暮から新年にかけて老人をまきこむ痛ましい火事が多い。高齢になると、確かに
注意力が散漫になってくる。我が家でも時々老妻がガスをつけたまま他の仕事を
してやかんがカラカラ音を立てたりしている。二人とも「火の用心」には十分気をつ
けており、子供からも注意されているのだが。
一昨日、埼玉県熊谷市で起きた71歳、一人暮らしの女性宅の火事は、ちょっと事
情が違う。生活苦から電気料金を滞納したため、供給をストップされ、灯りにとって
いたローソクの火が衣装箱に燃え移って火事になったものらしい。女性は火事の前
市役所に生活保護を申請していた。
厚労省の資料によると、バブル期の1980年には全国の生活保護世帯は746,997世
帯だったが、崩壊後の2004年には944,877世帯に増え、2007年には1,1000,000
に世帯までなっている。特筆されるのは、そのうち1980年には高齢者世帯が30・2%
だったが、2004年には46・6%と半分近くになり、団塊世代の高齢化でさらに増加の
傾向にあるという。
専門用語で生活保護「補足率」という言葉があるようだ。生活保護水準以下の暮らし
をしている世帯のうち、どれだけの世帯が実際に生活保護を受けているのか、その率
のことである。日比谷公園の"年越し派遣村”村長の湯浅誠氏の本によると、全国で
600万人から800万人の捕捉できない生活保護世帯がいるとのことだ。熊谷のローソ
クによる火事を知り、改めて老後の社会保障について考えた。
注意力が散漫になってくる。我が家でも時々老妻がガスをつけたまま他の仕事を
してやかんがカラカラ音を立てたりしている。二人とも「火の用心」には十分気をつ
けており、子供からも注意されているのだが。
一昨日、埼玉県熊谷市で起きた71歳、一人暮らしの女性宅の火事は、ちょっと事
情が違う。生活苦から電気料金を滞納したため、供給をストップされ、灯りにとって
いたローソクの火が衣装箱に燃え移って火事になったものらしい。女性は火事の前
市役所に生活保護を申請していた。
厚労省の資料によると、バブル期の1980年には全国の生活保護世帯は746,997世
帯だったが、崩壊後の2004年には944,877世帯に増え、2007年には1,1000,000
に世帯までなっている。特筆されるのは、そのうち1980年には高齢者世帯が30・2%
だったが、2004年には46・6%と半分近くになり、団塊世代の高齢化でさらに増加の
傾向にあるという。
専門用語で生活保護「補足率」という言葉があるようだ。生活保護水準以下の暮らし
をしている世帯のうち、どれだけの世帯が実際に生活保護を受けているのか、その率
のことである。日比谷公園の"年越し派遣村”村長の湯浅誠氏の本によると、全国で
600万人から800万人の捕捉できない生活保護世帯がいるとのことだ。熊谷のローソ
クによる火事を知り、改めて老後の社会保障について考えた。