「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ”閉じこもり老人”からの脱却(4)歩く喜び

2011-09-10 06:11:20 | Weblog
スポーツクラブへ通いだしてから三か月。やはり”継続は力なり”である。行く前は91・20㌔あった無様な身体も85・10㌔まで落ちた。ただし、落ちるスピードは、この一か月はダウンし、1㌔ほどになった。しかし、健康で快適な毎日である。

最初の二か月は週に三回、通っていたが先月から一回回数を増やし月火木金の四回にした。スポーツクラブでのメニューは、火金はクラブの水中歩行を中心にした30分のレッスンに参加、月木は自分で30分ほどプールの中を大股で歩いたり横歩きするなど工夫している。さらに毎回、20mのプールを最低200mは泳ぐことにしている。最初は40mも泳ぐと息が上ったが、今は平気である。

前回のブログでクラブへ行きだした結果、血糖値が正常に戻ったことを紹介したが、血圧も正常で、医者の指導で、それぞれ薬の量が減った。とくに糖尿治療薬はゼネリックではない特効薬だったため、経済的にはだいぶ助かった。一石二鳥である。

膝の痛みは、まだ完全にとれないが、一時は歩いて外出するのも億劫になっていたのに、自転車ではなくて買物が出来るようになって来た。老妻が杖をプレゼントしようかというまでになっていたが、その必要はなくなった。自分の足で歩く喜びを改めて知った。

この喜びを独り暮らしの91歳の先輩に伝えたら、彼は自宅の風呂場のバスの中で水中足踏みを始めたと電話で知らせてきた。先輩によると、結果はやはり良好だという。水中では抵抗が少ないので、痛みを伴わず歩けるらしい。それよりも、何歳になっても生きる意欲があれば健康に暮らせるものだ。


        ”世界を青く” なでしこ・ジャパン

2011-09-09 06:50:32 | Weblog
ふだん、あまりサッカーに関心がない僕も昨日は”世界を青く”のNHKの独占実況放送にクギつけになった。なでしこ・ジャパンの人気と、勝てばロンドン行きの切符を手にできるという相手チームが北朝鮮ということからであった。残念ながら試合は終始北朝鮮に押されどおしで引き分けに持ち込まれた。しかし、夜の試合で中国が豪州に負けた結果、四度目の五輪出場が決まった。

"世界を青く”-日本のサッカー・チームの選手のユニフォームの色が青(ブルー)なのか。寡聞にして知らなかったが、1936年のベルリン五輪のさい、ブルーで出場、スウェーデンなど欧州の強豪を破って以来というのが定説だ。戦後も、この縁起を担いで1955年のW杯出場の時も、この”サムライ・ブルー”で出場している。例外として”日の丸”にあやかって赤を基調としたユニフォームで出たこともあったが、敗退することが多く、サッカーでは赤はジンクスになっているという話だ。

ブルーから連想されるのは、拉致被害者救済運動の”ブルー・バッジ”だ。こちらも何故ブルーなのか知らないが「救う会」の活動資金の一助になっており、事務局に申し込めば一つ500円(郵送の場合は二つ以上)で購入できる。

民主党内閣になってから拉致担当大臣には、あまり拉致問題に関心のない人物が任命され胸にブルー・バッジをつけて登場するが、とってつけたようで似合わない。山岡賢治・新大臣は”正直な人”なのかも知れない。副大臣に松原仁・国土交通副大臣の兼任を野田総理に頼んで許可になったという。松原副大臣は超党派の拉致議員連盟の事務局長だといえ、他の役所との兼任は、拉致問題を軽視している現われだ。

最後にNHKにお願いしたい。”世界を青く”を常時拉致問題について国民に関心を持たせる国民運動にして欲しい。

             野田総理のプライバシー

2011-09-08 06:18:36 | Weblog
親友からメールが入り”世間は狭いよ。野田総理夫人と娘とが○○○で同級だった”と知らせてきた。○○○は東京では有数の中高一貫の女子高で”良妻賢母”教育で知られる明治時代からある伝統名門校だ。先日来、総理夫人について、マスコミが好意的に夫人のことを”良妻賢母”型と伝えていたが○○○の卒業生ならむべなるかな、と僕も思ったりした。

総理になると、一種の”有名税”で仕方がないのかもしれない。マスコミが盛んに総理の身辺のプライバシーにまで立ち入って報道しているが、その家族までは如何がなものだろうか。「トップレデイ」といっても、西欧と違って日本では、それほど活躍の場があるわけではない。菅、鳩山夫人の例がある。めだちがり屋さんは日本では結果的には評判は悪い。

