ブンガワン.ソロ」、新橋、新宿にも「インドネシア.ラヤ」といったインドネシア.レストランがあり、ノスタルジアのかっての兵隊さんたちで賑わっていたが、今は一軒もなくなった。無理もないことだ。従軍世代はすでに、もう、ほとんどが90歳代なのだ。

老人が3万円貰っても消費支出増につながらないのでは

2016-02-18 05:36:57 | 2012・1・1
総務省が発表した昨年度(平成27年)の単身世帯を含む総世帯の総支出は、一世帯当たり24万7126円で、前年度に比較して実質2.7パーセント減、2年連続の減少、2000年以降、最低のレベルとのことだ。新聞のコメントによれば、2004年の消費税増税で、消費者の節約志向が細大の原因ではないかという。年金生活者の老人である。もともと消費マインドがない僕らでも、アベノミクスのいう”デフレからの脱却”の実感はない。

政府が補正予算の目玉の一つとしている65歳以上の公的年金受給者1280万人に対する一人当たり3万円給付金は、どうなったのか。テレビの国会中継を見ていても”不倫議員”の追及はあっても、野党のこの問題に対する質疑もない。下手に問題にすると、高齢者から反発にあうとでも思っているのだろうか。僕は残念ながら、給付金受給の対象外で、その”腹イセ”で言うわけではないが、政府の選挙目当てのバラマキである。政府側の説明では、給付金交付の狙いは老人の消費意欲を高め、景気増進の起爆剤にしようというものだという。

しかし、どうだろうか。同じ年寄りでも80歳なかばになると、何故か物欲がなくなってくる。旅行に行きたくとも足腰が弱く考えてしまう。グルメも身体を考えると躊躇してしまう。せいぜい、入院する際の準備金として銀行に預けたままであろう。先日、社会人の孫が4万円の靴を買ってきたといって老夫婦で話題になった。景気増進策を狙うのならば、消費意欲の旺盛な現役世帯にあつい政策の方が効果があると思うのだが。

3か月で10㌔痩せた僕のダイエット作戦

2016-02-17 06:21:36 | 2012・1・1
「糖質制限ダイエット」{おやじのダイエットの奇跡}などの著書 がある作家の桐山秀樹氏(62)がホテルの一室で心不全で急死した。これをめぐって彼の死因が「糖質制限」療法と関係があるのどうか、マスコミが騒いでいる。素人の僕には医学的なことはよく、わからないが「糖質制限」が減量に効果があることは自分の体験からそう思う。

14年前、72歳の時、僕は糖尿病だと医者から宣告された。当時の記録を見ると、へモグラビンAL0値が10.4,AST63,ALT82で、完全に糖尿病患者の数値である。実際に日常的にのどが渇き、散歩にもペットボトルの水を持参したりしていた。まだ”若くて”糖尿病の怖さがよく理解できていなかったら、軽い気持ちで知り合いの医者に相談したところ、食事制限療法に挑戦したらといわれた。早速、彼の勧めで「食品交換表」を本屋から買ってきて、一日15単位、1200カロリーを目標にダイエットを始めた。

当時の3か月のダイエット作戦の記録が、毎日3食のメニューと一緒に残っているが、ダイエット食を作る老妻が大変だったが、4月23日に83.5キロあった体重が3か月で10キロ減量した。作戦は成功したが、制限が厳しく長続きはしなかった。翌年の日記を見ると、すこしずつ体重は、リバウンどしてしまった。しかし、意識だけは糖分を抑え、野菜中心の食事に切り替えたのが、よかったようだ。昨年度の検査結果をみると、ヘモグラビン5.8,AST18,ALT14で、医者は薬をのむ必要はないという。

「糖質制限」は減量には効果があると思う。しかし、医者の指導によって行うべきで、自己流は害があるのではないか。桐山氏の死は「糖質制限」療法とは無関係と思うが、やはりある程度の年齢になったら、健康について医者とよく相談することが必要だ。

ブログの.トータル訪問者(PV) 数 240万人 85歳の誕生日

2016-02-16 06:11:39 | 2012・1・1
今日2016年2月16日は僕の誕生日である。2016.0216,数字合わせでゆくと、わが人生に一度だけしかない記念すべき日だ。今年1月初め大腸ガンの再発手術をするに当たって、正直、僕は果たして85歳の誕生日を迎えられるかどうか半信半疑の面もあった。しかし、お蔭さまで、こうしてブログを新しく更新することができている。言ってみれば、これからの人生は”余禄”みたいなものである。。大切にしよう。