野田総理のプライバシー露出度も歴代に比べて多い感じがする。総理の戦術なのか、それともマスコミに対するガードが甘いのか。先日もテレビで総理の自宅近く行き付けの東北の料理店が紹介されていた。店の主人がとくとくと総理の庶民性を語り、総理が一回に四合も飲む酒豪だと言っていた。酒飲みの僕は、総理の飲んでいる酒が僕の好きな秋田の銘酒と同じなので親しみを感じたが、すこし、行き過ぎみたいな気もした。

先日、小宮山厚生労働相の突然のタバコ一箱600円値上げ発言から、はからずも僕は総理が愛煙家であることを知った。僕ら高齢者の間では今や、喫煙は過去のものとなり、若い世代の半分近くがまだタバコを吸っているのに軽蔑な眼で眺めていたが、国の最高指導者までが、愛煙家だとは思いもしなかった。

総理の女房役の藤村官房長官も記者会見で、愛煙家であることを自認していた。まさか官邸がスモーキング・フリーではないと思うが、禁煙は世界的な傾向である。オバマ大統領も何度かのトライの後、禁煙に成功したとのことだ。健康のためだ。野田総理もタバコの値上げは”親父狩り”などと言わないで禁煙したら如何ですか。”良妻賢母”のご夫人も勧められたら好い。



            十津川村と新十津川町

2011-09-07 05:54:53 | Weblog
北海道に新十津川という町がある。札幌からローカル線、札沼線(学園都市線)に乗って約2時間半の終着駅である。30年前、札幌在勤中、僕も月形監獄(樺戸集治監)跡をたどりながら訪れたことがあるが、空知平野に広がる田園都市である。

名前からもわかるように、この町は今回の台風12号で大被害を受け、今なお孤立地区もあるという奈良県吉野郡十津川村の村民が121年前、やはり壊滅的な水災にあい北海道のこの地に移住してきた。明治22年(1889年)十津川を襲った水災は、今なお土地に残る記念碑によると”19日に及んだ雨虐暴横の水災”で、当時の十津川6か村は壊滅し、村民は翌23年、6か村の村民600戸、2489人は意を決して北海道へ移住し、現在の新十津川町を開拓した。

北海道の地名には難読なアイヌ語を借用したものが多いが、同時に十津川のように出身地を偲んでその名前をつけた地名もある。札幌の白石区、伊達市、新広島、信濃、徳島といった具合にである。新千歳空港の近くには、昔、三軒茶屋という集落名もあった。東京の若者の間で”サンチャ”と呼ばれている三軒茶屋の商店街の人たちが戦争中、開拓のため集団移住してきた跡だという。

北海道の開拓の歴史をみると、貧困だったわが国の過去が浮彫りにされる。今でこそ170万人の大都会に発展した札幌市も屯田兵の開拓で始まっている。現在の繁栄の下で忘れされているが、僕らはもう一度荒野を切り拓いた先人たちの努力を思い起こす必要がある。同時に繁栄の下での驕りはなかったか反省しなければならない。最近の自然災害の多発の原因の一つは、”コンクリートから人へ”で象徴される、治山治水軽視の民主党政権の驕りもあるのではなだろうか。

            政治の乱れと自然災害

2011-09-06 05:51:55 | Weblog
政治の乱れと自然災害とは、何か相関関係があるのではないか、と台風12号による豪雨のツメ跡をテレビでみて思った。紀伊半島を中心に河川が氾濫し、土砂崩れなどによる自然破壊は、まるで3・11大地震の津波の時のような惨状である。野田新政権の災害に対する対応が遅すぎたという批判が出ているが、どこか行政全体のタガが緩んでいるのではないだろうか。

昔、中学の国語の時間に源実朝の”時によりすぐれば民の嘆きなり八大竜王雨止めたまえ”という和歌を習った。実朝(1192-1219年)の時代も民を嘆かせるほど雨が多かったのだろう。多雨だけでなく同時代の作家、鴨長明の方丈記(1212年)によると、治承には大竜巻(1180)、養和には二年続きの大飢饉(1181-82年)が起き、数万人が餓死している。鎌倉時代は乱世であった。

戦争に負けた昭和20年(1945年)も自然災害が多かった。前年(昭和19年)12月7日に東南海大地震が発生、大被害が出たばかりなのに、1月13日、三河大地震(M7・1)が発生、1千名以上の犠牲者がでている。そして、さらに敗戦直後の9月17日には、鹿児島の枕崎地方に大型台風が上陸、死者2,734名、行方不明1,237名という犠牲者が出ている。

今年も年頭から菅政権の失政が続く中で3月11日の東日本大震災が発生、翌日には長野の栄村でも震度6という強震に見舞われている。さらには台風シーズンになってもゲリラ豪雨などで新潟でも河川が氾濫、大被害を出している。そう思いたくはないのだが、自然災害と政治の乱れとは何か関係があるよう思われてならない。

昔から鯰には地震の予知能力があるとされているが、泥鰌には八大龍王のような大雨を止めさせる超能力は持ち合わせていないのだろうか。

    総理の「在日」からの献金はニュースではないのか

2011-09-05 06:24:01 | Weblog
「特種」という言葉がある。”新聞などでその社だけが特に手を入れた記事材料”(広辞苑)だが、新聞業界では「別種」と区別して、普通「特種」はニュースの重要性から他紙も後追いせざるをえない記事のことをいう。野田佳彦総理の資金団体が在日韓国人から過去に30万円献金を受けていたとの「産経新聞」の報道(9月3日)は、僕からみれば「特種」だと思うのだが、わが家で購読している「読売新聞」はなぜか一行も報道していない。

野田総理の事務所も献金の事実を認めているし、それだけでもニュースだと思うのだが記事にしないのは、それだけの理由があるのだろうか。献金が過去のことで時効になっており、金額も少ないというものだろうか。それとも勘ぐれば、野田新政権との間に、なにか密約があるのかもしれない。

その「読売新聞」が3日の紙面で、細川元総理の斡旋で野田総理が民主党の代表選の前後、小沢一郎・元代表との密談を実現させた、と報道していた。他紙がその時点で記事にしていなかったところみると「読売新聞」の「特種」だったのだろう。「産経新聞」は6日の紙面で”細川元総理がテレビ放送の中で密談を明らかにした”という形で記事にしている。

野田総理の国連総会出席の前に、自民公明の野党は総理の所信演説を聞くため国会の開催を求めている。国会が開催されれば、野党は当然、野田総理の在日韓国人からのこの献金問題を取り上げ追及することになろう。しかし「産経新聞」の読者以外の大部分の国民はこの献金問題について詳しいことは知らず、いきなり降って沸いてきた問題に映るかもしれない。国内最高部数を誇る「読売新聞」である。変な面子にこだわる問題ではない。

           新聞二紙を併読してみたがー。

2011-09-04 06:07:28 | Weblog
老妻の手違いから9月から新聞2紙を購読するハメになった。年金生活の高齢者にとっては経済的に負担だし、老人にはもう、そんなに多くの情報は必要ないのだが。でも、毎日ブログのネタさがしに汲々としている僕にとっては情報は多いほどよい。

新聞が面白くなくないと、言われてから久しい。どこの新聞社も購読者数が減り、経営を圧迫しているという声を聞く。ネット時代である。新聞はわざわざ購読しなくとも読める。ニュースの即時性でもテレビには勝てない。新聞も新時代に即して、活字ならではの解説や話題を提供しているようだが、若い世代の新聞離れはとまらないという。

たまたま半世紀以上も前、僕が社会部の駆け出し時代書いた記事がスクラップ帖に残っていた。”サツまわり”といって警視庁管内の警察署まわりをしていた時代のものだ。僕は当時、上野、浅草、谷中、坂本、蔵前という都心の5警察署を担当、主として警察が発表する事故事件を記事にしていたが、同時に管内の"マチ種”という催しや出来事も取材していた。

二紙を併読して喜んでいるのは女性たちだ。これまでに比べて折り込み広告の量が圧倒的に大きくなった。スーパーやドラグストアの安売り、宅配寿司から墓石の販売、求人広告など地域社会の情報にはこと欠かない。これに比較して、どの新聞も僕らが足で歩いて取材していた頃の"マチ種”がまったくと言って良いほどない。「三丁目の夕日」の時代には街中の小さな交通事故でも記事になり、読者も翌日これを確認してホッとしていた。くだらないスカートの中の盗撮などを伝えるより街中の美談を伝えた方が好いと思うのだが。



      野田内閣、やはり解散出直し以外しかない。

2011-09-03 06:13:58 | Weblog
野田佳彦内閣が昨日スタートした。顔ぶれを見ると、18人の全閣僚のうち戦前生まれは僅か5人、残りの13人はすべて戦後生まれだ。野田総理の54歳だが、それより若い40代の閣僚が5人もいる。そして民主党内閣で主軸だった"団塊世代”が鳩山内閣の6人から3人に激減した。"団塊世代亡国論”の立場に立つ、僕は大歓迎だ。

僕の政治評は"床屋談義”にすぎない。マニフェストで騙された僕は、民主党は大嫌いだが、野田新総理の容貌と言動にすっかりほれ込み、今でも彼に期待するものは大きい。ところがである。今朝(3日)の「産経新聞」を見て驚愕した。彼には、そんなことはないと信じていたのに、「在日本大韓民国民団」(民団)の関係者二人から政治献金を過去に受けていたというのだ。