10年前、75歳の誕生日を前に、何かボケ防止にはならないかと、娘の進言を入れて、、このブログを始めた。平成18年1月31日、”今日からブログを始めました。とき折々の感想を書き残します”と200字足らずの短文であった。が 年寄りの手習い,PCの操作を誤って器械が故障し、ブログが再開できたのは2月の誕生日の前日からであった。軽い気持ちで始めたのだが、、もともと凝り性なことももあって以来、毎日更新しないと、気が済まないようになった。

10年間、僕は原則として早朝6時ごろ起きだし、朝刊に目を通して出来るだけホットなニュースに絡む雑文を書くことにしている。しかし、この間、6回の海外旅行と、7回にわたる入院生活中は、PC操作ができず”休刊”にしているが、やはり10年という歳月である。調べてみると、トータルの閲覧数(PV)は、なんと2405878人、訪問者数(ID)は496498人にも達している。

約70年前,僕が旧制中学5年だった昭和22年の日本人の平均寿命は女性53,46歳、男性50.06歳であった。しかし、今は女性86.83歳、男性80.50歳である。”人生50歳”と言われた時代には、とても80歳まで生きられるとは思っていなかった。その80代も後半に入った。”余禄”の慾張り”ついでに、ギネスのブログの更新世界一を目指して頑張ってみようか。

老人 三寒四温 ”赤い鼻緒”

2016-02-15 06:18:57 | 2012・1・1

昨日のバレンタインの日、東京は日中気温が23℃を越え”春一番”が吹いた。この時期になると、僕は70余年も前、幼稚園で歌った童謡「春よ来い」(作詞相馬御風 作曲弘田竜太郎)を想い出す。春の来るのをを待ちかねて”赤い鼻緒のじょじょ(草履)を履いて、おんも(外)に出たい”と願う北国の幼女の気持ちがよく出ている。
ここ数年、膝を悪くした僕は立春を過ぎると、いつもこの幼女と同じだ。杖をついても自分の足で歩ける喜びが待ち遠しい。”春一番”が吹き、冬来たりなば春近しなのだが、やはり、そうはいかない。三寒四温、今日はまた冬に逆戻りしてしまった。
昨日、バレンタインを祝って老妻が写真のサクラ草、マーガレット,セントポリアの鉢植えを買ってきた。老人の健康には義理チョコより鉢植えの花のほうがはるかに良い。

金正恩第一書記は生活習慣病

2016-02-14 06:23:09 | 2012・1・1
北朝鮮のミサイル発射以来、金正恩第一書記のテレビ画面への露出度が増えているが、先日発射現場を視察した際だったと思うが、煙草を手にしていた。最近、世界の要人が公式の場で、喫煙している姿を見たことがない。それだけに、僕の目には異様に映った。ここ数年、禁煙が世界的に叫ばれているのに、まだ若い国の指導者の逆行は何を意味するのか―。

金正恩氏は昭和57年(1982年1月生まれ34歳だが、その体型は5年前死亡した父親の正日や祖父の日成の若かりし頃に似てきた。祖父も父親も過労による心筋梗塞で執務中に死亡している。ネット情報によると、正恩氏は、身長175センチ、体重130キロとあるが、テレビ画面を見ると、それ以上の巨体である。ゆうに両国の国技館入りできるが、健康体には見えない。父の正日は2011年、列車で国内視察中、心筋梗塞で倒れて亡くなったが、それ以前から脳梗塞を患い、入退院を繰り返ししていた。

「世界ランキング国際統計格付け」によると、北朝鮮の健康寿命は世界194か国中107位で62歳(日本は2位で77歳)。30歳~70歳の循環器、がん、糖尿病による死亡率は172か国中18位という高さである。女性の自殺率に至っては世界第一位である。報道の不自由さも世界2位で、詳細が解からないところもあるが、垣間見たテレビ画面でも、この国の異常さが判る。金正恩氏の体型は典型的な生活習慣病である。核実験をしたり、ミサイルを発射して世界に迷惑をかける前に、自分の健康管理に努めたらどうか。