「産経新聞」の別の報道では、新閣僚のうち山岡賢次国家公安委員長(拉致問題兼任)中川正春文科相らなんと5人がパチンコ協会の政治アドバイザーを努めている。パチンコ業界には在日韓国人や北朝鮮系の「在日朝鮮人総連合」(総連)が多いことは誰でもが知っていることだ。何もメリットもないのに政治家がアドバイザーになるだろうか。

菅前総理も前原元外相も在日韓国人から献金を受けていた。野田新総理もおそらく”みんなで渡れば恐くない”と思って献金を受けていたに違いない。つまり、民主党は在日外国人に対する地方参政権と引き換えに「在日」からの献金が党の体質になっているのだろう。

この国難というべき時に政治空白を生む訳にはいかない。誰でもが野田新内閣の門出を祝い期待していたのだが、総理自身が外国人から献金をうけ、しかも拉致問題担当の国家公安委員長が、パチンコ業界と関係があるとは、やはり国民感情が許せない。民主党の本来の体質にかかわる問題だ。たまっている膿みは出さなくてはならない。このままでは政治混乱はおさまらない。解散総選挙で国民に信を問うべきだ。

      介護予防 スポーツクラブに老人割引制度を!     

2011-09-02 06:07:19 | Weblog
東京都では65歳の高齢者に対し年1千円を支払えば一年間通用の「シルバー・パス」が交付される。都内を走るバスや都営地下鉄が無料で乗れ大変重宝している。昨日はその切替日だったので、区の施設に貰いに出かけたら、区の"地域ケア推進課介護予防係」から”はじめましょう介護予防”というパンフレットを貰った。

パンフレットには”あなたは介護予防が必要か”という基本チェック・リストが載っており、自分で介護必要度をチェックすることになっていた。テストは運動、栄養、口腔、こころと多岐にわたっている。早速、僕も質問に答えて介護度を調べたら、総入歯に近い口腔を除けば、すべて介護の必要性はゼロだった。

介護予防が必要な人には”どなたでも参加できる介護事業があります”と区でやっている予防事業が紹介されている。その中の一つに「顔と体の若返り体操教室」というのがある。女性はいくつになっても顔が若くみえたいのだろうが、80歳を越えた男性には、毛頭そんな願望はない。若い行政担当者がデスクワークで考えたものだろう。

数年前までは、区内の医者と連動して、高齢者のメタポ検査の結果を区から郵送されてきて、区のこういった介護予防事業に参加せよという勧誘があった。超高齢化時代で、年々介護費用が増大し国庫を圧迫していることは十分承知している。そこで、これを防ぐために行政が介護予防に力をいれているのも解かる。しかし、顔の若返り教室などへ、どこの爺さんが参加するだろうか。

僕は介護予防のため3か月前からスポーツクラブへ行きだしたが、効果テキメン、膝の痛みは取れ、血糖値も下がりだした。東京都の「シルバー・パス」も老人の引きこもりを防ぐのが一つの目的だそうだが、スポーツクラブにも老人割引制度を設けてくれないだろうか。

             ”タメ”をつくって組閣を!

2011-09-01 06:56:48 | Weblog
前任の菅総理がお粗末だっただけに野田新総理は何かと得をしているが、お見受けしたところ慎重な深謀な方のようだ。例えば党人事の要として幹事長に輿石東・参院幹事長を起用した。マスコミの中には早速"男を下げた”と評価していたが、果たしてそうだろうか。党内に亀裂が走り、分裂状態にある時、"前へ進める”には名目だけの後期高齢者に登場願わなくてならないと思う。

例にによって例のようにマスコミの新閣僚の顔ぶれ予想がかしましい。馬鹿らしいと思いながらもついつい見たり聞いたりしてしまう。競馬や競輪の予想と違って当たっても外れても損はないのだが。 

先日の代表選後の会見で野田氏は新内閣の人事に当たっては"タメ”を作って当たると発言していた。”タメ”とは、新総理が好きなサッカー用語でいえば、"ボールをキープすることによって周りの選手が上る時間を稼ぐ”という意味。またゴルフ用語では”ダウン・スウィングの腕の動きを遅らせる”こととある。いずれも拙速はよくない意味のようである。

過去の民主党歴代の組閣はどうだったか。"タメ”があったとは思えない。鳩山内閣は閣僚の実力をチェックせず断行したため途中で3人も大臣が代わり、菅内閣に至っては、記憶に新しい松本龍・防災大臣の辞任など1年間で4人も交替している。

明日中には組閣も完了し、新閣僚の名前も発表になる予定だという。野田総理が"タメ”を作って任命する閣僚だから、単に党内の内輪もめを意識しただけの人事になるとは思えない。”ノーサイド”がわからず、まだ閣僚のイスだけを要求しているグループからは登用する必要はない。