”触らぬ神”の日本の外交 「北」の拉致調査中止

2016-02-13 05:43:14 | 2012・1・1
北朝鮮政府が日本人拉致被害者の調査を一方的に中止し、一昨年設置された特別調査委員会を解体すると通告してきた。核実験や先日の長距離ミサイル発射に対して、わが国がとった一連の制裁措置への対抗である。日本のメディアによると、政府は「北」の今回の対抗措置は”想定内”とし、対話は続行する構えのようだが、無法国家の無法の連続に怒りを感ずる。政府はそれなりに外交努力は続けているのだろうが、”触らぬ神に祟(たたり)なし”の外交姿勢が、底流にあるようにみえてならない。

読売新聞(12日4面政治面)に”政務官を派遣”という2段記事で、2月22日、島根県主催で松江市で行われる「竹島の日」記念式典に、政府は今年も大臣、副大臣の派遣を見送り、政務官を送ることになった。安倍総理が総裁の自民党は、「竹島の日」と2月11日の「建国記念日を政府主催で行うことを公約にしていたはずである。読売新聞の記事には式典に大臣派遣を見送ったのは、昨年暮の慰安婦をめぐる日韓合意」やミサイル発射後の日韓共同歩調に配慮したからではないかという。

「竹島」は、日本の固有の領土である。戦後のドサクサに紛れて韓国が不法占拠してるだけである。慰安婦問題とは違う。政府はもっと毅然とした態度で外交交渉にあたるべきである。「触らぬ神に祟り(たたり)なし」という俚諺がある。”関係しなければ、災いを招くことはない”(三省堂慣用句辞典)という意味だが、僕には、戦後の日本の外交の底流には、この諺が流れているように見えてならない。

”腰が引けている”外交では、拉致問題は解決しないし、北方領土が領土化されても、竹島に太極旗が翻っていても、文句が言えない。祟りなんか恐れていては何もできない。

スキャンダルな"先生"たちを一掃して総選挙をしては

2016-02-12 05:44:16 | 2012・1・1
国会議員の”育児休暇”で話題を投げた自民党の宮崎謙介議員が、夫人の金子恵美議員が出産入院中にタレントの女性と不倫をしていたと、またも週刊誌がすっぱ抜き、”育休”どころではない。責任を取って議員辞職をした。、来年度の予算案をめぐって難問山積の国会が、こう何回も週刊誌が伝えるスキャンダルに振り回されていては国民が迷惑だ。議員の資質を問うて、この際安倍総理は思い切って国会を解散して総選挙に出たらどうだろうか。

NHKの国会中継をテレビで見ていると、いまだに甘利前経済担当相の政治献金をめぐる問題が後を引いている。記者会見ですべて”一件落着”したとは僕も思ってはいないが、いつまでもこの問題が国会審議の中心では政治が前に進まない。さらに、これでも足りないと思ったのか、野党は一部の新聞報道だけで不確かな遠藤五輪担当相の政治献金を追及しようとしている。そして、さらに、この最低の宮崎議員の不倫騒ぎである。

国会議員を世間一般では”先生”と呼ぶ。塩崎厚労相は、国会答弁でいつも相手の議員のことを”先生”と呼んでいるが、こうもスキャンダルが続くと皮肉のように受け取られる。その議員先生方は”不倫”がお好きのようである。昨年も北海道出身の大物大臣だった方の未亡人議員が六本木で同僚の妻子のある議員と、ディ―プ.キスしていたのを週刊誌で報道された。議員先生の”不倫”は、当たり前のようにさえ錯覚される。

安倍総理はいつも”緊張感”を口癖ににしているが、こうもスキャンダルが続くと、どうも緊張感が途切れ、政治のタガが緩んんでいるとしか思えない。一方、野党のここへきての迷走もある。政界全体のリシャフルをかねて、総選挙が必用なのではないだろうか。

建国記念日 明治神宮での民間奉賀式

2016-02-11 16:13:57 | 2012・1・1

「日本の建国を祝う会」(民間)が明治神宮を中心に開催された。老妻が娘と一緒に神宮を参詣してきたが、界隈は子供たちの鼓笛隊や大学吹奏楽団の行列で賑わい、付近の商店街の人たちの日の丸で埋まった。春節休暇の中国人も思わぬ催しに大喜びだったそうだ。